スマホで音楽を聴く人、1日何分ぐらい聴いている?

2014/10/07 08:22

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通話はもちろんウェブ閲覧や電子メール、各種アプリケーション、ソーシャルメディアなど多種多様な機能を利用できる、総合情報通信端末として活躍するスマートフォン。他の携帯型機器の仕事を次々に奪うその万能性でも知られているが、その一つが音楽聴取。半ば以上携帯型音楽プレイヤーの仕事を奪い、逆に携帯型音楽プレイヤーがスマートフォンに歩み寄っているというありさまですらある(例:iPod)。それではスマートフォンで音楽を聴いている人は、一日にどれぐらいの時間を費やしているのだろうか。パイオニアが2014年9月25日に発表した「音楽ライブラリーと再生方法に関する調査」結果から確認をしていくことにする(【発表リリース:音楽ライブラリーと再生方法に関する調査】)。


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大体1日1時間から1時間半ぐらいまで、休日はやや長め


今調査は2014年8月22日から24日にかけて、週一以上でスマートフォンにて音楽聴取をする15-49歳の人にインターネット経由で行ったもので、有効回答数は1000件。男女比・10歳区切りの世代構成比で均等割り当て。調査会社はクロス・マーケティング。

次に示すのは、1日あたりのスマートフォンでの音楽聴取時間。スマートフォン以外にCDプレイヤーやパソコンを使って音楽を意識的に聴く可能性もあるため、この時間イコール日常生活での音楽聴取時間ではないものの、スマートフォンを音楽聴取に使っている以上、それがメインであると考えても特に問題は無かろう。一方で、スマホで音楽を聴かない人もいる以上、この値が世間全般の平均値を意味するものではないことに注意する必要もある。

↑ 1日にスマホで音楽を聴く時間(スマホで週一以上で音楽を聴く人限定)
↑ 1日にスマホで音楽を聴く時間(スマホで週一以上で音楽を聴く人限定)

平日・休日を問わず大よそ1時間半ぐらいまでが平均聴取時間で、それを超えると少数派に区分されることとなる。ボリュームゾーンは15分から1時間。少ない人はちょっとだけ、長い人でも1時間ぐらいが普通といったところか。中には曜日を問わずに3時間以上聴いている人もいるが、これは通勤・通学時に積極的に利用しているのに加え、すき間時間も大いに音楽聴取に勤しんでいるのだろう。

一方平日と休日の違いだが、短時間区分では平日、長時間区分では休日の回答率が多いことからも分かる通り、いくぶんではあるが休日の方が聴取時間が長い。腰を据えて音楽聴取の時間が取れるからだと考えられる。

世代別で違いは出るのか?


これを世代別で区分したのが次のグラフ。大よその区切りに仕切り直し、傾向が分かりやすいようにしている。

↑ 1日にスマホで音楽を聴く時間(スマホで週一以上で音楽を聴く人限定)(世代、平休日別)
↑ 1日にスマホで音楽を聴く時間(スマホで週一以上で音楽を聴く人限定)(世代、平休日別)

「90分以上」の区切りの動向からも明らかな通り、平日よりは休日の方が聴取時間は概して長い。一方で世代別では若年層の方が音楽を長時間聴いている傾向がある。10代に限れば休日は1/4が90分以上スマートフォンで音楽を聴いている計算になる。ただし40代では45-90分未満の回答率が平日・休日共に他世代よりも多く、やや異なる動きを見せる。

音楽を聴く機会としては、スマートフォン以外ではラジオが良く知られている。別調査機関の調査では中堅層以降シニア世代手前までは、カーラジオによる聴取機会が多いとの結果が出ている(【場所別・世代別のラジオ聴取動向】)。歳を経るほど音楽を聴く機会が減るのではなく、あくまでもスマートフォンで聴く機会が減るだけで、代替としてラジオで聴く部分もある、むしろ逆でラジオで聴いているからこそ、スマートフォンで聴く時間が減っているのかもしれない。

もっともこの場合、自分の好きな曲を集めたライブラリから聴くのではなく、音楽番組を聴くという点で、同じ音楽聴取でも微妙に異なる様式ではあるのだが。


■関連記事:
【世代別・ラジオを聴く人の割合】
【音楽購入が減った人の事情を探る】
【世代別の「音楽との付き合い方」】
【音楽CD・有料音楽配信の売上動向】


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