中堅層のパソコン作業は午前がピーク? 世代別パソコンの時間帯別利用状況をグラフ化してみる(2014年)

2014/10/16 11:31

インターネットへの窓口としての観点では昨今スマートフォンにそのおかぶを取られつつあるが、総合的な作業を行う端末としてパソコン(デスクトップ、ノート双方を指す)の存在意義・優位性は今なお健在に他ならない。それでは実際問題としてパソコンはどのような時間帯に使われているのだろうか。情報通信政策研究所が2014年9月26日に発表した「平成25年 情報メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の詳細版から、世代別の利用状況を確認していくことにする(【情報通信政策研究所:平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査】)。

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今調査に係わる調査要項は先行記事【「LINEの次にGoogle+が高利用率」総務省の調査結果を検証する】を参考のこと。また今件パソコンの利用とはインターネットに接続している状態に限らない。各種ソフトの利用やインターネットアクセスだけでなく、ゲームやワンセグでのテレビ視聴、ブルーレイでの映画などの観賞、さらには電子書籍の購読なども含まれる。今件の場合は要するに、10分以上連続してパソコンというハードを使ったか否かを時間単位での行為者率として示している。

次のグラフは、そのパソコンの平日における行為者率。学校の授業や仕事での利用も該当するため、20代以降では昼間の行為者率が高い。

↑ パソコンの時間帯別行為者率推移(2013年、平日、世代別)
↑ パソコンの時間帯別行為者率推移(2013年、平日、世代別)

10代は学校授業中で使うこと、大学生も含まれることから午前中でもゼロでは無いが決して高い値では無い。夕方以降になると行為者率が上がるが、これは多分に自宅での利用となる。以降ほぼ同率で値は推移し、ピークは夕食前と就寝直前。

20代以降になるともう少し生活環境が明確に透ける動きを見せる。20代から30代は日中はほぼ同じ利用率を示し、自宅に戻ってからの夕食後のプライベートタイムにもピークが発生する。特に20代は日中以上の行為者率を見せており、パソコンでゲームやソーシャルメディアに勤しんでいるようすが想像できる。しかも利用は深夜に及び、午前ゼロ時を超えても高い行為者率が維持されている。

40代と50代では午前中にひときわ高い行為者率が確認できる。以降右肩下がりで値は下がり、自宅でもさほど上昇はしない(40代はやや伸びるが)。パソコンの業務を午前中で片づけ、午後は外回りなどパソコン以外の実務に励むスタイルを取る人が多いのかもしれない。60代でもそのパターンと似たような動きだが、元々の行為者率は低く、夜に入ってからの低下タイミングも早い。早めに就寝するのが原因だろう。

これが休日になると大きな変化を見せる。なお平日と比較しやすいよう、縦軸はあえて揃えている。

↑ パソコンの時間帯別行為者率推移(2013年、休日、世代別)
↑ パソコンの時間帯別行為者率推移(2013年、休日、世代別)

一目でわかるのが、平日と比べての行為者率の低さ。特に日中は学校に通っているためにほとんどの人が使えない10代以外は大きく減退している。それでも10代・20代は平日とさほど変わりないが、30代以降になると業務での利用機会が無くなるため、押し並べて行為者率は下がる。プライベートで使うのはせいぜい夕食後のひととき位なようで、その時間帯のみ平日とあまり変わらない行為者率が確認できる。携帯電話では休日において平日以上に使われている動きを見せたのとは対照的ではある。



昨今では若年層、特に10代のパソコン・キーボード離れ的な傾向に注目が集まっているが、そもそも手に触れる機会が少ない、携帯電話、特にスマートフォンが手身近にある以上、そちらの利用が増え、慣れてしまうのは当然の話といえる。休日でも10代のパソコン行為者率は精々4%から5%程度でしかない。

仕事用の端末としては大いに使われるパソコンだが、プライベート用の端末としてはわき役となりつつある。休日の利用実態に、その感を覚えざるを得ない。


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