意外と相性のよいタブレット型端末やインターネット接続テレビ…利用端末別ニュースサイト利用率動向(最新)

2018/06/13 04:53

2018-0610新しい、あるいは興味や関心を覚える情報を取得する際に、新聞やテレビと並んでインターネット上で利用されるのがニュースサイト。ソーシャルメディアの浸透、従来型メディアの進出、動画視聴環境の整備、インターネット利用端末の多様化など、周辺環境の変化に伴い、その利用状況も大きな動きを見せている。今回は総務省が2018年5月25日に詳細値を発表した「通信利用動向調査」の公開値を基に、インターネット利用端末毎などのニュースサイトの利用動向を確認していくことにする(【発表ページ:通信利用動向調査】)。

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今調査の調査要項は先行記事【自宅パソコンのインターネット接続回線の種類をグラフ化してみる】で解説済み。必要な場合はそちらを参考のこと。また「ニュースサイト」に関する明確な定義づけは今調査では行われていないことから(調査票でも「ニュースサイト」との記載のみ)、回答者の判断で「ニュースサイト」と認識できるもの、つまり一般的に「ニュースサイト」と認識されているサイトが対象となる。個人やグループによる運営サイト、法人によるデジタルメディア企業によるもの、そして新聞やテレビなどの既存メディアが運営するニュースサイトまで含んでいると考えられる。

まず最初に示すのは、ニュースサイトそのものの利用実情。全体ではインターネット利用者のうち54.6%が利用していることになる。

↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定)(2017年)
↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定)(2017年)

未成年者の利用率は低く、成人に達すると急激に利用率は上昇。そして40代でピークに達し、以後は漸減していく。この類の調査結果では定年退職を境に大きく値が減るものだが、今件では急激な下落は無く、なだらかな減少度合いに留まっている。定年退職を迎えても、少なくともインターネットを利用している人にとっては、ニュースに対する興味や関心の減少はあまり無いようだ。

これを男女別に見たのが次のグラフ。ニュースサイトの中身、特性別に区分すればもう少し違った値が出るのかもしれないが、今件はあくまでもニュースサイト全般に対する利用傾向のため、このような形となった。

↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定、男女別、年齢階層別)(2017年)
↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定、男女別、年齢階層別)(2017年)

男性ではピークが40代、女性は30代となっており、男女でピークに関して10歳分の差異が生じている。また男性は60代まで高い値を維持し、80歳以上でようやく5割を切る。その80代以上でも3割以上が利用している。

ところが女性はピークの30代以降はほぼ一様に利用率の減少が生じてしまっている(60代は60-64歳と65-69歳で細分化しているので、実際にはもう少し急な下げ方になるが)。60代前半で5割を切り、70代では約3割、80歳以上では3割を切ってしまう。他調査項目を確認する限りでは、女性の高齢層でも電子メールやソーシャルメディア、商品やサービスの購入・取引では積極的姿勢を見せていることから、女性は年上となるに連れてインターネットのサービス利用そのものに腰が引けていくのでは無く、単純に中年層以降の女性とニュースサイトとの相性がよくないことが想像される。あるいはニュースサイトに掲載される主な情報、例えば政治や経済への興味関心が薄れるのが要因かもしれない。

最後は利用端末別。これはそれぞれの端末種類でインターネットへアクセスしている人における、ニュースサイトの利用率を示す。例えばパソコンの値は63.2%と出ているので、パソコンを使ってインターネットにアクセスしている人の63.2%はニュースサイトを利用していることになる。

↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定、インターネット利用機器別)(2017年)
↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定、インターネット利用機器別)(2017年)

利用絶対数となるとまた別だが、各端末利用者にとっては、スマートフォンやタブレット型端末、そしてインターネット接続テレビとニュースサイトの相性がよいことが分かる。家庭用ゲーム機の値が低いのは、端末の機能そのものよりもむしろ、利用者自身のニュースサイトとの相性の問題だろう。

ちなみに利用者「数」で比率計算をすると、次の通りとなる。

↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定、パソコンの利用者数を1.00とした時の利用者数比率、インターネット利用機器別)
↑ ニュースサイトの利用者(過去1年間でインターネットを利用した人限定、パソコンの利用者数を1.00とした時の利用者数比率、インターネット利用機器別)

インターネット接続テレビはニュースサイトとの相性はよいものの、端末の利用者そのものが少ないため、利用者数も少なくなってしまう次第である。また、パソコンよりもスマートフォンの方が、利用者数の観点でもニュースサイトを利用している人が多くなっているのには、驚きを覚える人も少なくあるまい。



海外の新聞社が運用しているニュースサイトに関する調査結果では、モバイル系端末、特にタブレット型端末との相性のよさが指摘され、注目を集めている。利用スタイルをイメージすれば理解納得はできるのだが(それこそ新聞のように持ち運んで利用できる)、今件データを見る限り、日本でもタブレット型端末の普及に連れて、似たような状況となることは容易に想像できよう。


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