学生の減少は継続中…賃貸住宅会社への来客層の変化をグラフ化してみる(2013年12月発表分)

2014/01/07 15:13

賃貸住宅の管理会社によって構成されている業界協会「日本賃貸住宅管理協会」が半年ごとに更新公開している【賃貸住宅景況感調査日管協短観】の最新版「賃貸住宅景況感調査日管協短観・2013年度上期(2013年4月から2013年9月)」が2013年12月6日に更新・公開された。その公開値を元に、賃貸住宅市場をさまざまな視点で、管理会社サイドのデータから推し量っている。今回は賃貸住宅管理会社に足を運ぶ客数の変化を確認していくことにする。

スポンサードリンク


各種調査要項などについては先行する記事【紙媒体の軟調続く…メディア別賃貸住宅業者への反応の変化をグラフ化してみる(2013年12月発表分)】に記載されているので、そちらを参照のこと。

賃貸住宅を管理する会社に来たお客の属性を「学生」「一般単身者(学生除く)」「一般ファミリー」「高齢者(65歳以上)」「法人」「外国人」に大別。その上で、それぞれの来客数(直接来店した人の数)の「前年同期」(今件ならば2012年4月から2012年9月)と比べた変化を尋ねた結果が次のグラフ。「学生」のみ「減少」が「増加」を上回る、つまり客数が減少している状況が確認できる。逆に言えばそれ以外の客層では、多かれ少なかれ、客足が伸びていることになる。

↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化(2013年4月-2013年9月における、前年同期比で)<
↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化(2013年4月-2013年9月における、前年同期比で)

↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化(2012年10月-2013年3月における、前年同期比で)(前回分、再録)
↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化(2012年10月-2013年3月における、前年同期比で)(前回分、再録)

先行記事「メディア別賃貸住宅業者への反応の変化をグラフ化してみる(2013年12月発表分)」でも触れているが、前半期と比べると勢いのブレーキ感を覚えることができる。増加傾向にあることには違いないのだが、成長が加速しているのではなく、ややゆっくりとした成長の雰囲気。ただし「外国人」に限れば、明らかに来客数は増加を示している(掲載は略するが特に首都圏においてその傾向が著しい。また関西圏は成長スピードの低迷が目立つ)。

傾向がより分かりやすいように、DI値(「増えた派」マイナス「減った派」)を算出し、グラフを作成する。

↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化・DI値(2013年4月-2013年9月における、前年同期比で、増えた派−減った派)
↑ 賃貸住宅管理会社に対する来客数の変化・DI値(2013年4月-2013年9月における、前年同期比で、増えた派−減った派)

半年前の記事のグラフと比較すると、前回マイナス値を示していた「外国人」がプラスに転じ、大きなポジティブ的動きを示している。それ以外では「一般ファミリー」がややプラスの度合いをかさ上げしたものの、「一般単身」「高齢者」「法人」で上げ幅を縮小し、「学生」はマイナス幅を拡大するなど、軟調な動きが見える。特に今半期では上記で触れている通り、関西圏での不調さが目立ち、それが全体の足を引っ張る形となっているのが特徴的である。

来店客全員が契約をするわけではないが、契約の可能性は十分にある。少なくとも直接足を運んでいる以上、単に公式サイトを閲覧したりチラシを読んだ限りの人と比べると、興味関心の度合いは高い。管理会社側としても冷やかし前提のものでない以上、来客はあるに越したことはない。

「学生」に限れば、ここしばらくDI値のマイナス化が続いている。つまり前年同期比で客足が漸次遠のいているということになる。来店する時間的余裕が無い、IT化が進み来店する必要性がないと判断してるのだろう。さらにいえば、【大学生の自宅・下宿割合の推移をグラフ化してみる】の解説の通り、大学生の保護者の財務事情から、自宅通いが増えており、それが賃貸住宅の需要減につながっているのでは、との推測ができる。同記事の最新データとなる2012年調査分は今年中に公開されるはずなので、その結果によっては、今件推測をさらに裏付けることになるだろう。


■関連記事:
【50年余の民間・公営賃貸住宅の家賃推移をグラフ化してみる(2013年)(最新)】
【賃貸住宅の空き室率推移をグラフ化してみる】
【増える都市部での長期居住高齢者…賃貸住宅の平均居住年数をグラフ化してみる(2013年6月発表分)】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー