駆け込み需要の反動や天候要因で苦戦…2019年10月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス4.1%

2019/11/21 14:49

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2019-1121チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2019年11月21日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2019年10月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2019年10月は10月から実施された消費税率引き上げに絡んだ駆け込み需要の反動や、台風19号の影響、さらに気温が高めで推移したことなどの天候要因を受け、食料品・衣料品・住関品ともに苦戦し、結果として売上総額の前年同月比はマイナス4.1%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の55社・10522店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で7店舗増、前年同月比で179店舗増加している。売場面積は前年同月比97.4%となり、2.6%の減少。売場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス5.9%を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……9751億9015万円(前年同月比95.9%、▲4.1%)

・食料品部門……構成比:67.9%(前年同月比98.7%、▲1.3%)

・衣料品部門……構成比:6.3%(前年同月比84.9%、▲15.1%)

・住関品部門……構成比:19.5%(前年同月比92.8%、▲7.2%)

・サービス部門…構成比:0.2%(前年同月比99.0%、▲1.0%)

・その他…………構成比:6.1%(前年同月比106.1%、▲9.4%)

※販売金額には消費税額は含まず

台風19号の襲来や
気温の全体的な高さ
消費税率引き上げ前の
駆け込み需要の反動など
マイナスの影響を受け
全面的に落ち込む。
農産品はじゃがいも、玉ねぎ、オクラ、枝豆、カット野菜などの動きはよかったが、大根、トマト、きゅうり、人参、ブロッコリー、きのこ類などの動きは鈍かった。果物ではシャインマスカット、梨、柿、りんご、バナナ、カットフルーツなどの動きはよかったものの、みかんなどが不調。 無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜はよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある。

畜産物は鶏肉、牛肉、豚肉ともに好調。鶏卵、加工肉も好調。精肉の好調さに関しては堅調さが続いており、消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。

水産品はまぐろ、かつお、たこ、サーモン、秋鮭、うなぎ、ちりめんなどの動きはよかったが、生さんま、するめいか、あじ、たら、生かき、ぶり、海老などの動きはいまいち。惣菜は温惣菜では揚げ物、焼き物が好調だったが、中華は不調。要冷惣菜は和・洋惣菜ともに好調で、弁当、寿司の動きもよかった。その他の食品では乳製品、飲料、冷凍食品、缶詰、インスタントラーメン、レンジ米飯、パン類、パスタ、アイスクリーム、冷凍野菜などは好調だったが、米、ヨーグルト、練り物等鍋関連商品、漬物、インスタントコーヒー、酒類などの動きは鈍かった。

衣料品ではカジュアルパンツ、カジュアルウェア、ブラウス、ジャンパーなどが堅調。スーツ、フォーマル、ドレスシャツ、アウター、羽織物、レギンス、デニムパンツなどが軟調。住関品では日用雑貨品はラップ・ホイル類、タオル、バスマット、TVゲーム、コンロ・ボンベ、たばこなどの動きは好調だが、ランドセル、ペーパー類、ベビー用紙おむつ、玩具などが伸び悩み。家電製品ではラジオ、懐中電灯、乾電池などが好調だが、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、液晶テレビ、電気暖房、スタンド・ハンドクリーナー、レンジなどの動きは鈍い。

「その他」項目は前回月から転じる形で軟調さを見せ、マイナス9.4%。サービスはマイナス1.0%と軟調。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているのが実情で、そのような状況下に加え、客足を台風などで引っ張られたのも影響したのだろう。

今回月となる10月は消費税率引き上げの反動や台風19号など、多様にネガティブな影響要素があり、全部門がマイナスを示す形となった。11月以降は年末商戦に向けて消費が盛り上がる時期となるが、どこまで10月のマイナス感を払拭できるだろうか。


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