新成人の6割強が「経済的余裕が無くて車を保有できない」とする現状(最新)

2021/01/07 05:49

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2021-0106日本全体の自動車保有台数は普通乗用車こそ漸減しているものの、軽自動車は大いに躍進している。車そのものの保有を避ける傾向は全般的には見られないが、若年層に向けて「若者の(自動)車離れ」なる言葉が用いられ、保有・利用状況について懸念する声が関連業界からあがっている。それでは若年層自身はその言葉や周辺環境に関して、いかなる所感を持っているのだろうか。ソニー損害保険が2021年1月5日付で発表した、今年成人式に足を運ぶことになる新成人の人たちに聞いた結果から、その実情を確認していくことにする(【発表リリース:2021年 新成人のカーライフ意識調査】)。

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今調査は2020年12月2日から12月9日にかけて2021年の新成人男女に対しインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000件。男女比は1対1。調査実施機関はネットエイジア。

冒頭で触れた通り、昨今の「若者の車離れ」と呼ばれている状況に対し、若者自身の代表的な立場となる新成人にいくつかの質問を実施。それぞれに「とても当てはまる」「やや当てはまる」「どちらとも言えない」「あまり当てはまらない」「まったく当てはまらない」の5つの選択肢から自分の心境にもっとも近いものを選んでもらい、そのうち前者2つ、つまり「当てはまる」派の回答をまとめた結果が次のグラフ。例えば「若者の車離れ」とは自分のことの項目では全体で37.8%なので、4割近くの新成人は「とても当てはまる」「やや当てはまる」のいずれかと答えている。掲載されている数字以外はすべて否定派ではなく、「どちらとも言えない」も多分に含まれている事に注意を要する。

↑ 「若者の車離れ」と呼ばれる状況についての意識(2021年新成人対象、「当てはまる」派率)
↑ 「若者の車離れ」と呼ばれる状況についての意識(2021年新成人対象、「当てはまる」派率)

新成人の限りでは「若者の車離れ」を自認している人は4割近く。微妙な値ではある。一方「車に興味あり」とする人は全体では4割近くだが、男性の方が高めの値を示している。自動車への必然性が高い立場にあることを考えれば、興味を示すのも当然。

注目すべきは「車保有の経済的余裕が無い」。こちらは6割強の同意率。購入時の初期投資コスト、各種維持費、そして車検代と定期的に多額の出費を求められるため、自動車の保有にはそれなりの経済的裏付けが求められる。その裏付け(に自信)が無い人が、新成人の6割強もいる実態は、自動車関係者は大いに認識しておくべき。

一方、車そのものの魅力に関する話だが、「保有は格好いい」「保有している大人は格好いい」「メーカーにもっと若者向けの車を作ってほしい」との話は全体で4割台に留まっている。恰好のよさは男性よりも女性の方が認識していること、女性はメーカーに若年層向けの車を男性と比べれば強く求めていないなど、興味深い動きも確認できよう。

余談となるが、自動車保有関連で常に言及される、経済的余裕に関する視点においては、(少なくとも今調査項目の始まった2011年以降では)漸減している。なお2019年以降では都市部・地方の区分における値が非公開のため空欄となっている。

↑ 車保有の経済的余裕が無いと思う割合(各年新成人対象、「当てはまる」派合計)
↑ 車保有の経済的余裕が無いと思う割合(各年新成人対象、「当てはまる」派合計)

少なくともこの数年では、経済的視点からの「若年層の自動車離れ」的な傾向は漸減している、特に男性においてその傾向が著しいと解釈してよさそうだ。


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