パソコンや従来型携帯電話、スマートフォンなどの利用状況を確認してみる(2016年)(最新)

2016/09/12 05:11

総務省では2016年8月31日に情報通信政策研究所の調査結果として公式サイト上において、「平成27年 情報メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を公開した。多方面から情報端末の利用実態を推し量れる詳細な調査データが盛り込まれており、興味深い実態をうかがい知ることができる内容となっている。今回は今調査で判明した、直近におけるパソコンやスマートフォンなどの利用状況を年齢階層別にチェックする(【発表リリース掲載ページ:研究成果-調査研究報告書】)。

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調査要項などは今調査に関する先行記事【主要メディアの利用時間をグラフ化してみる】を参考のこと。

次に示すのは主要情報端末別の年齢階層別行為者率。この行為者率とは該当期日(今件調査は平日2日分と休日1日分で実施している)のうち、連続して10分以上使用した人の割合を示している。例えば10代のスマートフォン(スマホ)は70.5%とあるので、10代のうち7割強は平日に1度以上スマートフォンを操作したことになる。10代の値ではやや少ないように思えるかもしれないが、今調査の対象年齢の下限は13歳のため、中学生も入っていると考えれば道理は通る。また今件ではプライベートに限らず、学業や就業時に利用した場合も該当する。

↑ 年齢階層別行為者率(2015年、平日)
↑ 年齢階層別行為者率(2015年、平日)

全体、そして年齢階層別は50代に至るまで、パソコンよりもスマートフォンの行為者率の方が高い。平日分の調査であるため、多分に就業者の就業上でのパソコン利用が含まれているはずなのだが、それでも60代に入ってようやくパソコンの方が行為者率が高くなる実態は、スマートフォンの浸透が大いに進んでいることの裏付けではある。

10代ではパソコン行為者率は16.5%、スマートフォンは70.5%。実に4倍以上の差が開いている。また従来型携帯電話の行為者率が低く、スマートフォンが高い状況は、中堅層までを中心に従来型からスマートフォンへのシフトが進んでいることを裏付ける結果と考えられる。同時に50代以降の壮齢・シニア層では「これまで使っていた従来型携帯電を継続利用している」「スマートフォンは多機能に過ぎるので従来型で十分」などの理由からか、若年層よりも従来型携帯電話の行為者率が高い実情も確認できる。実に1/4近くの利用状況は同世代の人数を考慮すると、決して無視できない値ではある。

続いて行為者平均時間。これは該当年齢階層全体では無く、行為者のみにおける平均的な利用時間。行為者の人数が少なくても、使っていない人との間で平均化されて短くなってしまうことは無い。あくまでも行為者の行為実態。

↑ 行為者平均時間(2015年、平日、分、日あたり)
↑ 行為者平均時間(2015年、平日、分、日あたり)

パソコンの利用時間が長いのはひとえに就業時に仕事用として使うからに他ならない。仕事の機会がほとんど無い10代ではパソコンの利用時間は短く、1時間半程度。一方でスマートフォンは2時間以上使っている。

意外に思えるのはタブレット型端末の利用時間。行為者率そのものは少数だが、行為時間は長めで、20代に限れば3時間近くも使っている(対象人数が33人のため、統計上のぶれの可能性はあるが)。タブレット型端末を利用している人がその多機能性、汎用性にほれ込み、連続する形で長時間利用していることがうかがえる。



今件を確認した理由の一つとして、【若年層のパソコン・キーボード離れその後】などで取り上げている「若年層、特に10代のパソコンからスマートフォンへのシフトとキーボード離れ状況」の確認をする、裏付けとなるデータ取得が挙げられる。実際には10代に限らずパソコンの利用率はそれほど高くは無いが、10代は確実に他世代よりも低い。パソコンを利用している人も、10代では利用時間は比較的短い。

平日の年齢階層別行為者率を前年2014年分と比較すると次の通り。

↑ 年齢階層別行為者率(2015年、平日、前年比、ppt)
↑ 年齢階層別行為者率(2015年、平日、前年比、ppt)

スマートフォンがどの世代においても浸透しているが、特に中堅層で伸びが大きいのが分かる。同時に従来型携帯電話の行為者率も落ちており、中堅層で従来型携帯からスマートフォンへの移行が起きているのが分かる。パソコンの行為者率は10代と30代で伸長。スマートフォンが大きく伸びた40代で小さからぬ減退が起きているのは気になるところ。

やや余談になるが、休日の行為者平均時間は次の通りとなる。

↑ 行為者平均時間(2015年、休日、分、日あたり)
↑ 行為者平均時間(2015年、休日、分、日あたり)

10代ではパソコンもスマホも利用時間の伸びが著しい。タブレット型端末では2倍以上に加算されている。休みの日は思いっきり羽を伸ばしてインターネットに夢中になっているようすが想像できよう。


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