中高生はインターネットを使って何をしているのだろうか

2014/12/18 11:25

窓口としてのスマートフォンやタブレット型端末の普及率の向上に伴い、中学生や高校生においても、インターネットを気軽に扱える時代が到来している。そのネットを使って彼ら・彼女らは何を楽しみ、何を経験し、どのような時間を費やしているのだろうか。なかなか把握しにくいその実情について、2014年12月9日付でベネッセ教育総合研究所が発表した調査報告書から確認していくことにする(【発表リリース:中高生のICT利用実態調査 2014 報告書】)。

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今調査に関する各種要項は先行記事【パソコン、スマホにタブレット…いまどき中高生の所有率を探る】を参考のこと。その記事でも解説しているが、今調査対象母集団では中学生が87.3%、高校生は96.6%がインターネットを利用している。その利用者に、普段はインターネットを使ってどのようなことをしているか、その頻度も合わせて尋ねた結果が次以降のグラフ。各項目に「ほぼ毎日」「週3-4回位」「週1-2回位」「月1-2回位」「月1回以下」「利用しない」の選択肢の中から一つを選択させ、「ほぼ毎日」「週に1-4回」「月に1-2回以下」「しない」に集約した上で、さらに「ほぼ毎日」「週に1-4回」を合わせた値を記している。要は週一以上、ほぼ日常的に利用している人の割合。

まずは中学生。

↑ インターネットの利用内容と頻度(中学生、インターネット利用者)(「利用している」割合。「ほぼ毎日」「週に1-4回」「月に1-2回以下」「しない」で区分し、「ほぼ毎日」「週に1-4回」の合計)
↑ インターネットの利用内容と頻度(中学生、インターネット利用者)(「利用している」割合。「ほぼ毎日」「週に1-4回」「月に1-2回以下」「しない」で区分し、「ほぼ毎日」「週に1-4回」の合計)

もっとも多く行われている行為は「動画サイトの視聴」、そしてほぼ同率で「情報検索と見る・読む」。中高生がYouTubeなどの動画をテレビ同様に観賞し、その内容を同級生などとの間で語りあう共通のネタとして用いる事例はよく見聞きすることではあるが、それが裏付けられた形となる。ネットをする中学生にとって、インターネットはインターネットテレビ的な存在でもある。

またLINEをはじめとした「チャット」の利用も多い。「ゲーム」や「メール」などから10%ポイント前後の差をつけている。「学校の授業以外での勉強」に用いている人は4割ほど。多いのか少ないのか微妙なところではある。自分のブログやウェブサイトを作り、更新する人は5%にも満たない。20人に1人いない計算。

これが高校生になると大きく様変わりする。比較しやすいよう、項目の並びは中学生のものに揃えている。

↑ インターネットの利用内容と頻度(高校生、インターネット利用者)(「利用している」割合。「ほぼ毎日」「週に1-4回」「月に1-2回以下」「しない」で区分し、「ほぼ毎日」「週に1-4回」の合計)
↑ インターネットの利用内容と頻度(高校生、インターネット利用者)(「利用している」割合。「ほぼ毎日」「週に1-4回」「月に1-2回以下」「しない」で区分し、「ほぼ毎日」「週に1-4回」の合計)

「動画サイトの視聴」「情報検索と見る・読む」も増加しているが、それ以上に「チャット(LINEなど)」が大きく躍進している。スマートフォンを持つ人が増え、意志疎通ツールとしてLINEなどが縦横無尽に高校生の間で活躍している状況が浮かんでくる。また、類似ツールとして知られている「ツイッター」も大きく伸びており、高校生にとってインターネットという存在、そしてそれをつかさどるスマートフォンは、コミュニケーションツールのための手立てとの認識が強いことがうかがえる。

「匿名掲示板を見る・書き込む」は18.1%。かつて全盛を誇った掲示板の類だが、今ではそのおかぶを完全にチャットやツイッターに奪われてしまった感は否めない。



やや余談になるが。主要意志疎通ツールにおいて、「ほぼ毎日」利用している、つまり本文中の回答者の中でも、特に利用頻度が高く、熱中している人達を抽出した結果が次のグラフとなる。

↑ インターネットの利用内容と頻度(高校生、インターネット利用者)(「利用している」割合。「ほぼ毎日」「週に1-4回」「月に1-2回以下」「しない」で区分し、「ほぼ毎日」の割合)
↑ インターネットの利用内容と頻度(高校生、インターネット利用者)(「利用している」割合。「ほぼ毎日」「週に1-4回」「月に1-2回以下」「しない」で区分し、「ほぼ毎日」の割合)

中学生ではほぼ半分、高校生では2/3が毎日チャット(多分にLINEだろう)を使っている。ツイッターは高校生で約4割。ゲームや動画サイト視聴と比べても格段の多さ。おしゃべりがネット上の言葉のやり取りに代わり、多くの子供達によって行われている様相が手に取るようにつかめる結果ではある。


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