長雨などの天候不良で季節物商品が総じて軟調…2017年8月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス0.5%

2017/09/22 10:09

チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2017年9月21日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2017年8月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2017年8月は長雨や北日本・東日本における天候不良を受けて夏物商品の動きが鈍く、売上総額の前年同月比はマイナス0.5%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の56社・9622店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で52店舗増、前年同月比で209店舗増加している。売り場面積は前年同月比102.7%となり、2.7%ポイントの増加。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス3.2%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0779億7178万円(前年同月比99.5%、▲0.5%)

・食料品部門……構成比:67.2%(前年同月比99.7%、▲0.3%)

・衣料品部門……構成比:7.1%(前年同月比95.6%、▲4.4%)

・住関品部門……構成比:19.6%(前年同月比99.5%、▲0.5%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比102.3%、△2.3%)

・その他…………構成比:6.1%(前年同月比101.4%、△1.4%)

※販売金額には消費税額は含まず

天候不良で
季節物が総じて軟調。
特に衣料品が弱い。
食料品の農産品ではキャベツやとうもろこし、カット野菜などは良かったが、じゃがいもや玉ねぎ、トマトなどは苦戦。果物ではスイカやもも、ブドウなどは健闘したものの、梨やオレンジなどは鈍い。畜産物はすべて好調で、鶏卵や加工肉も良い動き。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、加工肉も良い動きを示すことが増えている。消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。水産品はあじ、さんま、いわし、たこ、うなぎなどは良い動きだが、まぐろ、カツオ、海藻類なとは苦戦。惣菜は要冷総菜が軟調、寿司も鈍いが、それ以外は好調。温かみのある総菜が全般的に良い動きなのは、気候の影響もあるのだろう。他方、寿司は専門店に客を奪われているのかもしれない。その他の食品ではアイスクリームや飲料、そうめんなどの冷涼関連商品などが不調。

気候動向を確認すると、北日本・東日本では平年差でマイナスを計上し、雨量も各地で平年を大きく上回る値を示していることもあり、衣料品は夏物衣料は男女別を問わずに不調。住関品でもエアコン、扇風機などの伸びが鈍かった。

「その他」項目は前月から継続する形で好調さを見せ、プラス1.4%。サービスはプラス2.3%。旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われ、厳しい状態にあるにも関わらず、健闘した結果が出たのは頼もしい。

2017年の8月は台風5号の上陸を皮切りに、雨量が多く、北日本や東日本では天候不順な日が多分となり、夏らしくない月となった。他の小売業界でも客足の遠のきや夏物商品の売れ行き不順が報告されているが、チェーンストアもその例に違わず、特に衣料品が大きな痛手を受ける結果となった。

次月分の9月は上旬こそ8月同様にいまいちな天候が続いたが、中旬以降は平常感を覚える日々が続いている。とはいえ、夏物商戦の不振ぶりを取り戻すのは困難に違いない。


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