「もし入院するのなら…」入院未体験者が不安に思うこととは?

2014/10/14 11:36

テレビや漫画など、さらには実体験者の話を見聞きし、入院するとどのような状況に陥るのか、またいかなる準備が必要なのかは十分に知識として知っていても、いざ自分自身がそのポジションに立つと、色々と改めて気が付くことが出てくることになる。また、知識として知った上で、その負担の大きさに愕然とし、入院という状況に不安・心配を覚える人も多い。それでは入院未体験者は、入院に関してどのような点を心配しているのだろうか。ライフネット生命保険が2014年9月25日に発表した「入院に関する調査結果」から、その実態を確認していく(【発表リリース:入院に関する調査】)。

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最大の心配事は「入院・手術費用」


今調査の調査要項などは先行記事の【入院中・退院後のあるある話、もっとも困ったのは?】を参照のこと。

昨今ではインターネットの普及により、入院者の体験談をまとめたブログ、サイトも増え、入院の際のアドバイス、ガイド的な情報も容易に入手できるようになった。さらには病院側でも入院の際の注意事項をまとめた小冊子やウェブページを用意し、入院の際の心配を軽減する措置を取っている。それでもなお、情報不足で、さらには情報を認識した上でその実態に驚き、心配をすることも多い。

次に示すのは入院未体験者における、自分が入院することになったらどのような点に不安を覚えているか、心配しているかを聞いた結果。9割近くの人が「入院や手術の費用」を心配している。つまり金銭面での問題が最大の心配要因。

↑ もしも入院するとしたら心配なこと(複数回答、入院未経験者限定)
↑ もしも入院するとしたら心配なこと(複数回答、入院未経験者限定)

短期間で済めば負担もさほど気にしなくても良いものとなるが、長期間に及ぶ入院、さらには難しい手術を必要とする場合、医療費は巨額なものとなりかねない。高額療養費制度の適用や各種保険である程度は補完できるものの、全額が免除されるわけではなく、不安が募るのは当然の話。

「入院期間」についても心配する人は多い。入院している間は自由が利かず、実質的にこれまでの日常生活から隔離されることになる。世の中の動きに取り残されるだけでなく、自分が居た場所に穴を開けることになる。もちろん長期間になればなるほど金銭的な負担も増え、身体への負荷が大きいことも予想される。「職場復帰」「担当の仕事の状況」など他の複数項目とも連動する、大きな心配事に違いない。

自分が日常生活から切り離されている間の、残された人に対する心配も多種多様。最大の不安要因は「仕事」で、次いで「配偶者」「ペット」の順。順位にやや不満を感じる人もいるだろうが、これは回答者の属性を考慮しない全体としての値であることに注意しなければならない。つまり子供を持たない人は心配事に「子供の世話」は回答するはずがない、ということ。

働き人はやはり仕事への不安が大きい


これを有職者限定で再計算したのが次のグラフ。

↑ もしも入院するとしたら心配なこと(複数回答、入院未経験者限定)(有職者)
↑ もしも入院するとしたら心配なこと(複数回答、入院未経験者限定)(有職者)

縦軸の仕切りを同じにしてあるが、結局回答率の差異による順位変動は起こらず。もっとも「職場復帰」「担当の仕事の状況」のような、仕事に深い関係がある項目で、全体値より高い値が示されている。

また、子供を有する人に限定し、さらに回答者の性別で仕切り直した結果が次のグラフ。男女別、そして子供を持つ人ゆえの回答傾向の違いが大きく出ている。

↑ もしも入院するとしたら心配なこと(複数回答、入院未経験者限定)(子供有、回答者の男女別)
↑ もしも入院するとしたら心配なこと(複数回答、入院未経験者限定)(子供有、回答者の男女別)

「子供の世話」、そして「配偶者が一人で生活できるか」のような条件合致項目において高い値が示されている(原則として子供がいるので配偶者も居るとの考え方)。男女別では男性が仕事関係の項目で女性より高い値を示す一方、家庭内に深い関わり合いのある項目、特に子供やペット、配偶者関連の項目で男性よりも女性において高い値が示されている。自分が今の家庭から一時的に抜けることで、どのような影響が生じるのかを考えた上で、心配をしていることが分かる。

なお「配偶者・恋人の浮気」の項目は、女性の回答率はゼロ、男性は7.9%。子供の有り無しを問わず既婚者の仕切りで見ても、男性の方が高い値が示されている。自分の入院時における相方の浮気については、男性の方が心配を強く抱いているようだ。


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