男女とも大幅減少か…朝食欠食、男性12.8%・女性9.0%(2014年)

2014/01/05 20:00

厚生労働省は2013年12月6日、「平成24年国民健康・栄養調査結果の概要」を発表した。それによると調査当日(特定の1日)において朝食を欠食した人は男性で12.8%・女性9.0%に達していることが分かった。朝食欠食率は男女とも20代をピークとし、それ以降は歳を経るにつれて減る傾向がある。中期的な流れでは男性30代以降、女性の特定世代で増加していたが、直近の2012年分ではいずれの世帯も減少を示している(【国民健康・栄養調査:調査一覧ページ】)。

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ここ数年では増加の動き、2012年は転じて減少の朝食欠食


世間一般的には朝食も含め一日三食定期的な食事を摂ることが望ましいとされている。特に朝食は個人差もあり摂らない方が健康的な日常生活を過ごせる人もおり、またそれを推奨する健康法も存在するが、概して摂らずにいると日常生活上のリズムが崩れ、体調にもマイナス影響を及ぼすとされている(空腹感から昼食や夕食の量が増え、いわゆる「ドカ食い」となり、身体には良くないとする話もある)。

今件は調査実施当日において(≒日常的に)朝食を欠食したか否かについて尋ねた結果をグラフ化したもの。なお「欠食」とは単に「一切の飲食をしなかった」だけでなく「タブレットなどによる栄養素の補給、栄養ドリンクのみ」「果物や菓子、乳製品などの食品・飲料のみを食べた場合」も含まれる。時間の都合や健康法などの理由から、これらを朝食に常食している人の中には「自分も欠食扱いになるとは」と驚く人もいるかもしれないが、調査の仕様ということでご容赦願いたい。

↑ 朝食欠食率(2009-2012年、男性、世代別)(食事をせず、錠剤・栄養ドリンクのみ、果物や菓子や乳製品などのみが該当)
↑ 朝食欠食率(2009-2012年、男性、世代別)(食事をせず、錠剤・栄養ドリンクのみ、果物や菓子や乳製品などのみが該当)

↑ 朝食欠食率(2009-2012年、女性、世代別)(食事をせず、錠剤・栄養ドリンクのみ、果物や菓子や乳製品などのみが該当)
↑ 朝食欠食率(2009-2012年、女性、世代別)(食事をせず、錠剤・栄養ドリンクのみ、果物や菓子や乳製品などのみが該当)

男性は出勤で朝の時間帯において忙しくなる場合が多いことから、特に20-40代で女性を大きく上回る値を示している。

前年分の2011年との比較を見ると、男性では若年から中堅層で減少、高齢層で増加、女性では全世代で減少の動きが確認できる。2012年はここ数年増加を見せていた層でも大きな減少が起きており、何らかの生活習慣上の変化が生じているのかもしれない。詳しくは別途記事で解説しているが、実際各世代でも「肥満者」認定される人は2012年時点で減少の動きを示しており、関連性も合わせ注目すべき動向といえる。

↑ 肥満及びやせの者の割合(20歳以上)推移(一部)(再録)
↑ 肥満及びやせの者の割合(20歳以上)推移(一部)(再録)


来年以降もこの動きが継続するのか否か、大いに注目したい。

中長期的な流れを確認


1歳以上の全体平均を算出し、これを中期的な動きとして見たのが次のグラフ。

↑ 朝食欠食率(1歳以上)(食事をせず、錠剤・栄養ドリンクのみ、果物や菓子や乳製品などのみが該当)
↑ 朝食欠食率(1歳以上)(食事をせず、錠剤・栄養ドリンクのみ、果物や菓子や乳製品などのみが該当)

やや起伏を見せながらも中期的には朝食欠食率が増加する動きがあったが、2012年では有意な下げの動きが見受けられる。特に女性は前年比で2.1%ポイントも下げており、2006年当時の水準に戻っている。上記でも触れているが連動して肥満率の減少も起きており、興味深い流れではある。

他方、なぜそのような動きが起きたかについては、他のデータとも突き合わせたものの、確定できるものは見つからなかった。あるいは生活様式に大きな変化を与えることになった2011年3月の震災が、朝食の欠食状況にも影響している可能性はある。

世代別で動きを見ると、特に継続的な上昇を続けていた女性20代と40代で、明らかにトレンド転換的な動きがある。

↑ 朝食欠食率(女性の推移、一部世代別)(食事をせず、錠剤・栄養ドリンクのみ、果物や菓子や乳製品などのみが該当))
↑ 朝食欠食率(女性の推移、一部世代別)(食事をせず、錠剤・栄養ドリンクのみ、果物や菓子や乳製品などのみが該当))

特定世代のみで減少している場合は、調査対象母集団の偏りによるイレギュラーの可能性もあるが、この通り全世代で起きている以上、それも考えにくい。直上で触れた通り、この変化をもたらしたきっかけとして思いつくのは、震災位なもの。次年分、つまり2013年分も引き続き減少の動きを見せるのなら、その仮説の確からしさに関して、さらに検証する必要があろう。



成人以降の朝食欠食は、ダイエットにせよ多忙にせよ、自己責任の部分が大きい。だが、それより幼い時分、保護者の元で生活を営んでいる時からの朝食欠食は、多分に保護者に責が求められる。朝食欠食者の多くは子供のころからの習慣として身についているため、今後もその状態を続ける可能性は高い。あるいは朝食欠食者が自分の子供に対して、同じ状況を求めることも考えられる。

欠食の連鎖を起こさないよう、自身の自覚はもちろんだが、周囲にも十分に気を付けて欲しいものだ。


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