野菜をどこでどれだけ買っている? 1回平均832円、場所はスーパーがほとんど(2016年)(最新)

2016/01/17 11:23

日々の食生活に欠かせない存在の野菜だが、出来合いの総菜を購入するのではなく自宅で何らかの調理をする場合には、店などで一定量を買い込んで用いることになる。一度あたりの野菜の購入額はいかほどなのか、そして主にどこで野菜は調達されているのか、自分自身以外の人たちの行動性向は案外知らないものだ。今回はJC総研が2016年1月15日に発表した、野菜や果物の消費行動に関する調査結果をもとに、この野菜の購入金額や購入場所に関する動向を確認していくことにする(【発表リリース:野菜・果物の消費行動調査】)。

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購入金額は漸次増加中、ただし……


今調査の調査要項などは先行記事【サラダや料理用のカット野菜、どれだけ使ってる?】を参考のこと。

次に示すのは1回あたりの野菜の平均購入金額。過去においては一部項目で調査が行われなかったために空白の部分もあるが、大よそ700円台後半にあったものの、、少しずつ購入金額は上昇。直近年では800円を超える形となった。

↑ 野菜購入1回あたり平均金額(円)(全体は既婚男女・単身男女ベース)
↑ 野菜購入1回あたり平均金額(円)(全体は既婚男女・単身男女ベース)

属性別では既婚男性がもっとも多く、直近平均額は903円/回。次いで主婦の884円/回、単身女性の681円/回、単身男性の510円/回と続く。面倒くささや自分の好き嫌いが多分に食生活に影響される食生活事情もあるのだろうが、単身男性の野菜不足が懸念される。一方主婦・単身共に女性陣の購入額が増加しているが、これには「購入頻度は同じで1回あたりの購入量が増えた≒野菜摂取量が増えた」「野菜が値上がりした」「単にまとめ買いが増えた(購入頻度は減少)」などの状況が考えられる。JC総研で並列調査が行われているお米関連の調査では(他の類似調査同様)、ここ数年で中食が増加傾向にあること、今調査で野菜の摂取頻度の減少と回答者自身の野菜不足感の自覚の増加傾向が確認されていることから、まとめ買いか野菜の価格上昇が原因と考えられる。

野菜はどこから調達しているのか


野菜の購入金額の上昇に小さからぬ影響を与えているであろう要素が、野菜の調達ルート。次に示すのは野菜を購入する際に「1番よく足を運ぶ場所」「2番目に」「3番目に」をそれぞれ尋ね、そのうち1番の場所、さらには1番から3番までに選ばれた比率をすべて加算した値をまとめたもの。最優先で選ばれる場所と、総合的に良く使われる場所が分かる形となっている。

↑ 野菜の主な購入先(2015年、野菜購入者限定、最も最初に行く先/3番目までの合計)
↑ 野菜の主な購入先(2015年、野菜購入者限定、最も最初に行く先/3番目までの合計)

野菜調達にもっともよく使われているお店はスーパー。最優先で足を運ぶ人は82.2%、3番目まで累積すると96.4%に達する。2番目や3番目としては青果専門店(俗にいう八百屋さん)、農産物直売所、そして生協が主に使われるようで、累積値が2割前後。場所によっては生協の方が野菜調達に適していることから、生協を一番よく使う人は4.5%とやや多めの値が出ている。

地域農家との提携や調達ルートの確保などに勤しみ、最近特に野菜の販売に力を入れているコンビニや、衣料品などの不調で食料品が今や大黒柱的存在となりつつある百貨店(≒デパート)も、1番では無いもののそれなりに使われている。特にコンビニは1割強の人が「3番目までには野菜調達のルートとして使っている」と答えており、注目に値する。

距離的な身近さや営業時間の長さからはコンビニが、自宅までの運搬や購入時の手軽さを考慮すればネットスーパーやネット通販、そして食材宅配業者が、今後はさらに注目を集め、利用機会を増してくるだろう。インターネットの普及促進や、対応業者の増加も、それを後押しする。特に一人暮らしの若年層や、高齢層には大いに受け入れられるものと考えられる。

今件調査項目は都合4年分しか経年変化の値が無いが、販売機会の増加もあり、コンビニでは漸増しているのが確認できる。

↑ 野菜の主な購入先(2012-2015年、野菜購入者限定、3番目までの合計)
↑ 野菜の主な購入先(2012-2015年、野菜購入者限定、3番目までの合計)

この4年に限っても、コンビニは確実に利用率が上昇している。もう1、2年分調査結果が蓄積されることで、さらにコンビニの利用傾向が明確化されるに違いない。またネット系ルートも利用頻度が増えるのは容易に想像ができる。

一方、青果専門店や農産物直売所、生協、農協など、スーパー以外の対面購入ルートが漸減しているのが気になるところ。ネット経由やコンビニがその代替となっているのだろうか。



やや余談になるが、普通の野菜では無くカット野菜(サラダ用、料理用合わせて)の購入ルートは次の通り。

↑ カット野菜の主な購入先(2015年、野菜購入者限定、最も最初に行く先/3番目までの合計)
↑ カット野菜の主な購入先(2015年、野菜購入者限定、最も最初に行く先/3番目までの合計)

やはりスーパーが一番なのに違いない。そしてそれに続くのはコンビニ。特にサラダ用のカット野菜についてコンビニでは大いに力を入れていることから、それが結果となって表れたことになる。ネットスーパーの値も通常の野菜より高めに出ているが、こちらは料理用カット野菜の需要に応えた形といえよう。


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