2016年の全体喫煙率19.3%、男性は史上初の3割未満・女性はわずかに増加(JT発表)

2016/07/29 05:04

JT(2914)は2016年7月28日、同社が定点観測的に毎年実施しており、今年は2016年5月に実施した「全国たばこ喫煙者率調査」の結果を発表した。それによると2016年5月時点における全国の喫煙率は19.3%となり、前年比で0.6%ポイントのマイナスとなったことが分かった。これは計測値として確認が可能な値の中では2014年分・2015年分に続き、3年目の2割を切る形となる。男女別では男性が1.3%ポイント減少の29.7%となり、観測を始めた1965年以降初めて3割を切った。一方で女性は0.1%ポイント増の9.7%を示している(【発表リリース:2016年「全国たばこ喫煙者率調査」、男女計で19.3%】)。

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今調査は1965年以降JTが毎年、定点観測的に実施しているもので、今回調査では前回同様に層化二段抽出法が用いられ、郵送依頼・郵送回収法で実施している。成人(20歳以上)の男女約3万2000人を対象に依頼し、今年は1万9650人の有効回答が得られた(有効回収率は61.2%)。喫煙率の算出の際には、回答者の性別・年齢階層において、成年人口構成比に合わせて補正(いわゆるウェイトバック)が行われている。

今回の調査結果を把握するため、グラフ化すると次の通りとなる。

↑ 全国喫煙率(-2016年、JT発表)
↑ 全国喫煙率(-2016年、JT発表)

↑ 全国推定喫煙人口(-2016年、万人、JT発表)
↑ 全国推定喫煙人口(-2016年、万人、JT発表)

グラフから直近8年間の動向を確認すると、喫煙人口は全体としてぶれることなく漸減傾向を続けていた。前年となる2015年はイレギュラー的な増加を示したが、直近2016年ではそのぶれを修正するかのように、前々年比でも減少。リリース上でもJT側は「喫煙者率が減少傾向にあるものと考えております。この要因は複合的であり一概には言えませんが、高齢化の進展、喫煙と健康に関する意識の高まり、喫煙をめぐる規制の強化や、増税・定価改定等によるものと考えております」とし、中長期的な傾向としては減少の動きに違いないと評価している。

他方男女別動向を確認すると、喫煙人口は男性が圧倒的に多く、一定率で減少を続ける一方(2015年は増加したが)、女性は10%台を推移していたものの、2014年はその底値を割る形となり、1ケタ台%に突入。今年は反動によるものか、喫煙率・喫煙人口共に増える結果が出ている。元々女性の喫煙率・喫煙人口は男性と比べれば小さい値に留まっており、減少余地があまり無いことから、下げ幅も小幅なもの。中長期的な減少傾向の中で、今年のようなぶれが生じるのもありえる話。

直近の【たばこ販売本数実績の最新動向】(今記事執筆時点では2016年6月分)で確認する限り、を見る限り、多少の起伏はあるが、2010年10月のたばこ大幅値上げ以降、そして2011年3月の震災に伴う一時的な供給減がさらに弾みをつける形で消費量は減退しており、その上2014年4月の消費税率引き上げでも消費量の減退速度が加速化された感はあり、また2016年4月における主要銘柄の値上げの影響も合わせ考えると、喫煙人口の減少は納得できる。

なお今年発表分も去年同様、2016年の最新値としての各種喫煙率データが今件リリース上で公開されている。関連する記事に関しても、機会を改めて最新値を反映した上で、現状を精査することにしよう。


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