中堅層まで増加する「自分の将来ちと不安」傾向

2014/10/28 08:21

健康、自分の結婚や家族の動向、親の老後、仕事に経済的な安定……人には多種多様な不安要素があり、それらが常に悩みの種となり、判断を鈍らせ、行動を及び腰にさせてしまう。それでは現状ではどれほどの人が自分の将来について不安を感じているだろうか。内閣府大臣官房政府広報室が2014年10月20日に発表した、人口や経済などの社会の視点から見た、日本の将来像に関する世論調査の結果から確認していくことにする(【発表リリース:人口、経済社会等の日本の将来像に関する世論調査】)。

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調査要件は先行記事の【歳を経るほど「日本は成長しなくてもいいヤ」「縮小もアリだね」と思う人が増える現実】を参考のこと。

冒頭にある通り、人には多種多様な不安を覚える可能性がある。そこで自分自身の将来について(主に社会経済の面において)不安を感じるか否かを聞いた結果が次のグラフ。やや漠然とした問いではあるが、ほぼ7割の人が不安を感じている。

↑ 自分の将来について不安を感じるか(2014年)
↑ 自分の将来について不安を感じるか(2014年)

強い不安を感じる人は大よそ3割。逆に不安を強く否定する人は1割強。どちらかといえば不安派が多数を占めることになる。若年層を対象とした内閣府の調査結果【年金、景気、就職…どの国も等しく抱く不安、若年層の現在や将来への思い】でも表れている通り、日本は諸外国と比べてネガティブな発想を抱きやすい。今件の7割近い不安派の存在も、それに連なるものがある。

男女別では強い不安はほぼ同率だが、どちらかといえば不安を感じる人の割合は4%ポイントほど女性の方が多い。女性は男性と比べて防衛本能が強い傾向がしばしば心理的な調査結果に現れるが、今件もその類の結果といえよう。

これを回答者の世代別に見たのが次のグラフ。

↑ 自分の将来について不安を感じるか(2014年)(世代別)
↑ 自分の将来について不安を感じるか(2014年)(世代別)

20代から50代まではほぼ順当に「感じる」「どちらかといえば感じる」が増えていき、50代では感じる派がほぼ8割に達する。不安要素の大きな要目に年金問題をはじめとした老後の社会保障問題があり、それを実体感するのに間近な世代になるほど、不安か高まりを見せるのだろう。また、自分の健康に関する不安も日々大きくなるに違いない。

一方で60代を超えると実質的に年金受給者も増え、すでに不安要素のいくつかは解消されていることから、「どちらかといえば感じる」回答率が減っていく。特に70歳以上になると悠々自適な生活を過ごしている人も多いこと、具体的な「将来」が若年層よりも短く、予想が立ちやすいことから、「感じない」との回答率が大いに増えることになる。

不安の内容はまた別の話ではあるが、不安を抱えるほど、自分らしさを見失い、及び腰になりがち。若年層の覇気がないという意見が正しいとすれば、その原因の一つには将来への不安の高さがあるのかもしれない。


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