男は中堅・女は高齢ほど肥満者が多い法則(2014年)

2014/01/05 15:00

厚生労働省は2013年12月6日、「平成24年国民健康・栄養調査結果の概要」を発表した。それによるとBMI値判定で「肥満者」認定されるBMI値25以上の人は男性で約3割・女性で約2割であることが分かった。全般的に男性は40-50代がピークでそれ以降は減少、女性は経年と共に増加の傾向が確認できる。また「やせの者」判定されるBMI値18.5未満の人は、女性の方が多い状況が見て取れる(【国民健康・栄養調査:調査一覧ページ】)。

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BMIは肥満度を表す一つの指針で、Body Mass Indexの略称。計算式は簡単で「体重÷身長÷身長」と表せる。BMI値が測定出来た人を肥満(BMI>=25.0)・普通(18.5<=BMI<25.0)・やせの者(BMI<18.5)に区分している。そしてこの区分に従い、調査対象母集団を年齢階層別に「肥満者」「やせの者」、そしてそれ以外の「その他(=BMI値は肥満者とやせの者の間)」に分けたのが次のグラフ。

↑ 肥満者(BMI>=25)とやせの者(BMI<18.5)、それ以外の者比率(2012年)
↑ 肥満者(BMI>=25)とやせの者(BMI<18.5)、それ以外の者比率(2012年)

全般的に男性の方がオレンジ部分(肥満者)が多く、女性の方が青色部分(やせの者)が多いのは冒頭で触れた通りだが、

・男性は20代だけが特異な値(肥満者が少なくやせの者が多い)
・それ以外は総じて、男性は歳を重ねるにつれてやせる傾向が強く、女性は太っていく傾向が確認できる
・男性は40-50代が肥満者のピーク

などの動きが把握できる。

特に男性40代は5人に2人近くが肥満者判定を受ける状態であり、同階層でやせ形が約4%しかいないのは、少々問題ではある。

これらの区分の変移について、いくつかの特徴のある属性を抽出してグラフ化したのが次の図。

↑ 肥満及びやせの者の割合(20歳以上)推移(一部)
↑ 肥満及びやせの者の割合(20歳以上)推移(一部)

年齢と共に増加していく女性の肥満者だが、これでも昔と比べれば減少をしているのが分かる。この17年で6ポイントの減少だから大したものだ(ただし2012年における前年からの急激な減少は、ややイレギュラー的なところがあるが)。一方で成人男性の肥満者率は増加の一途をたどっている。今世紀に入ってからは上昇が抑えられている感はあるが、それでもこの数年は不気味な動きが見えている。

体重が一番気になるであろう、それゆえに過度のダイエットなどで健康を害するリスクもあり、むしろやせ形の人の割合が気になる20代女性における「やせの者」の動向だが、やや起伏はあるものの23%内外で行き来をしている。この属性の目標値は15%以下なため、まだ割合としては多いことになる。

なお、手元にある今回分も合わせ都合4年分における、男女それぞれ全体の動向をグラフに書き起こすと次の通りとなる。「やせの者」に大きな変化は無く、「肥満者」が少しずつだが減り、その分「その他」が増えている。これは男女とも変わらない。

↑ 肥満者(BMI>=25)とやせの者(BMI<18.5)、それ以外の者比率(2009年-2012年)
↑ 肥満者(BMI>=25)とやせの者(BMI<18.5)、それ以外の者比率(2009年-2012年)



本文中で「BMIは肥満度を表す一つの指針」と表記したように、BMI値は肥満の度合いを表す唯一で絶対的な数字ではない。いくつもある肥満判定の、物差しの一つでしかない。BMI値は同じでも健康な人もいれば不健康な人もいる。体質次第でBMI値の上は普通でも、実は肥満極まりなく健康上のリスクを背負っている事例もある。

今件はあくまでも肥満の度合いを測るのに一番よく用いられ、一番確からしい値を使ったまでの話。絶対無比ではないことに留意してほしい。もちろんそれと同時に「一番確からしい」からこそ、全体的な肥満の度合い傾向との視点では真実に近いところにある。要は「うのみにするな、だが無視するな」ということだ。


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