お花見需要で食料品そこそこ、衣料品もトントンで住関品の軟調を支える…2017年4月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス0.6%

2017/05/24 10:11

チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2017年5月23日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2017年4月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2017年4月はお花見需要もありそこそこ良い値が出て、衣料品もほぼ前年同月比では同額。住関品の軟調さが足を引っ張ったものの、売上総額の前年同月比はプラス0.6%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の56社・9391店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で13店舗減、前年同月比で15店舗増加している。売り場面積は前年同月比101.1%となり、1.1%ポイントの増加。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス0.6%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0656億0870万円(前年同月比100.6%、△0.6%)

・食料品部門……構成比:64.1%(前年同月比100.7%、△0.7%)

・衣料品部門……構成比:8.6%(前年同月比100.2%、△0.2%)

・住関品部門……構成比:20.9%(前年同月比97.9%、▲2.1%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比89.0%、▲11.0%)

・その他…………構成比:6.1%(前年同月比110.7%、△10.7%)

※販売金額には消費税額は含まず

食料品は総菜や畜産品が堅調
それ以外は高安まちまち。
衣料品は季節物が
それなりに動く。
住関品は苦戦。
食料品の農産品ではキャベツや新じゃが、玉ねぎなどの根菜類、きのこ類、カット野菜などは好調だが、レタスやトマトなどは鈍い。果物ではみかんやいちご、メロンなどが好調だが、バナナやりんごなどが不調。畜産物はすべて堅調、鶏卵や加工肉も好調。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、加工肉も良い動きを示すことが増えている。消費性向的に肉食へのシフトが起きている可能性が高い。水産品はマグロやうなぎなどが堅調なものの、サバ、いわし、海藻類などは鈍い。惣菜は列挙された区分わけではすべて堅調で、精肉類と共に昨今のトレンドとしての総菜の動きの良さが感じ取れる。コンビニ業界の月次報告でもここしばらくは惣菜の堅調さが特記事項として記されており、中食需要が喚起されている感は強い。その他の食品では米、乳酸発酵飲料、乳製品、カレー・シチュー類、アイスクリーム、冷凍食品などが好調。ヨーグルトや納豆などは不調。

気候動向を確認すると、各地で平年比プラスの気温を示していることもあり、衣料品ではその気温の高さを受け、春物系が全般的に好調。春物コートやジャケット、イージーパンツ、七分セーター・カーディガンなどが売れている。住関品は気候に関係のない季節商品の代表、ランドセルや弁当箱、キッチン・バス・トイレ用品、文具などが好調。レコーダーや液晶テレビに関する言及は無し。

「その他」項目は前月から続く形で好調さを見せ、プラス10.3%。一方でサービスは10.3%と大きなマイナス幅を示し、旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われ、厳しい状態にあることがうかがえる。

2017年の4月は3月から転じて降水量が多めとなった一方で、平均気温が高く、寒暖差が激しかった。春を思わせるどころか汗ばむ陽気も見られた中で、商品の売買性向の上では季節感に左右されやすい衣料品や住関品、特に衣料品にプラスの影響を与えたことは容易に想像がつく。衣料品がわずかながらもプラスを示したのは、気候によるところが少なからずあるのだろう。他方住関品のマイナスぶりは深刻で、特に単価の大きな家電製品で下げ幅が大きかった(マイナス9.2%)は懸念すべきレベルではある。

細分化項目まで含めても、食料品は全項目で前年同月比にてプラスを計上している。食文化の変容と共に、スーパー・デパートの現在の位置づけが改めて認識できる結果ではある。


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