諸外国の人たちがどんな組織・制度に信頼を寄せているかをグラフ化してみる(番外編その2)……ドイツとロシア

2009/11/09 07:00

ロシアイメージ先に【諸外国の人たちがどんな組織・制度に信頼を寄せているかをグラフ化してみる】で諸外国の「組織・制度に対する信頼度」のグラフ解説をしたところ、いくつか意見をいただくことができた。その中で一番多かったのは「他の国の状況も知りたい」というものだった。「掲載国数は25か国分であるし、全部載せたのでは時間がいくらあっても足りない……とはいうものの、いくつか気になる国へのリクエストもあったので、せっかくだからもう数か国分を生成してみることにした」ということで前回掲載したのが【諸外国の人たちがどんな組織・制度に信頼を寄せているかをグラフ化してみる(番外編)……フランスと北欧諸国】における、フランス・フィンランド・スウェーデン。実はこの後、主要国のデータを元に、さらに違った視点から検証する予定でもあるので、もう2か国ほどグラフを追加することにした。その国とは、ドイツとロシアである。

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今調査結果(『世界主要国価値観データブック』の元データ)は世界数十か国(80か国以上)が参加して実施している国際プロジェクト「世界価値観調査」によるもの。各国・地域毎に全国の18歳以上男女1000サンプル程度(実際には1000-2000人程度)の回収を基本とした個人対象の意識調査。調査そのものは2005-2006年にかけて行われており、該当冊子は先行して集計が終わった25か国分のデータが収録されている。

今回グラフ化するのは、これまで掲載しなかった国のうち、主要国として欠かせないロシアとドイツ。ロシアはこの4年間にも目まぐるしく状況が変化しており、現状とはややかい離している可能性もあるが、世界規模で考える場合には欠かすわけにはいくまい。

まずはそのロシアについて。

ロシアにおける組織・制度への信頼度(2005年)(非常に信頼・やや信頼-あまり信頼しない・全く信頼しない)
ロシアにおける組織・制度への信頼度(2005年)(非常に信頼・やや信頼-あまり信頼しない・全く信頼しない)

ロシアは元々宗教色が強めの国で、ソビエト共産党時代には抑圧されていた状態にあった。そのソ連体制が瓦解し、その反動が現在にも続いているというところだろう。また各種「-団体」がすべてプラスなのは奇しくもアメリカと同じ傾向であり、皮肉というか興味深い。一方で「警察」と「軍隊」、二つの「公的実力行使組織」への信頼度がここまで差を見せている国も珍しい。また、「裁判所」への信頼度が低いのも特筆すべき状況。

続いてドイツ。

ドイツにおける組織・制度への信頼度(2005年)(非常に信頼・やや信頼-あまり信頼しない・全く信頼しない)
ドイツにおける組織・制度への信頼度(2005年)(非常に信頼・やや信頼-あまり信頼しない・全く信頼しない)

まず目につくのが、「政府」「国会」「政党」に対するマイナス値が極めて低い事。特に「政党」は70%を超えている。実はドイツでは調査期間が含まれる2005年9月に総選挙が実施され、首相の交代劇が起きている。選挙戦前後の過程で起きたごたごたで、国民自身は彼らを信頼をしなくなっていたのかもしれない。



ロシアにしてもドイツにしても、ドイツのように時期的な影響がやや強く出てしまったものもあるが、それぞれの国の文化や社会情勢がそれなりに色濃くにじみ出ている結果となっている。また、いずれの国でも「テレビ」「新聞・雑誌」がマイナスであること、「-団体」に代表される民間集合体への信頼度が比較的高い事、行政・立法機関への信頼度が低いのも確認できる。

これらのデータの次の更新は5年後の2010年分、統計期間を考えると、お披露目されるのは2013年前後となるはず。人々の価値観がどのように変化したのかを考えると、今から楽しみな話ではある。

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