農産品は相場安で苦戦したがプラス、住関品が堅調…2019年3月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス0.5%

2019/04/23 14:22

チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2019年4月23日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2019年3月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2019年3月は食料品では相場安の影響を受けて苦戦したが売上はぎりぎりプラス、衣料品の動きは鈍かったものの、住関品が堅調さを示し、売上総額の前年同月比はプラス0.5%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の58社・10596店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で77店舗増、前年同月比で551店舗増加している。売場面積は前年同月比101.5%となり、1.5%の増加。売場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス0.4%を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0814億5183万円(前年同月比100.5%、△0.5%)

・食料品部門……構成比:65.6%(前年同月比100.3%、△0.3%)

・衣料品部門……構成比:8.2%(前年同月比98.5%、▲1.5%)

・住関品部門……構成比:19.2%(前年同月比101.4%、△1.4%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比106.0%、△6.0%)

・その他…………構成比:6.7%(前年同月比102.3%、△2.3%)

※販売金額には消費税額は含まず

農産品が相場安で
わずかなプラスに留まる。
衣料品は温暖で
歩みが鈍い。
住関品は
大いに盛り上がる。
農産品はたまねぎ、きゅうり、トマト、アスパラガス、豆類、舞茸などの動きはよかったが、キャベツ、大根、白菜、レタス、ブロッコリー、カット野菜などの動きは鈍かった。果物では柑橘類、ぶどう、キウイフルーツ、アボカドなどの動きはよかったものの、いちご、メロンなどが不調。 無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜はよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある(今回月は不調だったが)。

畜産物は牛肉、豚肉、鶏肉ともに堅調。鶏卵は好調だったが、加工肉は鈍い。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。

水産品は刺身盛り合わせ、するめいか、さわら、さば、サーモン、生鮭、えび、ちりめんなどの動きはよかったが、ぶり、いわし、塩鮭、丸干し、海藻類などの動きはいまいち。惣菜は、温惣菜では揚げ物、焼き鳥などは好調だったが中華は鈍い。要冷惣菜は、和・洋惣菜ともに好調で、弁当、寿司の動きもよかった。その他の食品では乳製品、飲料、缶詰、食用油、佃煮、和・洋調味料、インスタント麺、チョコレート、カニカマなどは好調だったが、冷凍野菜、アイスクリーム、スープ類、水物、豆腐などの動きは鈍かった。5か月連続の形でカニカマが好調な食品として挙げられており、何らかのトレンドが来たのではないかとの予見を覚えさせる。今、カニカマがトレンディ。

衣料品ではスーツ、ドレスシャツ、春物セーター、カットソー、カジュアルシャツ、スカート、ブラウス、春物チュニックなどが堅調。ジャケット、スラックス、長袖ポロシャツ、ボトム、フォーマル、カジュアルシャツ、パンツ、春物ニット、カットソーなどが軟調。住関品では日用雑貨品は、ラップ・ホイル類、大人用おむつ、文具、防災用品、タオルなどの動きは好調だが、トイレ・バス用品、ステンレスボトル、子供用おむつ、ペーパー類、弁当箱、男児玩具などが伸び悩み。家電製品では冷蔵庫、洗濯機、エアコン、電気暖房、空気清浄機、照明器具、乾電池が好調だが、炊飯器、照明器具、家事家電などの動きは鈍い。

「その他」項目は前回月から継続する形で堅調さを見せ、プラス2.3%。サービスはプラス6.0%と堅調。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているのが実情で、そのような中での堅調ぶりは評価に値する。

2018年10月に実施されたたばこ(住関品の日用雑貨に該当)の影響がさほど見られないのは意外ではある。あるいはチェーンストアでたばこを買う人はさほど多くは無いのだろうか。


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