外出自粛継続やテレワーク急伸で食料品の内食需要増加が貢献、他方衣料品は苦戦するが住関品は巣ごもり需要で堅調…2020年8月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス3.3%

2020/09/25 15:17

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2020-0926チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2020年9月25日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2020年8月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2020年8月は新型コロナウイルスによる外出自粛やテレワークの急速な浸透という環境下で家庭内での食料品の消費需要が増え、食料品が増加。他方衣料品は外出自粛の影響からか苦戦したが、住関品は巣ごもり需要で大いに伸び、結果として売上総額の前年同月比はプラス3.3%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の56社・10855店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で32店舗増、前年同月比で340店舗増加している。売場面積は前年同月比104.6%となり、4.6%の増加。売場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス3.4%を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆1201億7464万円(前年同月比103.3%、△3.3%)

・食料品部門……構成比:69.4%(前年同月比106.8%、△6.8%)

・衣料品部門……構成比:5.1%(前年同月比83.7%、▲16.3%)

・住関品部門……構成比:19.9%(前年同月比102.0%、△2.0%)

・サービス部門…構成比:0.2%(前年同月比86.7%、▲13.3%)

・その他…………構成比:5.4%(前年同月比90.5%、▲9.5%)

※販売金額には消費税額は含まず

外出自粛環境を受けた
内食需要の喚起と
相場高で食料品は増加。
衣料品は客足の遠のきで
減少に。
住関品は衛生品や
巣ごもり用品が大いに売れる。
農産品は玉ネギ、レタス、キャベツ、じゃがいも、人参、きゅうり、トマト、なす、ピーマン、長ネギ、もやし、きのこ類、カット野菜などの動きはよかった。果物ではすいか、ぶどう、りんご、梨、シトラス、メロン、キウイフルーツ、オレンジなどの動きはよかった。 無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜はよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある。また今回月は農産品・果物双方の不調アイテムが無かったことから、非常によく、まんべんなく売れていたことがうかがえる。

畜産物は鶏肉、牛肉、豚肉ともに好調。鶏卵も加工肉も好調。精肉の好調さに関しては堅調さが続いており、消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。

水産品は刺身盛り合わせ、まぐろ、たい、たこ、サーモン、生かつお、塩鮭、うなぎ、生するめいか、ホタテ、魚卵、冷凍魚、冷凍エビ・カニ、干物、海藻類などの動きはよかったが、さんまなどの動きはいまいち。惣菜は温惣菜はスナック類、焼き魚などがそこそこ、要冷惣菜は、洋総菜はまずまずだが和惣菜は不調。弁当、寿司はまずまずの動き。その他の食品では米、乳製品、牛乳、飲料、アイスクリーム、ヨーグルト、冷凍野菜、パスタ類、麺類、インスタント麺、涼味関連商品、即席みそ汁、納豆、練物、漬物、小麦粉、シリアル、食用油、ジャム、調味料、インスタントコーヒー、珍味・菓子類、酒類などは好調だったが、チョコレート、銘店菓子などの動きは鈍かった。

衣料品ではカジュアルパンツ、カジュアルシャツ、カジュアルカットレングス、Tシャツなどが堅調。スーツ、ジャケット、スラックス、ドレスシャツ、ショートパンツ、フォーマル、トップス、ボトム、長袖Tシャツなどが軟調。住関品では日用雑貨品はランドセル、ステンレスボトル、弁当箱、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ、キッチン用品、ポリ手袋、TVゲーム、教育玩具、文具、紙おむつ、エコバッグ、ゴミ袋、タオル、花火などの動きは好調だが、玩具、レジャー用品、タバコなどが伸び悩み。家電製品ではエアコン、サーキュレーター、ハンディファン、空気清浄機、懐中電灯、乾電池などが堅調だが、冷蔵庫、洗濯機、液晶テレビなどの動きは鈍い。医薬・化粧品では医薬部外品、ボディ・ハンドソープ、除菌ジェル・シート、薬用石鹸、キッチン洗剤、マスク、殺虫剤などの動きがよく、カウンセリング化粧品、風邪薬、オーラルケア、フェイスケア、制汗剤、衣料用洗剤などが軟調。

「その他」項目は前回月から継続する形で軟調さを見せ、マイナス9.5%。サービスもマイナス13.3%と大不調。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているのが実情で、今回月は新型コロナウイルスによる外出自粛を受け、その類の需要そのものが減少している、さらには供給もまた減少しているのも大きな要因だろう。

今回月となる8月は7月同様に新型コロナウイルスの流行という特殊要因があり、さらに猛暑ということもあって外出機会が相当減っている。結果としては巣ごもりというライフスタイルに合わせた販売動向が数字となって表れた形となった。特に食料品が大きく伸びているのがポイント。

9月は外出自粛・リモートワークといった状況に変わりはない。結果もさほど変わらず、食料品がけん引する形となるのだろう。


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