日本にも浸透するFacebook、登録状況と登録しない理由の変移をたどる(2015年)(最新)

2015/06/24 14:25

先日ライフメディアのリサーチバンクで発表されたFacebookに関する調査結果だが、同社では毎年定期的、同時期にほぼ同じ要項で同じ質問をしており、経年データをたどることで2011年以降のFacebookに関連する日本の実情の変化を推し量ることができる。今回はFacebookの登録状況と、回答時点で登録していない人の理由の変遷をたどり、日本のFacebookの立ち位置の変化を推測していくことにする(【発表リリース:Facebook(フェイスブック)に関する調査(2015年)】)。

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今調査の2015年分は2015年6月5日から10日にかけて10代から60代の男女へインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1800件。男女比、10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。2014年以前も同様の条件で調査が実施されている。

先行する記事の通り、直近2015年におけるFacebook登録率は37.6%。女性より男性、シニア層より若年層の方が登録率は高い。

↑ Facebookに登録をしている(2015年6月)(再録)
↑ Facebookに登録をしている(2015年6月)(再録)

この登録状況について2011年から毎年6月ごとの調査結果の推移を示したのが次のグラフ。

↑ Facebookに登録をしている(2011年から2015年)
↑ Facebookに登録をしている(2011年から2015年)

Facebookの日本の浸透状況は欧米諸国と比べれば遅れ気味だった。mixiなどの先行するソーシャルメディアの浸透率が高かったことや、実名主義が敬遠されていたこと、英語でのコミュニケーションの可能性に及び腰だったことなど、理由は多数挙げられる。2010年2月には日本法人が設立され、その後少しずつ浸透も加速化、2011年9月末には登録者数1000万人超が伝えられ、2012年に入ってからは多数のメディアで報じられるに及び、口コミ的に広がりを示すようになっている。ちなみに【Facebookのファンページを創ってみる】にある通り、当サイトがFacebookページ(当時は「ファンページ」と呼ばれていた)を作成したのは2010年10月。日本のウェブ界隈ではこの頃からFacebookに対する注目が集まり始めている。

調査結果の変遷を見ると、2011年時点では概して低めだった値も、2012年に入ると大きな伸びを示している。一般報道による認知度の高まりが、登録を後押しした形といえる。

その後も少しずつ登録率は上昇している。ただし全体では2、3年は頭打ちの状態。男性では中堅層、女性ではシニア層の伸びが著しい。一方で矢印で指摘したように、男性では中堅層、女性では若年層でやや大きな動きが見受けられる。男性は20代が減り、30代が増える。女性では20代で大きな伸びが示されている。女性20代は単年のためイレギュラーな可能性があるが、男性20代の減少と30代の増加、加えて少なからぬ属性での停滞感は注目に値する。

一方、Facebookに登録しない人における、その理由も変化を見せている。

↑ Facebookに登録しない理由(複数回答、該当者限定)
↑ Facebookに登録しない理由(複数回答、該当者限定)

「面白さ・楽しさが分からない」「サービスの内容が良くわからない」が減り、「自分に不要なサービス」が漸増している。前者はFacebookの中身が良くわからないからこその理由であり、後者はある程度以上理解した上での理由となる。前者にも一部はいるだろうが、後者にはそれ以上の比率で、一時期登録していたものの脱会してしまった人も含まれていることは容易に想像できる。この動きを見ても、登録している・していないは別として、Facebookの存在そのものの認知度が確実に上昇していることがうかがえる。

また「実名で登録することが嫌」は一時増加をしていたものの、2014年以降は下落に転じている。これはFacebookが方針を変更し、実名登録が原則ではあるが、実名同様に長きに渡り使っているものであれば、ハンドルネームの類でも利用を許可したことが周知されたことを受けてのものと考えられる。他方、わずかではあるが「他のSNSの方が良い」が増えているのは、競合相手となり得るツイッターやLINEなどの利用率の増加に伴い、相性的により良いサービスを選ぶ人が増えている実態を想起させる。



ソーシャルメディアの利用の上では便宜性を高めるスマートフォンの普及率は、年々上昇している。周辺環境条件は良くなっている。来年以降も一部属性で登録率が減少する動きを示すのであれば、利用環境以外の原因で、一部で語られている「Facebook離れ」が起きているとの考えを示す必要が生じよう。一様に減少するのではなく、特定属性のみの動きであることもあわせ、注目したい。


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