価格か鮮度かそれとも産地か…野菜購入時の重視点を探る(2017年)(最新)

2017/01/06 05:18

直接、あるいは調理などを施した上で口に入れることから、食品購入時のこだわりは他の商品以上のものがある人が多いに違いない。一方でそのこだわりがどのような点に向けられるのかは人それぞれ。今回はJC総研が2016年12月22日に発表した、野菜や果物の消費行動に関する調査結果をもとに、野菜に焦点を当てて、購入時の重視点をどこに据えているかについて確認を行うことにする(【発表リリース:野菜・果物の消費行動調査】)。

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野菜購入時の重視点は鮮度が一番、価格が二番


今調査の調査要項などは先行記事【サラダや料理用のカット野菜、どれだけ使ってる?】を参照のこと。

野菜を購入している人に限定した上で、購入時にどのような点を重視しているかを5つまでの複数回答で尋ねたところ、もっとも多くの人がウェイトを置いているのは「鮮度」だった。61.4%の人が野菜は鮮度を重要視して購入すると答えている。

↑ 野菜購入時の重視点(5つまでの複数回答、野菜購入者限定)(2016年)
↑ 野菜購入時の重視点(5つまでの複数回答、野菜購入者限定)(2016年)

次いで多いのは「販売単価」で53.5%。さらに「国産品」が35.1%と続く。鮮度、価格、国産品の3項目が野菜選別の際の重要な要素との結果に、うなづく人も多いのではないだろうか。

価格関連の動きを見ると、第2位の「販売単価」以外にも「特売」「予算内」「見切品値引」が続く。対象となる種類の野菜であれば、鮮度や量、見た目などは二の次とする考え方だが、スーパーのセールス時間帯や特売コーナーによく足を運ぶ人は、「これだけライバルが居るのか」と思うかもしれない。

味わいにこだわる人も多い。「鮮度」はもちろんだが「旬」「味・食味」なども上位に挙がっている。他方「色づき・つや」「見た目・形」などの見た目を気にする人はさほど多くない。情報開示やネームバリューによる付加価値などを模索した「地元・近隣産地」「生産者氏名など」「有名産地」も、野菜選択の上ではさほど大きな影響力は無いような結果が出ている。

年齢階層別、経年変化を見ると……


この野菜購入時の重視点について、いくつかの切り口で見ていくことにする。まずは回答者の年齢階層別。世代による野菜のこだわりの違いが良く出た形となっている(今件は2016年調査分では非公開項目となったため、前年分の2015年の結果を用いている)。

↑ 野菜購入時の重視点(5つまでの複数回答、野菜購入者限定)(2015年、年齢階層別、上位陣)
↑ 野菜購入時の重視点(5つまでの複数回答、野菜購入者限定)(2015年、年齢階層別、上位陣)

若年層は「販売単価」「特売」「見た目・形」で高い値を示している。多分にお値段第一、最優先である懐事情が透けて見えてくる。実際、40代までは「鮮度」より「販売単価」の方が回答率が高く、野菜調達の際のウェイトが世代で大きく変わってくる実情がつかみ取れる。

他方「鮮度」「国産品」「旬」「味・食味」は歳を経るほど回答率は上昇する。歳と共に味そのものへのこだわりが上乗せされ、コストは二の次となるようすがうかがえる。また高齢層では「量の程よさ」も高い値を示し、消費量が少量の人への配慮が高齢層には喜ばれていることが分かる。

興味深いのは見た目の項目。「色づき・つや」は高齢層の方が、「見た目・形」は若年層の方が高値をつけている。同じ外観でも、歳と共に評価する視点が変わってくるのだろう(味に関連するか否か、価格に影響するかも多分に係わってくるのかもしれない)。

調査年代別では、時代の流れを感じる動きが見受けられる。

↑ 野菜購入時の重視点(複数回答、野菜購入者限定、上位陣)(経年変化)
↑ 野菜購入時の重視点(複数回答、野菜購入者限定、上位陣)(経年変化)

大よその項目で回答率は漸減しており、複数のこだわりを示す人が減っていることが推測できる。特に「旬」の項目の減退ぶりを見るに、多くの野菜が(価格変動はあれども)一年中購入できるようになり、旬にこだわりを見出す人が少なくなってきた感がある。ただし「見た目・形」「色づき・つや」などは大よそ横ばい、むろし増加の動きにあり、ビジュアル面を重視する気配があるのは興味深い。

一方で「販売単価」「特売」「予算内」「見切り品値引き」など価格関連の選択肢は横ばい、さらには一部で増加の動きも見せている。野菜の選択時においてコスト意識が高まっている様子がうかがえよう。


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