携帯電話でナニしてる? 高校生のケータイライフをグラフ化してみる

2014/05/22 11:30

携帯電話(従来型携帯電話とスマートフォンの双方)最大の魅力は、インターネットへのアクセスを介して多種多様なサービスを利用できる点にある。情報の収集やゲーム、ソーシャルメディアの利用、そして動画視聴…あらゆるエンタメを手のひらに集約した、魔法のアイテムに思えてくる。高校生はこの「魔法のアイテム」で、日々どれほどの時間を費やしているのだろうか。その平均時間を、情報通信政策研究所が2014年5月14日に発表した「高校生のスマートフォン・アプリ利用とネット依存傾向に関する調査」の速報版の結果を基に、探っていくことにする(【発表リリース:「高校生のスマートフォン・アプリ利用とネット依存傾向に関する調査」<速報>を追加しました】)。

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一番長時間の利用はソーシャルメディアの視聴


今調査は2014年1月7日から31日までの間、154校の都立の全日制・定時制の高等学校に対して、郵送法による無記名自記式質問紙調査方式で行われたもの。有効回答数は1万5191票。学年・性別区分はほぼ均等割り当て。

次に示すグラフは今調査対象母集団における、一日あたりの携帯電話を使った各インターネットサービスの利用時間。属性別に非利用者も含めた平均時間を示している、つまり「利用者内の利用時間平均」では無いので、利用者そのものが少なければ時間も少なくなりやすいことに注意。見方を変えれば、利用されている度合いを時間と利用者率双方で概念的に表しているともいえる。

↑ 携帯電話での平均利用時間(分、高校生、2014年1月)
↑ 携帯電話での平均利用時間(分、高校生、2014年1月)

携帯でもっとも長時間利用されているのは「ソーシャルメディアの視聴」で1日1時間近く。今調査の「ソーシャルメディア」にはLINEなどのチャットシステムも含まれているので、利用者率も高いことから、この長時間ぶりには納得がいく。次いで多いのは「ソーシャルメディアの書込み」、そして「動画投稿サイトの視聴」が続く。三大利用サービスは以上で、「ソーシャルメディアの無料通話」「オンラインゲーム」がその後についている。高校生の携帯ライフは大体このようなものだというイメージが頭に想起できる。

男女別。女性はソーシャルメディアへの傾注が著しく、その他サービスの利用が短い。一方で男性は「オンラインゲーム」の利用が長く、「動画投稿サイトの視聴」すら抜いて第2位につけている。男性はゲーム、女性はソーシャルメディア、そして男女とも動画投稿サイトの視聴。他の類似調査結果にも表れている傾向が、利用時間の平均値として表れた形である。

これを学年別に見たのが次のグラフ。

↑ 携帯電話での平均利用時間(分、高校生、2014年1月)(学年別)
↑ 携帯電話での平均利用時間(分、高校生、2014年1月)(学年別)

「ニューサイト視聴」「ブログ視聴」は高学年の方が長時間だが、それ以外は概して低学年の方が長い。高学年になると勉学への注力が必要になるため、自由時間でこれらの利用がしにくくなること、そしてスマートフォン利用率自身が低学年ほど高いのが原因と考えられる。実際、次に示す通り、スマートフォン利用者は非利用者と比べ、平均利用時間が何倍も長い。

スマホが伸ばすケータイライフタイム


そして次に示すのが、そのスマートフォンの利用・非利用別の各サービス平均利用時間。

↑ 携帯電話での平均利用時間(分、高校生、2014年1月)(スマホ利用別)
↑ 携帯電話での平均利用時間(分、高校生、2014年1月)(スマホ利用別)

圧倒的にスマートフォン利用者の方が各サービスの平均利用時間は長い。ブログやニュースサイトの視聴のような従来型携帯電話でもそれほど苦労せずに出来るものは大きな差はないが(それでも3倍前後)、マルチメディア性の高いもの、大画面の方が使いやすいものとなると5倍6倍は当たり前で、中には10倍近い差を示しているのもあるほど。見方を変えれば、スマートフォンの普及が、高校生における各メディアサービスの利用を大きく促進させたと考えることができる。

最後はインターネットへの依存度合の自己判断結果による区分。自己判断そのものは【スマートフォン保有者の方が「ネット依存傾向」は強い法則】参照のこと。

↑ 携帯電話での平均利用時間(分、高校生、2014年1月)(スマホ利用別)(ネット依存自己判断別)
↑ 携帯電話での平均利用時間(分、高校生、2014年1月)(スマホ利用別)(ネット依存自己判断別)

全項目で高依存自覚者ほど利用時間が長い。因果関係というよりは、「自分がネット依存傾向にあると自覚できるほどの利用状況にある人は、当然ながら各ウェブサービスも長時間にわたり利用している」、その結果と見た方が無難。ソーシャルメディアの利用時間が長い人ほど、必ずネット依存傾向が強くなるという因果関係にあるわけでは無い。とはいえ、依存傾向の高低における差異を見ると、ソーシャルメディアや動画サイトは、依存傾向と高い連動性があるように見えるのも事実ではある。



これらの利用時間はあくまでも平均値で、利用していない人も合わせたもの。一方で多分に「ながら行為」によるところも大きいため、各行為の時間認識には注意が必要となる。

とはいえ、スマートフォン利用の高校生は1日1時間をソーシャルメディア視聴、40分近くを書込みに使い、30分ほどを動画投稿サイトの視聴に充てているのもまた事実。高校生(に限らずだが)のプライベートにおけるライフスタイルが、スマートフォンが普及しつつあるこの数年で、大きく変化している事実は否定できまい。


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