パソコン、携帯、タブレット、そして紙媒体…テレビと一番相性が良いのはどれだろうか(2014年)

2014/10/18 10:02

先行する記事【「テレビを観ながらネットする」はどこまで浸透しているのだろうか(2014年)】において、情報通信政策研究所が2014年9月26日に発表した「平成25年 情報メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の詳細版を基に、テレビ番組のリアルタイム視聴とインターネットとの「ながら利用」の現状を確認した。テレビは他の行動をしながらの利用がしやすい、そして多くの人に利用されているメディアなだけに、その連動性は大いに気になるところ。今回はインターネットというくくりでは無く、具体的な端末種類、パソコン・携帯電話・タブレット型端末、さらには新聞や雑誌などの印刷物との「ながら利用」の動向を確認していくことにする(【情報通信政策研究所:平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査】)。

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テレビと相性が良いのは携帯、そして印刷物


今調査に係わる調査要項は先行記事【「LINEの次にGoogle+が高利用率」総務省の調査結果を検証する】を参考のこと。また今件において「テレビ(リアルタイム)」はテレビ受信機で番組を放送中に観賞すること(録画の再生は含まれない)、各端末の利用はそれぞれの本体を利用したものならどのような場合も該当するものとする(インターネットへの接続の有無は問わない)。そして印刷物は新聞や雑誌の他、書籍やコミックなども含む。行為者とは特定時間帯において10分以上対象を連続して実行した人を指す。

次に示すのは、テレビ番組のリアルタイム行為をしながら、それぞれ該当する媒体をも使った人の割合。例えば平日の朝8時台では携帯は4.2%と出ているので、「全体の」4.2%の人がテレビをリアルタイムで観ながら携帯電話(従来型とスマートフォン双方を含む)を利用していることになる。

↑ テレビ(リアルタイム)と主な機器の並行利用の時間帯別行為者率推移(2013年、平日)
↑ テレビ(リアルタイム)と主な機器の並行利用の時間帯別行為者率推移(2013年、平日)

↑ テレビ(リアルタイム)と主な機器の並行利用の時間帯別行為者率推移(2013年、休日)
↑ テレビ(リアルタイム)と主な機器の並行利用の時間帯別行為者率推移(2013年、休日)

元々テレビを観ていなければ並行利用も何もないことから、大よそテレビの利用動向と似たようなピークを示している。平日は3食の食事時、それに加えて夕食後。休日は大よそ朝食と夕食。今回挙げた4媒体では圧倒的に携帯電話の値が高く、テレビと携帯電話の相性の良さが改めて確認できる。

また、それぞれの媒体のテレビとの「ながら利用」におけるスタイルも透けて見えてくる。携帯電話は食事の前後で、パソコンとタブレット端末は主に夕食後のプライベートタイムに、そして印刷物(多分に新聞だろう)は朝食時において、テレビと共に利用される。印刷物が朝食時にテレビと共によく使われるのは、朝刊を読んでいるからであろうことは容易に想像できよう。

またその朝刊(印刷物)に限れば、休日は早い時間帯で携帯電話を上回る値を示す。早起きする中堅層が朝刊と共にテレビを、やや遅く起きてきた若年層が携帯電話と共にテレビを見ると仮定すれば、この動きも納得がいく。

「テレビを観ている人」における携帯やパソコンのながら利用者率


次に示すのは全体比ではなく、テレビを観ている人における、それぞれの媒体の行為者率。例えば平日朝5時台では印刷物は18.1%という値が出ており、テレビを観る人の2割近くは印刷物(朝刊がメイン)を読んでいる計算になる。

↑ テレビのリアルタイム視聴行為者に占める主な機器並行利用者の時間帯別割合(2013年、平日)
↑ テレビのリアルタイム視聴行為者に占める主な機器並行利用者の時間帯別割合(2013年、平日)

↑ テレビのリアルタイム視聴行為者に占める主な機器並行利用者の時間帯別割合(2013年、休日)
↑ テレビのリアルタイム視聴行為者に占める主な機器並行利用者の時間帯別割合(2013年、休日)

複数媒体を同時に使っている可能性もあるが、例えばテレビを観ながら携帯電話を操作しつつ新聞を読むというのは、ほとんど曲芸に近いため、事実上考慮の上では無視して構わない範囲。携帯電話の値はおやつ時や昼食前に一時下がる動きもあるものの、概して2割程度の値を維持しており、大よそテレビ視聴者の2割は携帯電話を同時に操作していると見て問題は無かろう。また、平日・休日を問わず、深夜帯にかけて値が上昇する傾向があり、就寝前はより多くの人がテレビを観ながら携帯を操作する傾向があることが分かる。この「寝る前のテレビ&ネット」はパソコンの場合も同様の流れにある。

一方で印刷物は朝食時での利用が多く、それ以降は低迷。ただし平日では夕方以降5%の値が維持されていることから、新聞というよりは雑誌を読みながらテレビを斜め読みするという、カウチポテト的な使い方をしているものと考えられる。



今件レポートでは携帯電話をスマートフォンと従来型携帯電話に仕切った上での、テレビのリアルタイム視聴との並行利用に関するデータは公開されていない。しかし現状を見るに、その多くはスマートフォンであることは容易に想像できる。どの程度の注力配分で利用されているかはまた別の話だが、少なくとも携帯電話(スマートフォン)とテレビの同時利用が多くの人たちに行われていることは確かなようだ。

しかもその「ながら利用」をする人は、どの時間帯でもテレビ視聴者のうち一定割合で存在する。テレビと携帯電話の連動性について、改めて思いを巡らせたくなる結果ではある。


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