パソコン、スマホにタブレット…いまどき中高生の所有率を探る

2014/12/15 14:25

パソコン利用率の漸減やキーボード離れ、スマートフォンの急速な浸透、そして熱中ぶりなど、昨今の子供達を取り巻くICT(Information and Communication Technology、情報通信技術。ITとほぼ同義)メディアに係わる環境は大きな変動の中にある。その所有状況について、2014年12月9日付でベネッセ教育総合研究所が発表した調査報告書「中高生のICT利用実態調査 2014」から、実態を確認していくことにする(【発表リリース:中高生のICT利用実態調査 2014 報告書】)。

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今調査は2014年2月から3月にかけて中学1年生から高校2年生を対象に公立・全日制学校において、学校通しの質問紙による自記式調査で行われたもので、有効回答数は中学生3199人、高校生6239人。中学生は都市区分、高校生はそれに加えて学校偏差値区分による調査対象のウェイトバックが行われている。

冒頭で触れた通り、子供達の間へ急速にデジタル系機器は浸透しつつある。機器そのものの進化発展も加速化しており、子供の成長や保護者による所有許可のタイミングも合わせ、過渡期ならではの状況が展開されている。次に示すのは、パソコンや携帯電話(従来型携帯とスマートフォン双方を含む。以下同)など多様なルートにおける、今調査対象母集団のインターネット、そしてネットを使ったコミュニケーションツール(LINEやツイッター、その他ソーシャルメディア、チャット、電子メール)を週一、時々以上の頻度で使っている割合を示したもの。学校の授業における利用は除外しているので、純粋にプライベートでの利用状況となる。

↑ インターネットなどの利用状況(学校授業は含まず)
↑ インターネットなどの利用状況(学校授業は含まず)

中学生は8割強、高校生はほぼ全員がインターネットを利用し、中学生は2/3、高校生は9割超えでコミュニケーションツールを常用している。ほんの数年前までは想像も出来なかったような状況ではある。今調査は受験生の事情もあってか高校3年生は調査対象外となっているが、それも含めれば高校生の値はもう少し高いものを示したかもしれない。

それでは具体的に、どのようメディアを所有し、それらインターネットやコミュニケーションツールを利用しているのだろうか。主なICTメディアを列挙し、自分自身が所有、あるいは家族との共有(保護者からの貸与含む)合わせた所有率を示したのが次のグラフ。

↑ ICTメディア所有率(自分専用・家族共有合わせて)
↑ ICTメディア所有率(自分専用・家族共有合わせて)

スマートフォンは中学生では低めだが高校生になるとグンと跳ね上がる。これは高校進学に合わせ保護者から祝い品的に買い与えられたり、購入が許可される状況を意味している(内部的にはほぼすべてが自分専用)。他方従来型携帯電話はむしろ中学生の方が所有率が高いが、これは携帯電話における所有のシフトが進んだ結果。高校生に進学するに合わせ、手放す人も多いのだろう。

子供達のパソコン離れが話題となっているが、所有状況は相変わらず高め。ただし詳細は別の機会に譲るが、利用頻度は歳が上がるに連れて確実に減っている。ゲーム機(据え置き・携帯型合わせて)も漸減しているが、こちらはスマートフォンへのシフトや趣味の多様化、学業への傾注によるところもあるのだろう。

興味深いのはタブレット型端末。きれいな形で歳が下の方が高い所有率を示している。これは以前別調査結果【スマホにパソコン、タブレット…年々早まる「はじめてのネット端末利用」(2014年)】でも指摘しているが、現在に近づくに連れて保護者が子供にタブレット型端末を触れさせる・所有を許可するタイミングが早まっている事を意味する。中身の詳細を確認すると、子供専用・家族共有双方とも所有率は「歳が若いほど高率」の傾向があり、子供が幼い≒保護者の歳が若いほど、タブレット型端末の所有許可・共有に柔軟性を持っていることが分かる。

↑ タブレット型端末所有状況詳細
↑ タブレット型端末所有状況詳細

昨今では幼少児のおもちゃ代わりに、タブレット型端末を貸し与える事例もよく見聞きする。スマートフォンよりも画面が広く、使いやすいことに加え、スマートフォンの場合は多分に保護者のプライベート利用が多いため、トラブルの原因となりかねないとの理由もある。実際、今調査でも中学1年生に限れば、自分専用・家族共用合わせた所有率は、スマートフォンよりもタブレット型端末の方が高い結果が出ている。

利用スタイルを考慮すればタブレット型端末がメインの利用機器となることは考えにくいが、今後さらに所有率が上昇していくことは容易に想像できよう。


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