首都圏のラジオ平均聴取率6.3%、高齢者は平日1割超(2014年6月度版)

2014/07/13 14:00

従来型の4メディア、具体的にはテレビ・新聞・ラジオ・雑誌のうち広告費動向から考察すると、一番影響力の低下が著しいのがラジオ。一方、先の震災をきっかけに、その存在意義について価値の見直しがなされ、多くの人が再びラジオを手にするようになったことも記憶に新しい。今回はビデオリサーチが定期的にリリースとして配信している、首都圏(東京駅を中心とした半径35キロ圏内)を対象にした自主ラジオ個人聴取率結果のうち、現時点で最新の値となる2014年6月度分を中心に、聴取率などについて確認をしていくことにする(【発表リリース:ビデオリサーチ 2014年6月度首都圏ラジオ調査 結果まとまる】)。

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全体では1日の聴取率は6.3%


今調査は1週間分の調査票を一括して郵送・回収する「日記式郵送留置調査方式」によって行われたもの。テレビ視聴率のような自動取得型ではなく、また利用者性向で偏りが生じ得るインターネット経由のものでもない。

公開されたデータによると、調査対象の1週間で「1度でも」ラジオを聴いたことがある人は63.1%。聴いた人の平均聴取時間(1週間分の累積)は13.6時間となっている。

そこで具体的に日取りに関して「週全体」「平日」「土曜日」「日曜日」の区分別に、個人ベースでの聴取率(該当期間(今件では1日単位であり、「一週間のうちに一度でも」ではない)にラジオを聴いた人の割合。通常の据え置き型ラジオ以外に携帯型、カーラジオ、さらにはインターネット経由によるものも含む)を確認した結果が次のグラフ。

注意しなければならないのは「週平均」「平日平均」の読み方。それぞれ「月曜から日曜まで、週全体における、1日単位での平均聴取率」「平日に限った上での、1日単位の平均聴取率」。上記でも触れているが、「1週間全体において、1度でもラジオを聴いた人の割合」ではない。

↑ 2014年6月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(世代別)
↑ 2014年6月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(世代別)

平日・休日を合わせた全体としてのラジオ平均聴取率は6.3%/日。「1週間に1度でも」なら63.1%だが、毎日聴いているか否かとなると、1割にも満たない。「時間が空いた時に」「交通情報など必要な時」「好きな番組が放送される曜日限定」など、ラジオ視聴者の多くは条件を決めて聴いていることが分かる。

曜日別ではほとんどの世代で平日の方が多い。これは今件調査の「ラジオ聴取」が、自宅だけでなく自宅外(出先や仕事場など)、さらには自動車のラジオ(カーラジオ)によるものも含めているため。自ら自動車に乗る機会があまり無い未成年者では、土曜日や日曜日の方が聴取率が高い動きを示しており、この理由なら納得ができる。

また世代別の聴取率では、圧倒的に高齢者の方が高い。高齢者は平日・休日を問わず、1割前後がラジオを聴いている計算になる。逆に未成年者における聴取率は低く(車載ラジオ周りが一因)、2%以下でしかない。

男性の方がよくラジオを聴く傾向


男女別では概して男性の方が聴取率は高い。

↑ 2014年6月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(男女別)
↑ 2014年6月度首都圏ラジオ・全局個人聴取率(6時-24時)(男女別)

ラジオが聴かれる場面をイメージすると、女性は日中の家事の中で聴いている、いわゆる「ながら視聴」をしていそうなものだが、今調査の限りでは男性の方が聴取率は高い。多分に車載ラジオが値を押し上げている。別の機会に詳しく解説するが、「車の中」で限ると週平均聴取率は、男性が2.8%なのに対し女性は1.1%でしかない。また出勤する・しないも男女差に多分に影響している(出勤者はバスや電車の中で携帯ラジオを視聴する機会が生じる)。

広告費動向で見ると、懸念度・減退度合いが一番大きいのは冒頭の通りラジオ。聴取率をさらに底上げして状況を打開したいところだが、今データを見る限り、他の4マス同様、高齢者の利用者が多い。【ラジオはテレビよりインターネットに近いのかもしれない】で解説したように、インターネットなど新メディアとの相性が良いことを考えれば、切り口次第で若年層の聴取率アップも狙えるのだが、今はまだそこまで手が回らないようだ。


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