意外と相性の良いタブレット型端末やネットテレビ…利用端末別ニュースサイト利用率動向(2016年)(最新)

2016/10/23 05:14

新しい、あるいは興味関心を覚える情報を取得する際に、新聞やテレビと並んでインターネット上で利用されるのがニュースサイト。ソーシャルメディアの浸透、従来型メディアの進出、動画視聴環境の整備、インターネット利用端末の多様化など、周辺環境の変化に伴い、その利用状況も大きな動きを見せている。今回は総務省が2016年8月18日に詳細値を発表した「通信利用動向調査」の公開値を基に、インターネット利用端末毎などのニュースサイトの利用動向を確認していくことにする(【発表ページ:通信利用動向調査】)。

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今調査の調査要項は先行記事【自宅パソコンのネット接続回線の種類をグラフ化してみる】で解説済み。必要な場合はそちらを参考のこと。また「ニュースサイト」に関する明確な定義づけは今調査では行われていないことから(調査票でも「ニュースサイト」との記載のみ)、回答者の判断で「ニュースサイト」と認識できるもの、つまり一般的に「ニュースサイト」と認識されているサイトが対象となる。個人やグループによる運営サイト、法人によるデジタルメディア企業によるもの、そして新聞やテレビなどの既存メディアが運営するニュースサイトまで含んでいると考えられる。

まず最初に示すのは、ニュースサイトそのものの利用性向。全体ではインターネット利用者のうち45.0%が利用していることになる。

↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定、2015年末)
↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定、2015年末)

未成年者の利用率は低く、成人に達すると急激に利用率は上昇。そして30代でピークに達し、以後は漸減していく。この類のグラフでは定年退職を境に大きく値が減るものだが、今件では急激な下落はなく、なだらかな減少に留まる。定年退職を迎えても、少なくともインターネットを利用している人にとっては、ニュースに対する興味関心の減退はあまりないようだ。

これを男女別に見たのが次のグラフ。ニュースサイトの中身、特性別に区分すればもう少し違った値が出るのかもしれないが、今件はあくまでもニュースサイト全般に対する利用性向のため、このような形となった。

↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定、2015年末)(性別、年齢階層別別)
↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定、2015年末)(性別、年齢階層別)

ピークが30代であることや、その世代での利用率は男女で大きな違いは無いが、それ以降の減退傾向が大きく男女で異なる。男性は70代まで高い値を維持し、80代以上でようやく4割を切る。その80代以上でも1/3以上が利用している。

ところが女性はピークの30代を過ぎると一様に減退傾向が継続してしまう。4割を切るのは60代前半、70代では2割強、80代以上では2割も届かない。女性が経年と共にインターネットのサービス利用そのものに腰が引けていくのではなく、電子メールやソーシャルメディア、商品やサービスの購入・取引では積極的姿勢を見せていることから、単純に中堅層以降の女性とニュースサイトとの相性が良くないことが想像される。あるいはニュースサイトに掲載される主な情報、例えば政治や経済への興味関心が薄れるのが要因かもしれない。

最後は利用端末別。これはそれぞれの端末種類でインターネットへアクセスしている人における、ニュースサイトの利用率を示す。例えばパソコンの値は51.7%と出ているので、パソコンを使ってインターネットにアクセスしている人の51.7%はニュースサイトを利用していることになる。

↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定、2015年末)(インターネット利用機器別)
↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定、2015年末)(インターネット利用機器別)

利用絶対数となるとまた別だが、各端末利用者にとっては、スマートフォンやタブレット型端末、そしてインターネット接続テレビとニュースサイトの相性が良いことが分かる。

ちなみに利用者「数」で比率計算をすると、次の通りとなる。

↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定、2015年末)(インターネット利用機器別)(利用者数比率、パソコンを1.00とした場合)
↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定、2015年末)(インターネット利用機器別)(利用者数比率、パソコンを1.00とした場合)

インターネット接続テレビや家庭用ゲームはニュースサイトとの相性は良いものの、端末の利用者そのものが少ないため、利用者数も少なくなってしまう次第である。



海外の新聞社が運用しているニュースサイトに関する調査結果では、モバイル系端末、特にタブレット型端末との相性の良さが指摘され、注目を集めている。利用スタイルをイメージすれば理解納得はできるのだが(それこそ新聞のように持ち運んで利用できる)、今件データを見る限り、日本でもタブレット型端末の普及に連れて、似たような状況となることが容易に想像できよう。


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