前年同月の反動を抑える形で食料品がプラス、早期梅雨明けや猛暑で住関品・衣料品の季節物も健闘…2021年7月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス4.6%

2021/08/24 14:26

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2021-0721チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2021年8月24日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2021年7月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2021年7月の食料品は前年同月における内食消費急増(プラス4.5%)の反動を受けたもののプラスを示し、住関品も前年同月のプラス(プラス5.1%)からの反動を抑える形でプラス(プラス7.4%)、他方、衣料品は前年同月の大幅なマイナス(マイナス13.4%)からの反動による押し上げ効果もありプラスとなった(プラス2.8%)。結果として、売上総額の前年同月比はプラス4.6%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の56社・11845店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で11店舗増、前年同月比で1022店舗増加している。売場面積は前年同月比108.0%となり、8.0%の増加。売場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス2.6%を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆1362億9316万円(前年同月比104.6%、△4.6%)

・食料品部門……構成比:67.5%(前年同月比104.0%、△4.0%)

・衣料品部門……構成比:5.8%(前年同月比102.8%、△2.8%)

・住関品部門……構成比:21.0%(前年同月比107.4%、△7.4%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比145.5%、△45.5%)

・その他…………構成比:5.4%(前年同月比101.0%、△1.0%)

※販売金額には消費税額は含まず

外出自粛環境と
感染症による
内食需要の喚起で
食料品は堅調。
早い梅雨明けと
猛暑の到来で
衣料品・住関品ともに
堅調さを示す。
農産品はきゅうり、とうもろこし、枝豆、アスパラガス、オクラ、カット野菜などの動きはよかったが、じゃがいも、玉ねぎ、人参、レタス、なす、キャベツ、ピーマン、きのこ類などが不調。果物では桃、すいか、梨、ぶどう、キウイフルーツ、パイナップル、カットフルーツなどの動きはよかったが、りんご、ハウスミカン、グレープフルーツ、アボカドなどは鈍かった。 無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜はよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある。最近は色々な野菜の組み合せをすることで種類も多様になっている。

畜産物は牛肉、豚肉、鶏肉ともに不調。鶏卵は堅調だったが、加工肉は不調。精肉の好調さに関しては堅調さが続いており、消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる(今回月の一部種類の不調は前年同月の反動によるものと思われる)。

水産品は刺身盛り合わせ、かつお、たい、サーモン、うなぎなどの動きはよかったが、たこ、いか、ぶり、かじき、エビ・カニ、冷凍魚、塩干物、魚卵、貝類、海藻類などの動きはいまいち。惣菜では温惣菜は温惣菜は、揚げ物、焼き物、中華は好調だった。要冷惣菜は、洋総菜・和惣菜ともに好調。弁当、寿司は堅調。その他の食品では飲料、冷凍食品、アイスクリーム、豆腐、乾麺、冷やし中華、チルド麺、香辛料、菓子パン、和洋菓子、酒類などは好調だったが、米、乳製品、ヨーグルト、牛乳、調味料、食用油、缶詰、納豆、漬物、米菓、チョコレートなどの動きは鈍かった。

衣料品では半袖ドレスシャツ、カジュアルシャツ、ショートパンツ、ポロシャツ、Tシャツ、カラーフォーマル、ブラウス、レギンスなどが堅調。

住関品では日用雑貨品はランドセル、ステンレスボトル、ペーパー類、カセットコンロ、行楽用品、TV・カードゲーム、たばこなどの動きは好調だが、ウエットティッシュ、キッチン用品、バス・トイレ用品、文具、エコバッグなどが伸び悩み。家電製品ではエアコン、サーキュレーター、扇風機、空気清浄機、ソーダメーカー、乾電池などが堅調だが、冷蔵庫、洗濯機、調理家電などの動きは鈍い。医薬・化粧品では解熱鎮痛剤、衣料用洗剤・柔軟剤、オーラルケア、制汗剤、UVケア、スキンケア、防虫・殺虫剤などの動きがよく、カウンセリング化粧品、うがい薬、ボディソープ、入浴剤、住居用洗剤、ハンドソープ、除菌シート、台所用洗剤・漂白剤、除菌剤、マスクなどが軟調。前年同月に新型コロナウイルス流行直後に大きく動いた商品が、前年同月比の勘案上落ち込んでしまっているのがよく分かる。また解熱鎮痛剤がよく売れたのは、新型コロナウイルスのワクチン接種で生じ得る副反応への対応のためだろうか。

「その他」項目は前回月から転じる形で堅調さを見せ、プラス1.0%。サービスはプラス45.5%と好調。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているのが実情だが、今回月は前年同月の反動の意味合いが大きいのだろう。

今回月となる7月は6月同様に新型コロナウイルスの流行という特殊要因があり、人々の行動抑制が強いものとなっている。また早い梅雨明けや猛暑の到来が、エアコンなどの冷房機器の需要を大きくかき立てたことも確認できる。次回月の2021年8月は後半に入り雨模様の日が多かったため、今回月のように季節物がよく動くのを期待するのは難しいかもしれない。


↑ 今件記事のダイジェストニュース動画。併せてご視聴いただければ幸いである



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