5キロあたり2060円購入、ネット経由だとやや高め…購入している米の相場実情(最新)

2019/05/01 05:22

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2019-0416食生活の多様化でパン食やめん食の普及が拡大し、米食が漸減している昨今だが、それでもお米が日本においては主食の筆頭に挙げられていることに違いはない。お米の専門店以外にスーパーやコンビニ、ディスカウントショップなどでも手軽に手に入るようになり、昨今ではインターネット経由での通販も盛んに行われている。それらのお米の価格も通常価格帯を維持する標準米から、その何倍もの値をつけるブランド米まで、実に多様。普段お米を購入する人たちは、いったいどの価格帯の商品を購入しているのか、多様な値付けをされたお米を見ると気になるものだ。今回はその実態を、JC総研が2019年3月23日に発表した、農畜産物の消費行動に関する調査結果から、確認していくことにする(【発表リリース:米の消費行動調査】)。


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今調査の調査要項は先行記事の【お米、パン、めん類…主食をどれだけ食べている?】を参照のこと。その調査対象母集団のうちお米を購入する人に対し、普段購入するお米の価格帯(5キロあたり)を尋ね、その回答値を基に概算の平均値を算出した結果が次のグラフ(公開回答項目のうち「購入価格が分からない」は除外した上で再計算をしている)。グラフの縦軸に違和感があるが、これは続くグラフと合わせているため。

↑ 主に購入する米の価格帯(5キロあたり、概算平均、円)
↑ 主に購入する米の価格帯(5キロあたり、概算平均、円)

全体の平均は2060円。経年推移で見ると少しずつだが確実に上昇している。同じ重量を購入しているとの前提での価格だから、お米の相場が上昇しているか、購入者の視点が高額な品質のものに向けられつつあるということになる。

お米を購入するルートは多様におよぶが、最近注目を集めているのがインターネット経由を中心とした通販による購入。全国の産地発の銘柄を選べるだけでなく、量も自由に選択できる。そして何よりも、どれほど大量に購入しても自宅まで運んでくれるのがありがたい。その通販経由に限った購入者における平均値を算出したのが次のグラフ。

↑ 主に購入する米の価格帯(5キロあたり、概算平均、インターネット経由・通販購入者限定、円)
↑ 主に購入する米の価格帯(5キロあたり、概算平均、インターネット経由・通販購入者限定、円)

実のところ通販購入者に限れば、全体の購入額の平均よりも高いお米を購入していることになる。報告書ではインターネットによる通販などで購入する理由として、「配達してくれるので、重いお米を持たなくて済むから」「色々な価格帯のお米が選べるから」「色々な種類(産地・銘柄・用途など)のお米が選べるから」などが理由として挙げられている。重たい荷物を運ばなくて済む利便性に加え、嗜好品的な感覚で選べる点が好まれ、だからこそ選ばれる銘柄も普段購入しているものと比べて高いものとなるのだろう。

多様な価格を持つお米を見る機会は多々あるが、実際購入される場面を見る機会はさほど多くないため、また他人が購入したお米の価格を聞くことも無いことから、他人の動向は推し量りにくいもの。今回の各種値が、今後自前でお米を購入する際の何らかの指標となれば幸いだ。


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