「感謝、圧倒的感謝」入院して初めて分かる・気が付くあれこれ

2014/10/12 14:30

原因となる病気や怪我の内容にもよるが、入院した場合は大抵において、大きく自由を束縛され、場合によっては病室の外にも満足に出られなくなる。これまでの日常生活とは大きくかけ離れた不自由さ、環境の変化に戸惑い、そしてさまざまな事への想いを馳せる機会を得ることになる。それでは実際に入院経験者は入院生活を続けていく中で、どのようなことを想い、気が付くことになったのだろうか。ライフネット生命保険が2014年9月25日に発表した「入院に関する調査結果」から、その実態を確認していくことにする(【発表リリース:入院に関する調査】)。

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今調査の調査要項などは先行記事の【入院中・退院後のあるある話、もっとも困ったのは?】を参照のこと。その調査対象母集団のうち入院経験者に限定し、入院において思い直したことや気が付いたことを複数回答で聞いたところ、もっとも多くの人が同意を示したのは「家族(配偶者以外)への感謝の気持ち」だった。6割強の人が感謝を覚えたとしている。

↑ 入院を通して思い直したこと、気づいたこと(複数回答、入院経験者限定)
↑ 入院を通して思い直したこと、気づいたこと(複数回答、入院経験者限定)

ほとんどの行動を禁じられて他人に頼らねばならない環境に置かれる、しかも自分が残して来たあれこれの対応をお願いしなければならなくなる。その際に自分が空けた穴を埋め、色々と対処をしてくれる、もっとも頼りになるのが家族。また、普段は日中こそ会社や学校で顔を合わす機会はないものの、同じ家の中で時を過ごす家族と離ればなれとなり、一人での生活を余儀なくされる。旅行などで数日の別離ならともかく、いつ戻れるかも分からない不安の中にさらされ、もの寂しさを覚えることになる。離れて初めて知る、日常の大切さというところか。

同様の意見としては「配偶者・恋人に感謝」が次点についているが、回答率は36.2%。家族と比べると半分強に留まっている。ただし今件調査は世帯持ちに限定したものではないため、回答者が元々一人暮らし、あるいは親元で生活していた未婚の人だった場合、配偶者・恋人を感謝の対象とすることは不可能なため(親元で暮らしていても恋人がいれば話は別だが)、家族と比べると値が低くなるのは何も不思議なことではない。

また入院する状態に陥ったことで、自分のこれまでの生活を改めたいとする決意を持つ事例も多い。「健康への再留意」は3割、備えとしての「貯蓄増加」は2割に達している。さらに「保険の加入や見直し」も2割近い。特に金銭的な話は毛嫌う人も多いが、実際に入院をすると切実な問題として負担となり、考えさせられることになる。

これを男女別に仕切り直したのが次のグラフ。大よそ女性の方が回答率が高く、入院で初めて気が付く要件が多いことが分かる。

↑ 入院を通して思い直したこと、気づいたこと(複数回答、入院経験者限定)(男女別)
↑ 入院を通して思い直したこと、気づいたこと(複数回答、入院経験者限定)(男女別)

唯一男性の方が高回答率を示しているのは「職場の人に感謝」だが、これは元々男性回答者の方が就業率が高いのが要因なため。一方で男女の差異の度合いを見ると、金銭面の項目と家族への気持ちを表す項目で大きな差が出ている、つまり男性よりも思い起こす人が特に多いことが確認できる。とりわけ「貯蓄」「保険」の金銭面での2項目、「家族の健康」、合わせて3項目では男性の2倍前後の同意率なのが注目に値する。



病気やけが関連の事柄は、自分が当事者になって初めてその大切さを知ることが多い。知識としては認識していても、経験しないと優先順位を上げることは難しい。そしてそれらの項目の多くは、実体験してからでは手遅れで、大きな損失を受けることになる。

今件のような入院経験者の体験を元に、入院をまだ経験していない人は、少しでも優先順位を上げるよう願いたいところだ。


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