デジタル世代の情報収集、それでもトップはやはりアレ

2014/08/13 11:30

幼いころからインターネットを用いた機器に囲まれて育ち、インターネットへのアクセス・利用をごく普通のものとして認識して育った世代のことをデジタル世代(デジタルネイティブ)と呼ぶ。その定義は人それぞれだが、現在大学生・社会人に成り立ての者の世代をその初めの人達と呼ぶこともある。それではその人たちは、普段どのような媒体や方法で、ニュースなどの世の中の動きを見聞きしているのだろうか。ネットエイジアが2014年7月24日に発表した報告書【大学選びに関する調査2014】から、その実情を探ることにする。

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テレビが一番、ニュースサイトが二番


今調査は2014年6月19日から25日にかけて携帯電話によるインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1167人。そのうち463人は高校生・浪人生で大学などへの進学を志望している人、残りは現在大学生・短大生。

今調査対象母集団に対し、普段はどのような媒体や方法を使ってニュースをはじめとした世の中の動きを知っているかについて聞いた結果が次のグラフ。「世の中の動き」とあるので単に政治や経済のような真面目部門だけでなく、芸能などのエンタメ部門も含む情報取得行動全般と見なして良い。

↑ 普段どのような媒体・方法でニュースなどの世の中の動きを知っているか(複数回答)
↑ 普段どのような媒体・方法でニュースなどの世の中の動きを知っているか(複数回答)

もっとも使われているメディアは「テレビ」。無論残りの13.9%がテレビを観ていないのではなく、ニュースなどの動きを知る媒体としては使っていない、普段から良く観ているのではないということ。情報取得系の調査では、若年層は特にテレビを一番に挙げる傾向が強い。どれほどにインターネットが普及浸透しても、現状ではテレビが情報取得ツールとして筆頭に挙げられる状況に変化は無いようだ。

次いで多いのは公式ニュースサイトで56.6%。厳密には「Yahoo!ニュース・新聞/雑誌のインターネット版など」といった、法人運用系の大手サイトや、紙媒体などのベース媒体を持つ会社におけるインターネット版サイトを指す。このニュースサイトの利用率はテレビに続いている。

さらにSNSが46.7%。具体的にはツイッターやFacebook、mixiなどの狭義でのソーシャルメディアを指す。LINEのようなチャット系のサービスや、掲示板などコミュニケーション系サービス・広義でのソーシャルメディアは含まれない。情報のやり取りに特化したサービスともいえるため、利用率は高い。続いてインターネット検索が続いている。

そしてようやくテレビ以外の非ネット系媒体として「新聞(紙媒体)」が登場する。見方を変えると、紙媒体の新聞はデジタル世代にとって、テレビやニュースサイト、SNS、インターネット検索よりも、情報取得ツールとしては使われていないことを意味する。

男女別・大学生と受験生との差


続いて今件調査の属性別に仕切り直した値で、その違いを見ていくことにする。まずは男女別。

↑ 普段どのような媒体・方法でニュースなどの世の中の動きを知っているか(複数回答)(男女別)
↑ 普段どのような媒体・方法でニュースなどの世の中の動きを知っているか(複数回答)(男女別)

多くの項目で男性より女性の方が回答率が高く、女性が幅広いメディア・方法を用いて情報取集をしていることが分かる。特にSNSや友人・家族との会話といった、口コミ色が強いルートでの差が大きく、女性が口コミ好きなことが改めて認識できる。

一方ネット検索や新聞(紙媒体)では男性の方が利用率は高く、技術的、突っ込んだ内容の情報探索や、旧来メディアの利用は、男性の方が好んでいる感はある。もっともテレビは男女共に大いに活用しており、男女とも差異が無いのが興味深い。

続いて、進学希望者(高校生や浪人生で大学進学希望)と、現役大学生。微妙な差異が出ている。

↑ 普段どのような媒体・方法でニュースなどの世の中の動きを知っているか(複数回答)(立場別)
↑ 普段どのような媒体・方法でニュースなどの世の中の動きを知っているか(複数回答)(立場別)

進学希望者よりも現役大学生の方が、ニュース取得ルートが幅広くなる。それだけ時間的にも利用ツールの上でも、交友関係上も余裕が出てくるということなのだろう。特にSNSやニュースアプリ・まとめサイトのような「熱中しはじめると時間を多々消費しうる」コンテンツの差が大きく出ている。また、公式ニュースサイトの利用率も大学生の方が高い。情報の正確性や取得の際の便宜性といった観点で、有益だと判断しているのだろう。



デジタル世代の動向を知るため、同世代を対象とし、情報取得ルートを尋ねた設問で、そのデジタルルート以外のメディアである「テレビ」が最上位についた結果は、ある意味「やっぱりね」であり、同時に「そこまで強いのか」という驚きをもって迎えられる。これは(昨今のインターネットテレビはその限りではないが)テレビが一方向性の、操作がし易いメディアであり、インターネット関連機器よりももっと早く、そして長い間使われており、使い慣れているからに他ならない。

一方で昨今では、子供のあやし道具や情緒教育端末として、タブレット型端末が使われる事例が増えている。この世代が成長するに従い、テレビは「情報取得のためにもっとも使われるメディア」の座を維持することができるのだろうか。今後の類似調査の動向が気がかりだ。


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