デジタルテレビのインターネット接続機能はどれほど使われているのだろうか(2016年)(最新)

2016/10/26 05:08

2011年7月にテレビのデジタル化(地デジ化)が行われたのに伴い、テレビ受信機の世界も大きな変化の時代を迎えている。ブラウン管タイプから液晶タイプへのシフトだけでなく、インターネット接続機能をはじめとしたスマートテレビ化により、テレビもまた単なるテレビとしてでは無く、総合的なデジタル端末としての様相を示しつつある。それではその新機能の一つ、インターネット接続機能はどれほど使われているのだろうか。その現状を総務省が2016年8月18日に詳細値を発表した「通信利用動向調査」の公開値を基に探ることにする(【発表ページ:通信利用動向調査】)。

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デジタルテレビのインターネット機能、どれだけ使われてる!?


今調査の調査要項は先行する解説記事【自宅パソコンのネット接続回線の種類をグラフ化してみる】で解説済み。必要な場合はそちらを参考のこと。

次に示すのは各属性における、デジタルテレビ放送受信機器保有世帯でのインターネット接続機能の利用状況。全体では17.7%とあるので、デジタルテレビ放送受信機器保有世帯の17.7%が、そのテレビを使ってインターネットへのアクセスを果たしていることになる。

↑ デジタルテレビ放送のインターネット接続機能の利用状況(デジタルテレビ放送受信機器保有世帯限定)(利用率)(2015年末)
↑ デジタルテレビ放送のインターネット接続機能の利用状況(デジタルテレビ放送受信機器保有世帯限定)(利用率)(2015年末)

↑ デジタルテレビ放送のインターネット接続機能の利用状況(世帯構成別)(デジタルテレビ放送受信機器保有世帯限定)(利用率)(2015年末)
↑ デジタルテレビ放送のインターネット接続機能の利用状況(世帯構成別)(デジタルテレビ放送受信機器保有世帯限定)(利用率)(2015年末)

↑ デジタルテレビ放送のインターネット接続機能の利用状況(世帯年収別)(デジタルテレビ放送受信機器保有世帯限定)(利用率)(2015年末)
↑ デジタルテレビ放送のインターネット接続機能の利用状況(世帯年収別)(デジタルテレビ放送受信機器保有世帯限定)(利用率)(2015年末)

まず世帯主の年齢別だが、案外高齢層の利用率が高い。50代で2割近くとなり、この年齢階層がピーク。それ以上の歳が世帯主の世帯でも2割近くは維持している(80歳以上はさすがに1割少々に留まるが)。また世帯構成別と合わせ見ると、高齢者のみの世帯でも1割近く、高齢者が含まれる多人数世帯では15%ほどが活用しており、いわゆるインターネットテレビとのスタイルについて、高齢者との相性はさほど悪くない、世間一般に言われているよりも良いことが分かる。

世帯年収別では概して高年収の方が高い値を示している。多分に世帯年収と世帯主年齢は連動性があることを合わせ考えると、やはり他のデジタル機器とは異なり、デジタルテレビにおけるインターネット接続機能は、高齢者にも門戸が広いことがうかがえる。

テレビでネットにつないで何をしているのだろう


ここで気になるのは、デジタルテレビ放送でインターネットに接続をして、具体的にどのようなことをしているのか。そこで利用者に具体的利用目的を聞いた結果が次のグラフ。

↑ デジタルテレビ放送受信機器のインターネット接続機能の利用目的(2015年末、複数回答、インターネット接続機能を利用している世帯限定)
↑ デジタルテレビ放送受信機器のインターネット接続機能の利用目的(2015年末、複数回答、インターネット接続機能を利用している世帯限定)

VOD(ビデオオンデマンド、要望に応じてその場で視聴できるタイプの映像)の配信番組がもっとも多く39.2%、ほぼ同率でウェブ閲覧、そして視聴中の番組内容に関連した情報の取得が続く。自分が好きな番組を観たり、番組に関連する情報を確認してさらに造詣を深めたり、ウェブサイトを巡回して普通にインターネットアクセスを楽しんだりと、多様な使い方をしている。

これを世帯主の年齢階層別に見たのが次のグラフ。

↑ デジタルテレビ放送受信機器のインターネット接続機能の利用目的(2015年末、複数回答、インターネット接続機能を利用している世帯限定)(世帯主年齢別)
↑ デジタルテレビ放送受信機器のインターネット接続機能の利用目的(2015年末、複数回答、インターネット接続機能を利用している世帯限定)(世帯主年齢別)

VODは若年層で多く(80歳以上はイレギュラーだろう)、番組の内容に関連した情報は中堅層以降で高め。シニア層のテレビ好きは多方面の調査で知られているところではあるが、単にテレビ番組そのものだけではなく、それに付随する各種情報にも関心を寄せており、その情報への需要は大きいことがうかがえる。また若年層は手元のスマートフォンですぐに精査ができるが、高齢層ではそれがかなわず、テレビ本体で同じ欲求を満たそうとしているのかもしれない。

インターネット接続機能を有するデジタルテレビにおいてアクセス環境を整備し、利用ハードルを下げることができれば、いわゆる実況タイプのインターネット利用(パソコンやスマートフォンでチャット、掲示板、ソーシャルメディアに参加しながらテレビを視聴し、その内容についておしゃべりをすること)においても、シニア層は強い関心を示すことになる可能性は否定できまい。


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