全体平均で6.1%、しかし男性60代は2倍以上の13.6%…世代別・ラジオを聴く人の割合をグラフ化してみる(2014年8月度版)

2014/10/04 19:00

ビデオリサーチが定期的にプレスリリースとして公開しているラジオ聴取動向の最新データ(【発表リリース:ビデオリサーチ 2014年8月度首都圏ラジオ調査 結果まとまる】)によれば、首都圏の平均ラジオ聴取率は6.1%とのこと。しかし男女別、世代別には大きな違いが生じていることが確認できる。そこで今回は公開データを基に、男女別、そして10歳区切りでの世代別における聴取率を精査していくことにする。他の従来型メディア同様に、シニア層ほど聴取率は高いのだろうか。

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今調査は1週間分の調査票を一括して郵送・回収する「日記式郵送留置調査方式」によって行われている。またテレビ視聴率のような自動取得型ではなく、利用者性向で偏りが生じ得るインターネット経由のものでもないため、調査方式による実態とのぶれはほとんどないと見てよい。

今調査に関する先行記事で記したが、調査対象となった期間で1度でもラジオを聴いたことがある人は59.8%。聴いた人における平均聴取時間は14.0時間/週(累積)となっている。そして平日・休日を合わせた全体的なラジオの平均聴取率は6.1%/日。「1週間に1度でも」なら59.8%と6割近くに至るものの、1日単位で「聴いているか否か」を聞き、その平均を算出すると1割にも満たない。毎日必ずではなく、多分に「時々気分に合わせて」「必要な時」「特定番組限定」など、条件に従い聴いていることが分かる。

なお「週平均」「平日平均」とは少々誤解を生む表現だが、それぞれ「週全体における、1日単位での平均聴取率」「平日に限った上における、1日単位の平均聴取率」を意味する。例えば「1週間全体で1度でもラジオを聴いた人の割合」ではないことに注意。

↑ 2014年8月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(世代別)(再録)
↑ 2014年8月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(世代別)(再録)

そして今回グラフ化で状況の精査を行うのは、男女に区分し、さらに世代の切り分けを10歳単位と細かくした上での聴取率。性別・世代別の違いが非常によくわかる値が出ている。

↑ 2014年8月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(男性)
↑ 2014年8月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(男性)

↑ 2014年8月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(女性)
↑ 2014年8月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(女性)

まず最初に気が付くのは、男女とも若年層(赤系統色)ほど聴取率は低く、高齢層(青系統色)ほど高い点。これは平日・休日変わるところがない。一方、世代間格差では、男性は10歳区切りでほぼ均等に増加していくが(50代-60代はやや伸びが大きい)、女性は50代以降に急激に聴取率が上昇していく。歳を重ねるに連れて生じる、ラジオ聴取機会の増加度合いに男女差があるのが分かる。

カーラジオこれは先の記事【首都圏のラジオ平均聴取率6.1%、高齢者は平日1割(2014年8月度版)】でも解説した通り、ラジオ聴取の一形態として「自動車の運転時によるカーラジオの聴取」があること、そして高齢層では定年退職を経てプライベートの時間が出来たための上昇で、自動車運転の有無にはさほど影響が無いことなどによるものと考えられる。詳しくは別の機会に譲るが、女性の車中聴取率は男性の数分の一でしかない。

具体的に解説すると「中堅層まで…男性はカーラジオを聞くので女性より多い」「高齢層…定年退職でプライベートの時間が取れるようになり、ラジオを聴く時間が伸びる」という次第。中堅層までにおける傾向については、男女双方のグラフであえて縦軸を同じ区切りにしているため、すぐに分かるはずだ。

また男性が60代になってから急上昇が始まるのに対し、女性は50代から大きく上昇するのは、女性の場合は子供の成長・別居に伴いパートなどの必要性が薄れ、時間の拘束が解かれる時期が、男性の定年退職よりも早いことが要因として考えられる。パート中にラジオを聴ける機会は想定しにくいからである。

聴取率そのものは、女性よりも男性、そして若年層より高齢層が高いことになる。各世代の構成人数は中堅層以上の方が多いことを考えれば、世代間の「リスナー」数の違いは、さらに大きなものとなる。現在のラジオ番組の多くが、中堅層以降を対象としている、中堅層以降に聴き心地の良い話が多い状況も、合点がいくというものだ。


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