LINEでの公式アカウントの友だち追加、その理由は何だろう

2014/09/10 15:30

コミュニケーションアプリとして急速に普及が続いているLINEだが、個人利用だけでなく法人、あるいは法人の一部局を代表する、さらには著名人によるアカウント(公式アカウント)も存在する。Facebookやツイッターと異なり、厳密にはソーシャルメディアではなくコミュニケーションアプリであること、個人情報取得のハードルが低いことから、「友だち」(LINEで連絡を取り合えるユーザー)指定のハードルは高くなるが、より密接な情報共有ができることから、それら公式アカウントは積極的に友だち申請を求めている。それに応じる形で個人の多くも公式アカウントを友だちに追加しているが、その追加理由はどのようなものだろうか。ライフメディアのリサーチバンクが2014年9月3日に発表した調査結果から確認していくことにする(【発表リリース:LINEに関する調査。】)。

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今調査は2014年8月21日から27日にかけてスマートフォン利用者に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1300件。男女比、10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。

今調査対象母集団のうちLINEを現在利用していて、しかも公式アカウントを友だち追加している人20.8%の人に、その理由を複数回答で聞いた結果が次のグラフ。案の定、と思う人も多いだろうが、配布するスタンプが欲しいから、とする意見が最も多く72.7%に達した(「友だち」はLINE公式でも表記されている機能の名称表記に準じている)。

↑ 何故公式アカウントを友だちに追加したのか(LINEで公式アカウントを友達追加している人限定)(複数回答)
↑ 何故公式アカウントを友だちに追加したのか(LINEで公式アカウントを友達追加している人限定)(複数回答)

スタンプとは表情やニュアンスを伝えるアイコンのようなもので、LINEのメイン機能であるトークにおける会話の吹き出しと共に表示することで、文章にメリハリをつけたり、表しにくい内情を表現したり、言葉の裏にある意図を示唆したりなど、さまざまな意味合いを込めることができる機能。「(^^;)」のようなアスキーアートと似たような存在と考えれば良いだろう。このスタンプだが、最初から用意されているものの他に、スタンプショップなどで購入・調達したり、公式アカウントなどで配布しているものを受取って、バリエーションとして増やすことができる。最近では管理側の査定を受けて合格する必要があるが、個人ベースでデザインしたスタンプの販売も始まっており、多種多様なビジュアルのものを使うことが出来る。

公式アカウントでは友だちを増やすため……というとややえげつない感もあるが、実際友だち申請の特典として、独自のスタンプ配布をうたうところも多い。企業のイメージキャラクタや自社取り扱いの作品で登場するキャラクタを用いたスタンプなど、他にない独自性の高いスタンプは、やはり魅力的である。それらを使いたくて友だちに追加するのも理解はできる。

似たようなスタイルとして挙げられるのは「クーポンが欲しい」で48.0%。こちらは自社サービスの割引券や無料引換券といった、友だちにのみ配布されるお得なクーポンを求めてというもの。これまで電子メールサービスや専用ウェブへのアクセスなどで実施している値引きクーポンのLINE版と考えれば良い。

上位2項目はいずれも特典サービス・アイテムが欲しいとの理由で、第3位にようやくコンスタントに情報を配信するからそれを見聞きし参考にしてほしいという、公式アカウント側の意図に沿った理由が挙がってくる。以下「セールやキャンペーン情報が欲しい」「その企業やアーティストが好き」などが続く。

企業側としては第3位以降の項目内容が目的で公式アカウントを作り友だち申請を求めているわけで、スタンプやクーポンの配布はそれをうながすための特典でしかない(もっともクーポンは、その利用によって商品購入やサービス利用がうながされるので、あながち「エサ」とも言い切れない)。しかし友だちを追加する側では、その特典を取得することが第一義的な理由となっている。お互いの意図のギャップが見えて、興味深い結果ではある。

もっともこの類の話はLINEに限ったことではなく、Facebookやツイッターのようなソーシャルメディア、さらにはソーシャルゲームなどでもよくある話として伝えられている。人の業はかくも深きものというところか。


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