乳飲料 飲まない人が 増えている(最新)

2020/04/22 05:37

このエントリーをはてなブックマークに追加
2020-0404牛乳や乳飲料、さらにはドリンクヨーグルトなど、多様な乳製品種類が市場を賑わせている。子供時分には大いに摂取されているこれらの飲料だが、昨今では消費量が漸減しているとの話もある。今回はJC総研が2020年3月13日に発表した、農畜産物などの消費性向に関する調査結果から、その実態を垣間見ていくことにする(【発表リリース:農畜産物の消費行動に関する調査結果】)。

スポンサードリンク


今調査の調査要綱は先行記事の【お米を食べる機会は減っているのだろうか】を参照のこと。

次に示すのは乳飲料などの好き嫌いについて尋ねた結果。設問では提示した乳製品に関して「好き」「どちらかといえば好き」「どちらでもない」「どちらかといえば嫌い」「嫌い」「この製品は飲まない」の中から1つ自分に当てはまるものを答えてもらっているが、そのうち「好き」「どちらかといえば好き」を合計したものを「好意的」、「この製品は飲まない」をそのまま「飲まない」としてカウントした。なお豆乳飲料は乳製品ではないが、今調査項目には含まれているため、グラフにも反映している。

↑ 乳飲料などの好き嫌い
↑ 乳飲料などの好き嫌い

加工乳や豆乳飲料が思ったほど好まれていないのに驚くかもしれない。多分に「どちらでもない」の回答者が多いのが主要因だが、少なくとも好意を持つ人は牛乳(成分無調整)やドリンクヨーグルトと比べると人気は無いようだ。

経年推移では傾向だった動きは見出しにくい。敢えて言えば乳製品やドリンクヨーグルトは好意的な意見が減り、飲まない人が増えている、つまり乳製品離れ、ドリンクヨーグルト離れが進んでいるように見受けられる。

このうち乳飲料のメインとなる牛乳(成分無調整)について、属性別に経年変化を見たのが次のグラフ。

↑ 牛乳(成分無調整)の好き嫌い(属性別)
↑ 牛乳(成分無調整)の好き嫌い(属性別)

既婚女性では大きな変化は無し。既婚男性では飲まない人が増えている。単身女性や単身男性では傾向だった動きは見出しにくい。ただいずれの属性でも直近年度の2019年度では前年比で好意的な人が減り、飲まない人が増えている(既婚男性の好意的な人の値は例外)。

好き嫌いの観点ではいわゆる牛乳離れ的な動きはないようだが、今調査の別項目の結果によれば、摂取頻度の動向では牛乳離れの動きが確認できる。

↑ 家庭における食材の摂取頻度(牛乳)(再録)
↑ 家庭における食材の摂取頻度(牛乳)(再録)

牛乳が好きな人における飲む頻度が減っているということなのだろうか。


■関連記事:
【国内の生乳生産量の推移】
【乳用牛酪農家も大規模化…乳用牛の飼養戸数など】
【納豆や水、乳製品はまだまだ?…本震後一か月で品不足の多くは解消へ】

スポンサードリンク


関連記事


このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|Twitter|FacebookPage|Mail|RSS