入院中・退院後のあるある話、もっとも困ったのは?

2014/10/09 08:36

ライフネット生命保険は2014年9月25日、入院に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団のうち入院経験者において、入院中や退院後に困ったことでもっとも多くの人が経験した・同意できることとして挙げられたのは「体力が落ちた」だった。3割強の人が同意を示している。次いで「(入院中は)暇、やることが無かった」、「お風呂に毎日入れない」「食事が美味しくなかった」などが続いている(【発表リリース:入院に関する調査】)。

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今調査は2014年5月15日から20日にかけて携帯電話を用いたインターネット経由で20代から40代の男女に対して行われたもので、有効回答数は1000件。男女比・世代構成比・入院経験者と未経験者の比率はほぼ均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。

入院事由の病症次第の部分があるが、入院時は大よそ通常時と比べて生活の上で拘束される面が多く、何かと不便を覚えるもの。そして退院をしてからも、入院時に出来なかったことがきっかけでトラブルや問題をかかえる場合がある。そこで入院経験者に、入院時や退院後の困った事案について該当するものを複数回答で聞いたところ、もっとも多くの人が同意を示したのは「体力が落ちた」だった。ほぼ1/3の人が実体験をしたと答えている。

↑ 入院中や退院後に困ったこと(複数回答、入院経験者限定)
↑ 入院中や退院後に困ったこと(複数回答、入院経験者限定)

入院時の状況次第では入院中はほとんど身動きが取れなくなる。歩行は自由な状態でも、行動できる範囲は限られ、普段は安静にしていることが求められる(リハビリが必要な場合は別だが)。必然的に身体を動かす機会も減り、体力は落ちていく。入院は身体を休めるためでもあるのだから当然なのだが、退院時に失った体力がすぐに元に戻るわけでは無いので非常に苦労することになる。入院経験者の多くが実感するのも当然の話。

次いで多い意見は「(入院中は)暇、やることが無い」で33.0%。こちらも「体力が落ちた」同様、入院の意義の一つ「安静にして病症の回復を図る」のを考えれば仕方がない。仕事のストレスを起因とする病気で入院したにも関わらず、暇だからと病室にまで仕事を持ち込んだのでは身もふたもない。

「お風呂に毎日入れない」とする意見も多い。これも病症や入院している病院次第だが、ある程度回復するまで風呂には入れず、濡れタオルなどで体をふく程度しか許されないこともある。また共用の風呂であることからシャワーのみの場合も多い(個室の病室で風呂が完備されていれば話は別だが)。

医者相部屋における問題点も目立つ。「同室患者のいびき」「同室患者のおしゃべりによるストレス」などが上位についている。個室であればこれらの問題はクリアできるが、入院費が跳ね上がり、また空いていないことも多いためなかなかその願いはかなえられない。

金銭的な問題も少なくない。概して巨額になる「退院時の支払い」をはじめ、「入院中の雑費の支払い」「収入が途絶えて生活が厳しくなった」などが目に留まる。

一方で「食事が美味しくなかった」が上位にあり、大きな問題として取り上げられているが、昨今では病院や病症による差はあるものの、昔と比べると病院食への注力は積極化され、随分と改善されていることは間違いない。むしろ健康的でしかも美味しいレベルにまで達している病院食もあるほど。また「携帯電話使用可能エリアが少ない」については、先日【病院などでの携帯電話の利用ルール、新しい指針が電波環境協議会から発表】でも伝えた通り、医療機関における携帯電話使用に関するガイドラインが改定されたため、今後状況は改善されるはずである。

入院患者なら大よそ「あるある」的に同意ができる話ばかりではあるのだが、中には「?」と首を傾げるものもある。その一つが「お化けを見てしまった」。2.0%ということは500人中10人が経験している計算になる。環境的にも出やすいところではあるし、特殊環境の中で精神的に不安定な状態にあれば、錯覚もあるのだろうが……具体的な内容がリリースには記されていないのが残念ではある。


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