減る魚、増える肉…成人男女の魚介類・肉類の摂取量をグラフ化してみる(2014年)

2014/04/07 14:00

昨今の日本人の食生活においては、昔と比べると欧米化の傾向にあり、肉食が増えて魚を食べる量が減ったといわれている。その実情を統計の上から確認できる値が、厚生労働省が定期的に調査・発表している「国民健康・栄養調査」の、2012年分に関する詳細報告書で先日公開された。今回はその公開値を基に、肉と魚にスポットライトをあてて、日本人の食生活の現状と変化を垣間見ることにする(【発表リリース:国民健康・栄養調査】)。

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今調査データを基に、20歳以上の男女に限るが、魚介類・肉類(それぞれ加工品を含む)の一日あたりの平均摂取量を示したのが次のグラフ。最新データとなる2012年分、そしてそれからきっかり10年前の2002年分についてデータを併記する。

↑ 肉類の摂取量の平均値(20歳以上、男女計・年齢階級別)(1日あたり、グラム)(2002年と2012年の比較)
↑ 肉類の摂取量の平均値(20歳以上、男女計・年齢階級別)(1日あたり、グラム)(2002年と2012年の比較)

↑ 魚介類の摂取量の平均値(20歳以上、男女計・年齢階級別)(1日あたり、グラム)(2002年と2012年の比較)
↑ 魚介類の摂取量の平均値(20歳以上、男女計・年齢階級別)(1日あたり、グラム)(2002年と2012年の比較)

まず直近の平均値だが、冒頭にある通り魚介類は70.0グラム・肉類は88.9グラムと、肉類の方が魚介類よりも多い。また世代別では魚介類が60代までは歳と共に摂取量が増える一方、肉類は20代の摂取量が最大で、あとは歳を重ねるに連れて減少していく(一部イレギュラーはあるが)。60代になると魚肉・肉類の関係が逆転し、魚介類の方が多く摂取している計算になる。両食品の特性、普段イメージされている好き嫌いがそのまま数字となって表れており、非常に興味深い。やはり歳をとると肉類は敬遠される傾向にあるのだろう(あるいは個々の世代の食生活の日常が、ある程度踏襲されている可能性はある。つまり今後、シニア層も少しずつ肉類の摂取量が増え、魚介類が減るのかもしれない)。

また10年前の2002年当時の値も併記してあるが、それと2012年との比較をすると、「魚介類の摂取量が大きく減る」「肉類の摂取量が増える」などの動きが確認できる。「食文化の欧米化」という表現はあまりにも陳腐だが、肉食に傾きつつあることは間違いあるまい。

10年間の変化を算出した結果が次のグラフ。

↑ 魚介類・肉類の摂取量の平均値(20歳以上、男女計・年齢階級別)(2002年から2012年への変化率)
↑ 魚介類・肉類の摂取量の平均値(20歳以上、男女計・年齢階級別)(2002年から2012年への変化率)

どの世代でも肉類は増え、魚介類は減っている。他方変化率では若年層から中堅層の魚介類の摂取量減少率が大きく、肉類では高齢層の増加率が大きい結果が出ている。肉類の動きはやや妙に思えるかもしれないが、10年間における重量の増加分に大きな違いは無いため、元々摂取量が少なかった高齢者ほど、比率面では大きな値が出る次第である。また直上で可能性として示唆した「個々の年齢による体質的変化に伴う魚介・肉類の好き嫌いに加え、それぞれの世代特有の食生活のスタイルが、そのまま一部は踏襲する形で影響を与える」への確からしさも、ある程度裏付けできる。

今件はグラフ・詳しい解説を省略しているが、「国民健康・栄養調査」では他にも野菜類・果物類についてもデータを公開している。それによれば両者とも10年前と比べ、重量・率に違いはあれど、全世代で摂取量が減っている。健康的な食のバランスを保つためには、偏りなく、多くの種類の食材を口にしたいものだ。


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