カット野菜の購入理由って何だろう!?(2015年)(最新)

2015/01/14 08:29

野菜をあらかじめ食べやすいようなサイズに切り分けて単種類で、あるいは特定の料理向けとして複数の野菜を揃えてパッケージする「カット野菜」が昨今では注目を集めている。料理の手間が簡略化できる、無駄遣いを防げるなどのメリットも多く、コンビニではサラダ用のカット野菜が続々開発され、生鮮品コーナーにその姿を見せている。それらカット野菜の購入者は、どのような点に注目した上で手に取っているのだろうか。JC総研が2014年12月3日に発表した、野菜や果物の消費行動に関する調査結果をもとに、その理由を見ていくことにする(【発表リリース:野菜・果物の消費行動調査】)。

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今調査の調査要項などは先行記事【サラダや料理用のカット野菜、どれだけ使ってる?】を参考のこと。

先行記事にある通り、サラダ用カット野菜は5割強、料理用カット野菜は4割強の人が利用しており、特に男性陣、とりわけ単身男性の需要が大きい。

↑ 市販のサラダ用カット野菜の摂取頻度(週単位、2014年)(再録)
↑ 市販のサラダ用カット野菜の摂取頻度(週単位、2014年)(再録)

↑ 市販の料理用カット野菜の摂取頻度(週単位、2014年)(再録)
↑ 市販の料理用カット野菜の摂取頻度(週単位、2014年)(再録)

そこでカット野菜(サラダ・料理用共に)購入者に、なぜカット野菜を購入するのかを聞いたところ、全体では「料理の手間が省ける」がもっとも多い回答率を示すこととなった。6割強の人が、カット野菜に料理の手間が省けることのメリットを見出している。

↑ カット野菜を購入する理由(2014年、購入者限定、複数回答)(属性別)
↑ カット野菜を購入する理由(2014年、購入者限定、複数回答)(属性別)

次いで「すぐに食べられる」「量が適量」「色々な野菜が食べられる」が続く。「美味しい」「安全・安心」などの回答率は低く、便宜性が優先されていることが分かる。もっともカット野菜は野菜を便利に取り扱えるようにとの発想から生み出されたものであることから、手間がかからない、即時性で好意的なこの反応は本望だろう。

属性別に見ると、「料理の手間が省ける」「すぐに食べられる」「量が適量」の3項目で、特に単身男性の回答率が高い。料理が苦手な割合が多いであろう、しかし手がけねばならない単身男性にとって、カット野菜は野菜分を摂取するための救世主的存在なのかもしれない。

他方単身女性では「色々な野菜が食べられる」が大きく伸びている。こちらは野菜そのものを個数単位で購入すると量が多く、女性一人では食べきれず残してしまうリスクが多分にあることを考えれば、納得のいく回答傾向ではある。

他方世代別では、世代別のカット野菜の位置づけの違いが透けて見える。

↑ カット野菜を購入する理由(2014年、購入者限定、複数回答)(世代別)
↑ カット野菜を購入する理由(2014年、購入者限定、複数回答)(世代別)

カット野菜はコンビニでサラダ用をよく見かけることから、若年層の需要が高いようにも思えるが、上のグラフの通り中堅層以降でもそれなりに、そして高齢層では意外にも高い需要が確認されている。

その高齢層においては「すぐに食べられる」「量が適量」「色々な野菜が食べられる」「値段がお手頃」など、多数の項目で若年層以上にメリットを見出している。料理の手間は若年層と比べればあまり気にならないようだ。一方で若年層では料理の手間を高齢層以上に気にしており、量や種類、価格は高齢層ほどには気にしていないようすがうかがえる。



世帯年齢の高齢化や少人数世帯化、さらには流通網の発展などを受け、宅配業者による料理の素材提供サービスが盛況を博している。これはあらかじめ切り刻んだ上で人数分の料理の素材がパッケージされた形で提供され、購入者はそれを手順に従い調理するだけで、簡単に料理が出来上がるもの。調理にあまり自信が無い人や時間が惜しい人、そして食材を余らせてしまいがちな人に重宝されている。

カット野菜の需要増加も、この素材提供サービスと似たような需要によるもの。世代や世帯環境に合わせて商品構成を多様に取り揃えながら、今後も多彩なカット野菜が展開されていくに違いない。


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