子供が好むキャラ、世代別でがらりと変わるその実情(2016年)(最新)

2016/06/24 11:48

子供が好むアニメや漫画、ゲームのキャラクタは、その時代の流行りすたりに大きな影響を受け、またその人気ぶりは多方面に影響を与え得る。コンビニやファストフード店で見られる関連商品やキャンペーンの展開では、今子供向けのキャラで何が流行っているのかを推し量ることができる。それでは今、子供達の間ではどのようなキャラクターが注目を集めているのか。バンダイが2016年6月23日に発表した、子供における人気キャラクターに関する調査結果から、その実状を垣間見ていくことにする(【発表リリース:バンダイこどもアンケートレポートVol.228「お子さまの好きなキャラクターに関する意識調査」結果発表】)。

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今調査は2016年5月13日から15日にかけて、0歳から12歳の子供を持つ人(子供と一緒に回答できる人)にインターネット経由で「子供の意見を入力できるようような状況で」答えてもらったもので、有効回答数は800人。子供の年齢(0-2歳・3-5歳・6-8歳・9-12歳)と性別で均等割り当て。調査協力はクロス・マーケティング。

先行別途記事【子供に一番人気のキャラ、去年に続き「アンパンマン」を抜いてトップについたのは「妖怪ウォッチ」(2016年)(最新)】の通り、今件調査では総合で「妖怪ウォッチ」、次点で「それゆけ! アンパンマン」が、子供達から人気のあるキャラクターとして位置付けられているとの結果が出ている。
↑ もっとも好きなキャラクター(男女総合)(2016年)(再録)
↑ もっとも好きなキャラクター(男女総合)(2016年)(再録)

これについて子供の世代別・性別に細分化した上で、上位陣動向を見たのが次以降のグラフ。まずは男子陣。男女で比較がしやすいよう、縦軸の区切りの長さは男女で統一している。

↑ もっとも好きなキャラクター(2016年)(男子)
↑ もっとも好きなキャラクター(2016年)(男子)

0-2歳で「きかんしゃトーマスとなかまたち」が大きく伸びているが、これは先行記事の通り2015年で原作が70周年を迎えたことを受け、各種記念商品の展開、イベントが実施されており、それが影響したものと考えられる。保護者の意思選択で子供に提供されるケースが多いこの年齢階層では、特に商用アピールの効果が高いのも納得できる。

「アンパンマン」は幼少時には絶大な人気を誇るが、少し歳を経るとバトル・アクション要素の強いものが注目を集め、そして小学校へ入学して不特定多数の人と接触して友達を作る機会が一挙に増えると、共通の話の素材として利用しやすい、多数キャラクタが登場する収集もの、ゲームとの連動性の高い「妖怪ウォッチ」「ポケットモンスター」や、漫画やテレビでお馴染みの「ドラえもん」などが上位を占めるようになる。子供の理解力、周辺環境の変化が、少なからず好きなキャラクターの変遷にも影響しているようで興味深い。「ドラゴンボールシリーズ」が顔を見せているのは、放映中のテレビアニメ「ドラゴンボール超」の影響もあるようだ。

また「妖怪ウォッチ」に限れば3歳から5歳辺りから注目を集め始め、6歳から8歳が特に興味関心を示しており、9歳以降になると熱が少しさめた形となる。

次いで女子。男子とは様相を一変する。

↑ もっとも好きなキャラクター(2016年)(女子)
↑ もっとも好きなキャラクター(2016年)(女子)

0-2歳の「アンパンマン」の人気ぶりは男子と変わらない。この男女変わらずの人気ぶりが、2014年まで毎年トップの座を維持し、今年も安定した上位ぶりを示した原動力の一つであることは言うまでもない。一方で「きかんしゃトーマスとなかまたち」はその姿は一切確認ができない。記念すべき年として多様な展開がされてはいるが、女子自身も保護者も同作品はマッチしないと判断したようだ。

一方3歳以降になるとアイドル系・憧れ系ともいえる「プリキュア」「ディズニープリンセス」「アナと雪の女王」が上位に顔を見せる。「妖怪ウォッチ」も入っているが、男子と比べると回答率はさほど高くない。同作品が2年連続トップを維持したものの、2015年と比べて値を落としているのは、主に女子陣の熱の醒め方が要因であることが分かる。

また、9-12歳ではトップ、6-8歳でも第3位に入っている「すみっコぐらし」だが、リリースにも特記事項の形で言及されている通り、前年は圏外にあった作品。名前の通り隅に位置することを好む動物や物の擬人化したキャラクタで、日本人の行動性向の一つ「端っこ、隅っこが好き」を体現化したもの。雑貨を中心に展開しており、説明によれば「いやされるキャラクター設定と、かわいらしい見た目」がウケたとのことだが、2014年位から各種商品が発売されている。「リラックマ」とイメージ的には似ているが、双方ともサンエックスのキャラクターであり、なるほど感を覚えさせられる。



今件はあくまでも各世代のトップ3に限られるが、「妖怪ウォッチ」の男子小学生における圧倒的な支持、女子における「アナと雪の女王」の根強い人気、女の子におけるアイドル系・憧れ系キャラクターの人気動向がある程度つかみ取れる、同時に「リラックマ」「すみっコぐらし」のような、単なるカワイイ系では無く、いやしを覚えるキャラの女子人気にも注目すべきだろう。

また、汎用的に人気があると思われていた「ONE PIECE」の姿が見られないのは、意外といえば意外。単に人気に陰りが生じてきたのではなく、あまりにもの人気なため、「あって当たり前」の存在となりつつあるのかもしれない。


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