温暖な天候で季節商品が鈍い…2019年12月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス3.3%

2020/01/23 15:20

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2020-0123チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2020年1月23日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2019年12月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2019年12月は平年よりも気温が高めで推移したことで季節物の動きが鈍く、食料品・衣料品・住関品ともに苦戦し、結果として売上総額の前年同月比はマイナス3.3%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の55社・105550店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で12店舗増、前年同月比で103店舗増加している。売場面積は前年同月比99.9%となり、0.1%の減少。売場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス8.1%を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆1883億9655万円(前年同月比96.7%、▲3.3%)

・食料品部門……構成比:66.5%(前年同月比98.8%、▲1.2%)

・衣料品部門……構成比:6.8%(前年同月比92.4%、▲7.6%)

・住関品部門……構成比:19.5%(前年同月比91.8%、▲8.2%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比98.6%、▲1.4%)

・その他…………構成比:6.9%(前年同月比95.8%、▲4.2%)

※販売金額には消費税額は含まず

平年に比べて
気温が高く
季節物が伸び悩む。
農産品はキャベツ、大根、トマト、レタス、三つ葉、絹さや、カット野菜などの動きはよかったが、白菜、玉ねぎ、きゅうり、里芋、長芋、きのこ類などの動きは鈍かった。果物ではシャインマスカット、柿、りんご、バナナ、キウィフルーツなどの動きはよかったものの、柑橘類、いちご、メロンなどが不調。 無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜はよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある。

畜産物は鶏肉、牛肉、豚肉ともに好調。鶏卵は不調だが、加工肉は好調。精肉の好調さに関しては堅調さが続いており、消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。

水産品は刺身の盛り合わせ、まぐろ、鯛、かつお、サーモン、ぶり、かに、えび、海藻類などの動きはよかったが、丸物、秋鮭、たら、牡蠣、塩鮭、ちりめんなどの動きはいまいち。惣菜は温惣菜では揚げ物、焼き物、中華が好調。要冷惣菜は和・洋惣菜ともに好調で、弁当、寿司の動きもよかった。その他の食品では飲料、インスタント麺、シチュー・カレー類、おせち関連などは好調だったが、米、乳加工品、鍋物関連、水物、練製品、缶詰、漬物、調味料、もち、和菓子などの動きは鈍かった。

衣料品ではドレスシャツ、カーディガン、トレーナー、ポロシャツ、フォーマル、セーター、カジュアルシャツ、トップスなどが堅調。スーツ、ジャケット、コート、スラックス、アウター、スラックス、ニット、ボトム、カットソーなどが軟調。住関品では日用雑貨品はペーパー類、トイレ・バス用品、キッチン用品、洗濯・清掃関連商品、フライパン、鍋、タオルなどの動きは好調だが、ランドセル、文具、ベビーおむつ、玩具、TVゲームなどが伸び悩み。家電製品ではエアコン、電気暖房、冷蔵庫、洗濯機、液晶テレビ・レコーダー、管球・乾電池などの動きは鈍い。

「その他」項目は前回月から転じる形で軟調さを見せ、マイナス4.2%。サービスもマイナス1.4%と軟調。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているのが実情で、そのような状況下でのマイナスとなった。

今回月となる12月は記録的ともいえるレベルの暖冬感が11月から続き、季節物が部門を問わずに伸び悩む結果となっている。食料品では鍋物の材料全般、衣料品では冬物、住関品では医薬品やカイロ、毛布やこたつ布団、エアコン、電気暖房などが鈍い動きを示しているのが好例。気象庁の季節予報によれば暖冬傾向は少なくとも3月いっぱいまで続きそうで、季節物の不調に足を引っ張られる状況はまだ続きそうではある。


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