インターネットは勉強にどれほど役に立っているのだろうか

2014/12/28 10:04

友達が使っているから、学校の授業でも取り上げられているから、親自身も頻繁に利用しているから……周囲環境の影響もまた、子供がスマートフォンなどによるインターネットを使い始める一因ではある。しかしながらその魅力に取りつかれ、勉学をおろそかにしてしまうのではないかとの懸念があるのは否めない。子供達はそのような懸念を保護者から抱かれると、往々にして周囲環境以外に「勉強にも役立つから」と理由付けをするが、実際にはどこまで活用されているのだろうか。インターネット経由で行われるコミュニケーションに関して、中高生がどのような意識を持っているのかについて、2014年12月9日付でベネッセ教育総合研究所が発表した調査報告書を基に、その実態を確認していくことにする(【発表リリース:中高生のICT利用実態調査 2014 報告書】)。

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今調査に係わる各種要項は先行記事【パソコン、スマホにタブレット…いまどき中高生の所有率を探る】で確認のこと。その記事で詳細がある通り、今調査対象母集団では中学生が87.3%、高校生は96.6%がインターネットを利用している。それでは中高生たちはどのような形でインターネットを勉強に役立てているのだろうか。調査対象母集団全員に聞いた結果が次のグラフ。項目の並びは中学生の高い順に揃えている。

↑ 勉強する際にインターネットやメールを使って次のようなことをするか
↑ 勉強する際にインターネットやメールを使って次のようなことをするか

中学生でもっとも多い使われ方は「英語や国語、古典の辞書利用」で45.6%。しっかりとした辞書系サービスを用いていれば良いが、単純に検索を使って間違った説明のページを参考にしていはいなかと、いくぶんの心配が想起される。

辞書的な使い方よりは利用率がグンと下がるが、次いで「調べ学習やレポートをまとめるために情報収集をする」で3割ほど、「メールやチャットで友達に分からない所を質問」で26.4%。トップの辞書的利用と同じく、分からない情報を調べるツールとして直接、あるいは間接的にインターネットを活用している様子がうかがえる。

「効果的な勉強方法を調べる」という、攻略本的な情報を求める人も多い。「学習計画の立案やスケジュール管理」など、多角的機能を用いて、学習効率を高めようとする積極性も見えている。

インターネットのマルチメディア性を活かした勉強法としては「英語の聴き取り・発音を聞く」が2割強、「塾や予備校の講義授業動画の視聴」などが1割程度を示している。いずれもインターネットを使わなければ利用ハードルはかなり高い部類の学習に違いない(金銭を惜しまなければ話は別だが)。

中高生の差異を見ると、多くの項目で高校生の方が利用回答率が高く、高校生は多角的にインターネットによる勉強への活用を試みている、実践していることが分かる。特に「調べ学習やレポートをまとめるために情報収集をする」「メールやチャットで友達に分からない所を質問」では大きな伸びを示しており、とりわけ「メールやチャットで友達に分からない所を質問」は順位の上で「辞書利用」すら抜きトップについている。高校生はLINEなどのチャット、ツイッターなどの利用率が高いが、それだからこそ勉強にも利用する機会が増えているのだろう。

また右側にある項目で「授業のノートや定期テストの過去問題を友達と交換」の回答率が跳ね上がっているのが確認できる。中学生ではそこまで手掛ける必要も無かったが、高校生になると勉強内容も高度化し、先輩・後輩のつながりも広がりを示すことから、大学生のような使われ方も活発化していく。

大よそ1/4の高校生が、インターネットを使って授業のノートや過去問のやり取りをする、そんな時代がすでに到来している。その現状に驚きを覚える人も多いのではないだろうか。


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