相場安で食料品が軟調、天候不順で衣料品も弱い…2017年5月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス1.8%

2017/06/22 09:50

チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2017年6月21日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2017年5月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2017年5月は食料品が相場安で苦戦、衣料品も月前半の気温低下に足を引っ張られて軟調、住関品は相変わらず弱く、売上総額の前年同月比はマイナス1.8%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の56社・9434店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で43店舗増、前年同月比で24店舗増加している。売り場面積は前年同月比103.3%となり、3.3%ポイントの増加。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス5.0%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0831億2466万円(前年同月比98.2%、▲1.8%)

・食料品部門……構成比:64.6%(前年同月比98.6%、▲1.4%)

・衣料品部門……構成比:8.8%(前年同月比97.8%、▲2.2%)

・住関品部門……構成比:20.3%(前年同月比97.3%、▲2.7%)

・サービス部門…構成比:0.2%(前年同月比88.7%、▲11.3%)

・その他…………構成比:6.0%(前年同月比97.5%、▲2.5%)

※販売金額には消費税額は含まず

食料品は畜産品や総菜が
そこそこだがそれ以外は
相場安で軟調。
衣料品は全面安。
住関品は家具など以外が
振るわず。
食料品の農産品ではじゃがいもや玉ねぎ、なす、カット野菜はそこそこだったが、葉物や豆類などは苦戦。果物はかんきつ類やぶどう、いちごなどは好調だがりんご、すいか、バナナなどが不調。畜産物はすべて堅調、鶏卵や加工肉も好調。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、加工肉も良い動きを示すことが増えている。消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。水産品はカツオやたこ、魚卵などが堅調なものの、刺身盛り合わせやマグロ、あじなどの近海魚、海藻類などは鈍い。惣菜は列挙された区分わけでは寿司以外のすべてで堅調。精肉類と共に昨今のトレンドとしての総菜の動きの良さが感じ取れる。コンビニ業界の月次報告でもここしばらくは惣菜の堅調さが特記事項として記されており、中食需要が喚起されている感は強い。その他の食品では米、乳酸発酵飲料、乳製品、冷凍食品などが好調。ヨーグルトや缶詰、飲料などは不調。

気候動向を確認すると、各地で平年比プラスの気温を示しているが、月前半は低温状態が続いたことから、衣料品全体の売上は低調。そのような中でも夏物ブルゾンやスクール水着などの夏物系は良く売れた。住関品はエアコンや扇風機などの動きは良かったものの、冷蔵庫や洗濯機は不調。ブルーレイレコーダーなどの動きも鈍い。

「その他」項目は前月から転じる形で不調さを見せ、マイナス2.5%。サービスは11.3%と大きなマイナス幅を示し、旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われ、厳しい状態にあることがうかがえる。

2017年の5月は4月から転じて降水量が少なめとなった一方で、平均気温は高かったものの、月前半は低温を見せており、絶妙なタイミングで売上の足を引っ張る形となった。詳細項目でプラスを計上したのは、畜産品と総菜と家具・インテリアのみ。家具などはともかく、畜産品と総菜が堅調なのは、現在の食生活の実情である中食化の浸透が、デパートにも大きな影響を及ぼしている、あるいは貢献している実情がうかがいしれよう。


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