携帯電話での小中高校生のコミュニケーション事情(ネット友達編)

2014/08/03 14:00

インターネット機能を有する携帯電話を利用すると、当然さまざまなサービスを介して新たな出会いの機会が生じる。ソーシャルメディアで意見の合う人と、ゲームの上での同じパーティーの人と、動画投稿サイトで素晴らしい動画を送り出す人となど、パターンはいくらでも想定されうる。そのような「現実には会った機会はないが、ネット上では知っている友達」との間では、いかなるツール・サービスを使ってコミュニケーションが成されているのだろうか。小中高校生におけるネット友達における交流事情を、デジタルアーツが2014年7月14日に発表した調査結果から確認していく(【発表リリース:≪未成年の携帯電話・スマートフォン使用実態調査≫小学校低学年の約7割が自分専用の端末を所有、女子高校生の約8割が望まないサイトが表示された経験あり】)。

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「連絡はしない」「いない」が7割


今調査は2014年6月20日から24日にかけて携帯電話(従来型・スマートフォンの少なくともいずれか一方)を持つ人に、インターネット経由で実施された。今件項目部分は小学生高学年・中学生・高学年の学校種類区分と男女区分で均等割り当てで行われており、有効回答数は618人。

次に示すのは、リアルに対面したことは無く、インターネット上で知り合った友達とのコミュニケーションを、携帯電話で行う際のツール・サービス。例えばTwitterは17.3%とあるので、調査対象母集団のうち17.3%はインターネットで知り合った友達を持ち、Twitterでやり取りしていることになる。

↑ ネットで知り合った友達とのコミュニケーション(小学校高学年-高校生)
↑ ネットで知り合った友達とのコミュニケーション(小学校高学年-高校生)

意外にもLINE以上にTwitterが使われている。これはLINEが電話番号のやり取り、あるいはリアル接触の上での利用をベースにコミュニケーションを行う仕組みとなっていることから(ID検索は18歳以上のみ)(SMSか電子メールで招待を受ける場合も、電話番号かメールアドレスを知っていなければならない)、ネットのみでのやり取りによる友達間ではハードルの低いTwitterの利用率の方が高くなるという、逆転現象が起きてしまう。それでもLINEは16.7%とTwitterに次いで利用率は高い。

Skype、携帯メールなども続くが利用率は3%内外。そして69.3%は「ネット友達はいない」「いるが特段連絡はしていない」と答えている。「いない」「連絡しない」の比率を知りたい所だが、今件結果では公開されていない。「ネット友達はいるが別途連絡はしない」なら、例えばソーシャルゲーム上での知り合いは居るものの、メールなどでのやりとりをすることは無い、ということだろう。

高校生でグンと伸びるTwitter


これを男女別、そして学校種類別に仕切り直したのが次のグラフ。

↑ ネットで知り合った友達とのコミュニケーション(男子、学校別)(上位陣)
↑ ネットで知り合った友達とのコミュニケーション(男子、学校別)(上位陣)

↑ ネットで知り合った友達とのコミュニケーション(女子、学校別)(上位陣)
↑ ネットで知り合った友達とのコミュニケーション(女子、学校別)(上位陣)

小学生のうちは警戒心の強さ、保護者から止められているなどの理由で、ほとんどは「連絡しない/いない」。中学生、高校生となると少しずつその値も減ってくるが、それでも男子高校生の4割強、女子高校生の3割強が該当する。ネットのみでの友達への警戒心は強いが、これはこれでリスク軽減のための一つの手法としては(極論ではあるものの)正しい施策の一つであり、一概に良い・悪いの評価は出来ない。やや女子の警戒感が薄いのは気になるが。

実際にやり取りをしている事例では、女子、特に高校生の利用率の高さが目に留まる。Twitterでは6割近く、LINEでは1/3強に及んでる。男子がそれぞれ1/3、1/4に留まっている点を見ると、女子側の開放感の強さに改めて驚かされる。一方男子はSkypeの高さが目立っているが、これはオンラインゲームとの連動性が一因だろう。



「インターネット上で知り合った友達」。一見未来っぽく聞こえるものの、その正体は多種多様。本当に語っていた通りの素性の場合もあれば、まったくの別人、さらには悪しき意図を持った上でアプローチしてくる事例もゼロとはいえない。子供のコミュニケーションをどのように啓蒙するか、教え諭すかは古今東西保護者や周囲の大人にとって頭の痛い問題だが、インターネット上のやり取りとなると前例があまり無く(何しろインターネットの普及からまだ半世紀も経っていない)、頭痛のレベルはリアルな付き合いとは比べ物にならないほど。

本文で記した通り、方法論の一つとして一切を禁じるのも一つの手ではある。そうでないにせよ、リスクを削減する方法を保護者と子供同士が語りあい、模索することが求められよう。


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