高齢者の過度の少食、絶食傾向に周囲の人が気が付く方法

2014/09/08 15:30

多くの人にとって食事は栄養素を補充する、健康的な肉体を維持するために必要不可欠な行動であるばかりでなく、ストレス解消や満足感を得るための、精神的な意味でのエネルギー補充の行動であり、日々のルーチンワークの上で欠かせない存在に他ならない。しかしながら食事という行為に用いる労力は小さくなく、また噛む力や味覚の減退、さらには食事内容の制限や食欲そのものの減退により、特に高齢者は時として、食事そのものを取らなかったり、少量で済ませて必要不可欠な分量を口にしない事例が生じる。当然、食事による栄養摂取の量が減る状況は、心身共に、とりわけ高齢者はその影響を受け得る。【米家庭医学会(AAFP:The American Academy of Family Physicians)】では【HealthDay】を介し、高齢者が栄養状態に関して悪化している兆候として、次のような現象を挙げている。このような気配が該当する高齢者に見られた場合、栄養状態の悪化、特に食事の上での問題が発生しているかもしれない、ということである。

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・本人に減量の意志が無いのに体重が減少している。

・何らかの重労働や運動をしたわけでもないのに、疲労を感じることが多くなる。

・力が入らなくなったり、筋力の低下を実感するようになる。

・記憶力に問題が生じるようになる。

・気落ちしてしまう、鬱な心境に陥る。

・貧血を覚えるようになる。

・以前と比べて身体の調子が悪くなりやすくなったり、感染症を発症しやすくなる。

これらの体調不良、心身的な問題は、食事の減退「のみ」を原因とするわけでは無い。それぞれ何らかの病症を一義的起因としたり、本人が認識しない心理的影響によるものの場合もある。他愛もない出来事でも、実は大きな影響を及ぼしていたというのは、実はよくあること。

もちろん、今件スポットライトを当てたように、食事を起因としても十分起きうる話であり、栄養状態の悪化を疑うべきとの指針も決して間違ってはいない。特に高齢者は食事の調理が面倒になることや、食べられるものが制限されがちで、つい面倒くささから自主的に採らない、あるいは満足に取ることが出来ずに、とっても少量で済ませてしまうこともありうる。

食事はQOL(quality of life、クオリティオブライフ。生活の質)を高める重要な要素に他ならない。昨今食品会社を中心に、高齢者向けのさまざまな食品が登場しているのも、かむ力が弱くなる、消化能力が落ちるなど、高齢化で生じる食事上のハードルを持つ人でも、食事を楽しめるとの配慮によるところが大きい。食事がおろそかになると、栄養素の補充がままならないだけでなく、精神的な面でもQOLが減退してしまう。

状況の異変ではすぐに何らかの病気の発症を想定してしまうが、食事そのものの減退の可能性を考えてみるのも必要。ごく身近な場所に原因が潜んでいることもあるのだから。


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