月後半の天候不順で衣料品が伸び悩む…2019年8月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス0.3%

2019/09/25 14:35

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2019-0925チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2019年9月24日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2019年8月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2019年8月は月後半における天候不順の影響から衣料品の動きが鈍く、結果として売上総額の前年同月比はマイナス0.3%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の56社・10515店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で11店舗増、前年同月比で303店舗増加している。売場面積は前年同月比97.3%となり、2.7%の減少。売場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス2.0%を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0360億8837万円(前年同月比99.7%、▲0.3%)

・食料品部門……構成比:66.9%(前年同月比98.6%、▲1.4%)

・衣料品部門……構成比:6.0%(前年同月比97.6%、▲2.4%)

・住関品部門……構成比:20.4%(前年同月比102.4%、△2.4%)

・サービス部門…構成比:0.2%(前年同月比98.3%、▲1.7%)

・その他…………構成比:6.4%(前年同月比105.6%、△5.6%)

※販売金額には消費税額は含まず

食料品は惣菜が堅調。
農産物が軟調。
衣料品は月後半の天候不順で
大きく落ちる。
農産品はじゃがいも、玉ねぎ、とうもろこし、ブロッコリー、きのこ類、カット野菜などの動きはよかったが、はくさい、キャベツ、レタス、ミニトマト、きゅうりなどの動きは鈍かった。果物では桃、りんご、さくらんぼ、プラム、バナナ、カットフルーツなどの動きはよかったものの、梨、ぶどう、すいか、アボカドなどが不調。 無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜はよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある。今回月ではカットフルーツも堅調だったのがポイント。

畜産物は鶏肉、牛肉、豚肉ともに堅調。鶏卵、加工肉は不調。精肉の好調さに関しては堅調さが続いており、消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。

水産品は刺身盛り合わせ、まぐろ、かつお、ぶり、たこ、真あじ、生秋鮭、塩鮭、海藻類などの動きはよかったが、生さんま、うなぎ、干物などの動きはいまいち。惣菜は温惣菜では揚げ物、焼き物が好調だったが、焼き鳥や中華は不調。要冷惣菜は和・洋惣菜ともに好調で、弁当、寿司の動きもよかった。その他の食品では飲料、牛乳、アイスクリーム、乾麺類、つゆ類、水物、蒲鉾、菓子パン、洋菓子などは好調だったが、米、乳製品、缶詰、納豆、漬物、ビールなどの動きは鈍かった。

衣料品ではスーツ、フォーマル、ジャケット、スラックス、ドレスシャツ、ショートパンツ、スラックス、ブラウス、カジュアルシャツ、長袖Tシャツ、UVパーカーなどが堅調。ポロシャツ、カジュアルシャツ、Tシャツ、フォーマル、スカート、ボトムなどが軟調。住関品では日用雑貨品はぺ―パー類、ラップ・ホイル類、紙おむつ、タオル、パラソルなどのレジャー用品などの動きは好調だが、ランドセル、ステンレスボトル、鍋、玩具、文具などが伸び悩み。家電製品では冷蔵庫、エアコン、扇風機、洗濯機、液晶テレビ、レコーダー、炊飯器、レンジ、照明器具などが好調だが、食器洗い機、デジカメなどの動きは鈍い。

「その他」項目は前回月から転じる形で堅調さを見せ、プラス5.6%。サービスはマイナス1.7%と軟調。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているのが実情で、それが反映されてしまったのだろう。

今回月となる8月は前半こそ夏らしい暑さとなったものの、後半に入ると台風の上陸もあり、ぐずついた天気が続き、真夏日にすら達しなかった日も多かった。衣料品における季節物の不調、そして恐らくは客足そのものが遠のいていたのも、今回月の不調な結果の要因だろう。9月に入ってからも台風15号や17号の上陸などで荒れた天候が続いており、客足が引っ張られている可能性が高い。また、消費税率引き上げを目前にひかえ、駆け込み需要よりも買い控えの動きが多々見られるだけに、予断を許さない状況に違いは無い。


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