自宅での炊飯頻度、減ってる? 増えてる??(2015年)(最新)

2015/08/17 08:10

古来からの習慣や収穫量、そして消費性向などからお米が今なお日本の主食であることに違いはないが、昨今では少しずつお米の消費量が減り、パンやめん類の消費が増え、さらにお米の内訳でも自宅での炊飯が減り、中食が増加する傾向が見受けられる。今回はJC総研が2015年7月16日に発表した、お米の消費行動に関する調査結果から、朝食と昼食に関する家庭での炊飯頻度の動向を確認していくことにする(【発表リリース:米の消費行動調査】)。

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今調査に関する調査要件は先行記事【お米を食べる機会は減っているのだろうか】を参考のこと。その記事の通り今調査対象母集団では、主食としてお米を食べる機会そのものが減り、またそのお米の内訳でも家庭での炊飯の機会が減少する傾向が見受けられる。ただし直近の2015年では炊飯が見直され、値が増加に転じる気配を見せている。

↑ 1日の主食平均食数(再録)
↑ 1日の主食平均食数(再録)

それでは具体的に家庭内ではどれほどの頻度で、炊飯をしたお米が食べられているのだろうか。今調査結果では朝食と昼食について、各属性毎の一週間単位での頻度が記されている。平日と土日を合わせた値なので、曜日による変移は気にしなくても済む。なお同調査では2011年以降から既婚男性も調査対象に加えており、それ以前は既婚男性は集計の対象としていなかったため、「合計」の値は2010年までと2011年以降の間に連続性は無い(ので考察はしない)。実際、既婚男性が入っていない2010年以前の方が、明らかに合計値は少なくなっている。

まずは朝食。

↑ 家庭で炊飯した米の平均食数の推移(朝食、1週間)
↑ 家庭で炊飯した米の平均食数の推移(朝食、1週間)

主婦は概して増加、一方で既婚男性はほぼ漸減。元データを見ると、朝食以外の昼食や夕食まで含めた値ではあるが、お米の中食やパン類の頻度が増えていることから、食生活が微妙な変化をしているものと考えられる。一方、独身者は男女とも一定の方向性を持たず、週2回程度を行き来している。平日は時間を取ることが難しい実態を考えると、土日の朝食に炊飯によるご飯を食すパターンだろうか。

ところが直近となる2015年では大きな傾向の変化が生じている。主婦が増加傾向にあるのはこれまで通りだが、その他の属性、つまり既婚男性、単身女性・単身男性すべてにおいて、有意な増加が確認できる。単身の男女はまだここ数年のボックス圏内と読み解くこともできるが、既婚男性は明らかにトレンドの転換か、それともイレギュラー的な増加と読める。これは先行する各記事で触れている通り、消費税率の改定や原材料費の値上げに伴い、市販品の調達が必要なパン類・麺類から、自宅での炊飯の食事へのシフトが起きている表れといえる。

元資料では「家庭で炊飯した米の食数が1年前より増えた理由」を複数回答で尋ねているが、健康や食事抜きの機会を減らした以外に、外食を減らした、パンや麺類からご飯へのシフト、自炊の方が安いなどの回答値が前年より大きく増えていることが確認できる。

昼食となると頻度は大きく変化する。

↑ 家庭で炊飯した米の平均食数の推移(朝食、1週間)
↑ 家庭で炊飯した米の平均食数の推移(朝食、1週間)

単身世帯では朝食と比べて昼食の方が女性の家庭における炊飯率が高いのは、やはり朝食はパン食を取る事例が多いからと考えるのが妥当。平日は時間の都合があり、休日でも手軽さやあっさり感の上で、パン食が求められ、昼食はそれなりに時間が取れることから、回数が増えるものと思われる。特に単身女性は単身男性と比べて0.5-1.0回/週ほどの差異が見受けられる。

経年別動向を見ると、単身者はバラつきが多く傾向的な動きはないが、主婦はこの数年減少する流れとなっている。また直近2015年に限ると朝食同様にすべての属性で増加しているが、増加度合いは朝食ほどではなく、ここ数年の変動誤差範囲内に留まっている(既婚男性はやや突出しているが)。

食材価格の変化は主に朝食の炊飯事情に大きな変化をもたらしたようだ。心当たりがある人も少なくないのではないだろうか。


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