農産品の相場高が食料品をけん引したが、衣料品が大きく軟調…2018年10月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス0.7%

2018/11/25 09:58

チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2018年11月21日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2018年10月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2018年10月は食料品では相場高の影響で農産品が順調だったものの衣料品の下げを穴埋めできず、売上総額の前年同月比はマイナス0.7%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の58社・10343店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で25店舗増、前年同月比で599店舗増加している。売り場面積は前年同月比98.5%となり、1.5%ポイントの減少。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス2.0%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0641億4861万円(前年同月比99.3%、▲0.7%)

・食料品部門……構成比:66.4%(前年同月比100.3%、△0.3%)

・衣料品部門……構成比:7.5%(前年同月比89.0%、▲11.0%)

・住関品部門……構成比:19.7%(前年同月比99.7%、▲0.3%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比102.7%、△2.7%)

・その他…………構成比:6.1%(前年同月比101.5%、△1.5%)

※販売金額には消費税額は含まず

農産品の相場高で
食料品が伸びる。
住関品は防災関係が堅調。
衣料品は不調続く。
農産物はきゅうり、キャベツ、ピーマン、トマト、ブロッコリー、人参、白ねぎ、松茸、カット野菜などの動きはよかったが、じゃがいも、白菜、ほうれん草、豆類、長いもなどの動きは鈍かった。果物ではみかん、柿、キウィフルーツ、ぶどうなどの動きはよかったものの、梨、いちじく、りんごなどが不調。 無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜はよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある。

畜産物は牛肉は堅調だったものの、豚肉、鶏肉の動きは鈍い。鶏卵は堅調だが加工肉は鈍かった。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。それゆえに今回月の豚肉や鶏肉の動きの鈍さは意外であり、これが畜産品全体、さらには食料品の足を引っ張った感は否めない。

水産品は刺身盛り合わせ、まぐろ、かつお、さんま、塩干物、魚卵、海藻類などの動きはよかったが、牡蠣、たこ、うなぎ、いくらなどの動きはいまいち。惣菜は、温惣菜では揚げ物、焼き物は好調。要冷惣菜は、和・洋惣菜ともに好調で、弁当、寿司の動きもよかった。その他の食品では飲料、米、納豆、キムチ、缶詰、冷凍野菜などは好調だったが、ヨーグルト、鍋関連商品、チルド麺、アイスクリーム、インスタントコーヒー、チョコレートなどの動きは鈍かった。

衣料品ではカジュアルパンツ、カジュアルウェア、ジーンズ、マザースーツ、マニッシュスーツ、フォーマル、羽織シャツなどが堅調。スーツ、スラックス、ジャケット、アウター、ジャケット、カットパンツ、カットソーなどが軟調。住関品ではトイレ・バス用品、玩具、大人用紙おむつ、掃除用品、防災用品、コンロ・ボンベ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、モバイルバッテリー、ラジオ、懐中電灯、乾電池などの動きは好調だが、液晶テレビ、電気暖房、スタンド・ハンドクリーナー、レンジなどが伸び悩み。

「その他」項目は前回月から続く形で堅調さを見せ、プラス2.1%。サービスはプラス1.1%と堅調。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われている中での堅調さを見せ、大いに評価できる結果となった。

今回月は前回月までの自然災害の数々の影響を受け防災関係品が大きく動いたが、気温が高めだったことから冬物の動きが鈍く、衣料品の足を引っ張る形となった。たばこの値上げも実施されているが、それが数字として影響が表れていないのは意外ではある。


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