10歳未満の子供のネット利用、ゲームに動画、知育アプリは3歳までで2割強

2014/07/30 14:30

インターネット環境の整備やスマートフォン、タブレット型端末の普及に伴い、幼少児でもそれらの端末に触れ、インターネットにアクセスする機会が増えている。大抵は保護者の監視のもと、保護者の意図するアプリケーション(アプリ)などを操作させるという、ツール・他のアイテムの代替品としての利用となる。今回はデジタルアーツが2014年7月14日に発表した調査から、ゼロ歳から9歳までにおける子供達について、どのようなアプリなどを使っているか、またいつごろ使い始めたのかを見ていくことにする(【発表リリース:≪未成年の携帯電話・スマートフォン使用実態調査≫小学校低学年の約7割が自分専用の端末を所有、女子高校生の約8割が望まないサイトが表示された経験あり】)。

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今調査は2014年6月20日から24日にかけてインターネット経由で行われたもの。今件項目部分は未就学児から小学3年生(9歳)の子供を末子に持つ保護者が対象となっている。有効回答数は600人。保護者の男女比、子供の年齢区分(0-3歳、4-6歳、小学校低学年)でほぼ均等割り当て。

対象となる保護者に、自分の子供(末子)が何歳ぐらいからインターネット利用端末で各種ソフト・サービス・アプリを利用し始めたのか、そのタイミングを聞いた上で、該当するアプリなどを使用していると答えた人をカウントした結果が次のグラフ。例えば「ゲーム」は55.5%なので、回答保護者の子供のうち55.5%はインターネットを使ってゲームで遊んでいることになる。見方を変えれば44.5%はネット経由のゲームでは遊んでいない。

↑ 子供のアプリ使用開始時期(使用者合計)
↑ 子供のアプリ使用開始時期(使用者合計)

最上位は「ゲーム」で55.5%、次いで「動画」の54.2%、「知育・勉強」の52.2%が続く。この3項目が過半数項目。ゲームは多分に使われる携帯ゲーム機のメインコンテンツであるし、動画はテレビ的に用いて子供も大人も楽しめるコンテンツに他ならない。また、知育・勉強系は子供が好むか否かはともかく、保護者としてはインターネット端末を使わせたい動機として、非常に大きいものになる。幼少児なら英才教育的なものも期待できよう。

興味深いのは「電子書籍」が絵本も多分に含まれるとしても、結構な値、15.8%に達していること。紙媒体の書籍を併用していることは容易に想像できるが、幼少児に電子書籍を絵本的に読ませる、貸し与える事例が少なからず生じていることになる。

コミュニケーション系の特定アプリとしては「LINE」が最上位の11.3%。次いで「Skype」が4.0%と続いている。

これを子供の世代別に区分し、どの年齢から使わせ始めたのかを詳しく調べたのが次のグラフ。ゲームの場合、全体の55.5%のうち、0-3歳の時点で始めたのが24.2%、4-6歳の時に始めたのが21.8%、小学校低学年になってからが9.5%となる。

↑ 子供のアプリ使用開始時期(使用者年齢区分)(上位陣)
↑ 子供のアプリ使用開始時期(使用者年齢区分)(上位陣)

利用率全体で上位を占めた「ゲーム」「動画」「知育・勉強」はいずれも0-3歳の時点で使いはじめられる事例が多い。ただし利用者率では「ゲーム」「動画」「知育・勉強」の順だが、0-3歳時点で始めた率はまったくの逆で「知育・勉強」「動画」「ゲーム」の順となるのが興味深い。保護者の意図が優先され、次第に子供の願望により利用がなされるというところだろうか。

また、「LINE」や「天気」のようにほぼ同率、あるいは一部で逆転している動きもあるが、そして年齢区分別の差異は多様だが、上位項目のアプリの大部分は6歳までに利用されている実態もつかみ取れる。例えば動画ならば47.0%が6歳まで、つまり小学校に上がる前に使用し始めている。「LINE」ですら8.5%に届いている。子供向けのスマートフォンやタブレット型端末に近い形、機能を持ったデジタル玩具が子供達の間で人気との話があるが、その人気ぶりも理解できるというものだ。


↑ マイタッチスマート LINE FRIENDS紹介用公式映像。【直接リンクはこちら:スマホとメッセージ交換!マイタッチスマート 遊び方映像】

上の動画はタカラトミーのマートフォン型玩具「マイタッチスマート LINE FRIENDS(ラインフレンズ)」だが、子供達が「LINE」をはじめとするスマートフォン的な遊びを望んでおり、それに応える形の仕様が多数実装されていることが分かる(【スマホっぽいのでLINEっぽい遊びが出来る時代、今度は本物のスマホと通信もできるヨ】)。子供達の間にも需要が高まり、さらに周辺に本物のスマートフォンやタブレット型端末を利用する友達も出てくれば、「自分も」と考えるのは道理といえよう。



提示側の選択肢の問題でもあるが、今件項目ではマルチメディアタイプのエンタメコンテンツの需要が高いことがうかがえる。先日グーグルから発売された「クロームキャスト」(インターネットに接続する端末と連動し、エンタメ系のコンテンツをテレビに映し出せる機器)は、案外幼少児の子供に向けて、大いに受け入れられるタイプの商品となるのかもしれない。


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