やりくりが上手く行かない時、若年女性は何をするのだろうか
2014/12/14 19:08


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今調査は2014年11月24日から25日に渡って、携帯電話によるインターネット経由で20代から40代の女性に対して行われた。有効回答数は1000件。10歳区切りの世代構成比はほぼ均等割り当て。調査実施・協力機関はネットエイジア。
冒頭で解説したように、世帯内の金銭周りを預かることが多い女性において、お金のやりくりが上手く行かなくなる事態に遭遇する機会は少なくない。そのような事態に直面した際に、精神的に痛手を受け、次のような行為に走ってしまうことがあるか否か。具体例を挙げて「よくある」「時々ある」「あまりない」「全く無い」の4選択肢のうちから1つを選んでもらい、そのうち前者2つ、つまり同意率を計上したのが次のグラフ。後者2つは「性格的に衝動に走りにくい」「お金のやりくりで頭を抱える事態になることが無い」、具体例のうちパートナーが係わる部分はパートナーがいない場合は必然的に「全く無い」となることに注意。

↑ お金のやりくりのことで生じる経験は(よくある・時々ある率)
ストレスが溜まる人は結構多く7割強。そのうち半数近くはよくあると答えている。お金のやりくりで困ってもストレスが溜まらない人もいるであろうことを考慮すると、最低でも7割以上の人は、お金のやりくりに困ったことがあることになる。
一方、パートナー(この場合は原則男性に限定される)に当たり散らす人は2割強、7%強はよくあると回答している。お金のやりくりのトラブルの原因が相手方にある場合は仕方がないが、そうでない時はとんだとばっちりを受けていることになる。
単にストレスが溜まったり、パートナーに当たり散らしても、お金のやりくり問題が解決するわけでは無い。そこでそのような状況に陥った際に、どのような対応を取るのかを聞いたところ、もっとも多くの人が挙げたのは「食費を切り詰める」手法だった。良く行う人は26.2%、時々ある人は35.7%、合わせて61.9%。食費が家計上の調整対象として一番やり玉に挙げられる実態が、また一つ確認された次第である。

↑ お金のやりくりに困った時の対応策として、どのような事を行うことがあるか(よくある・時々ある率)
食費がトップについたのは、毎月それなりに出費として計上されることに加え、日々食材の価格を目にし、自分の手元から一定額が支出されるため、お金の流れを直に、頻繁に体験しているからだろう。
次いで多いのは「へそくりを使う」。へそくり自身が無ければ使いようもないし、単発、あるいは短期的な「やりくり上の問題」で無ければ効用は期待できないが、「まさかのための予備予算」的な意味合いとして、多くの人が用いる手段として呈している。へそくりそのものは何かと論議を交わされることもあるものの、このように保険的な役割も果たしていることになる。
続いて自分自身やパートナーの小遣いカット、残業上乗せ、副業に励むが続く。収入増加よりも支出削減が先に来ているが、確実性の高いものが上位についていると考えれば道理は通る。読み返せば上位3位まではすべて身の回りですぐに、確実に対応できるものだが、4位以降は努力が実るとは限らないし、即効性も無いものが多い。確実性の高い手段が容易に用いられるため、回答率も高くなると考えれば理解はできる。
良く考えてみれば「お金のやりくりに困る」事態は、往々にしてイレギュラーな状況下で発生し、その不足分の手当てを果たすことが早急に求められることになる。その際に「ならばこれから仕事を探すか」「副業を頑張るか」では間に合わない場合もあり、上手く行かないことも考えられる。確実性が高いのは、今ある支出を減らすこと。そして調整が容易なものとして、食費の切り詰めが筆頭候補に挙がってしまうのは、仕方がない話なのだろう。
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