回転寿司での平均利用枚数、利用頻度……6年間の変化を探る(2017年)(最新)

2017/04/03 05:13

【利用者7割強、そのうち月一以上は1/3割強…回転寿司の利用実態(2017年)(最新)】をはじめ複数の記事で、マルハニチロが2017年3月28日に発表した調査結果【回転寿司に関する消費者実態調査2017】を基に、回転寿司に関する状況確認を行った。今回は同社の過去における同様の調査結果を抽出し、状況の経年変化を探っていくことにする。

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現在公開されている資料をたどる限り、マルハニチロが回転寿司に関して調査を行ったのは計7回、今回の2017年分、そして2016年、2015年、2014年、2013年、2012年、2010年。ただし2010年分は2012年以降のものと比べて調査項目が多分に異なり、時系列的な比較が難しい。そこで2012年から2017年の6年分に限定し、3つの項目の経年変化を確認していくことにする。

まずは回転寿司に限らず、寿司の購入・摂取スタイル。今項目では調査対象母集団は回転寿司の利用動向に関係なく、一般の人(予備調査段階の調査対象者)に尋ねていることに注意。

↑ 何処で寿司を買う・食べているか(複数回答)
↑ 何処で寿司を買う・食べているか(複数回答)

6年分の経年値がそろったことで、それなりに動向を把握できるのが嬉しいところ。「スーパーなど」「家族で手巻きずしなどを作る」の2項目では経年で漸減している動きが見える。また「寿司持ち帰り専門店」も減少しているように見えるが、こちらはあと1、2年様子を見ないと傾向としての動きとは解釈しにくい。

「寿司は食べない」の回答率は少しずつ上昇しているのがほぼ確実。値そのものはまた小さいが、寿司業界にとっては気になる動きに違いない。また直近では「回転寿司店」も大きく減退しており、これがイレギュラーなのか、トレンド転換による値動きなのか、大いに気になるところ。

続いて回転寿司利用者における利用頻度。

↑ どれ位の頻度で回転寿司を利用しているか(テイクアウトは除く、回転寿司利用者限定)
↑ どれ位の頻度で回転寿司を利用しているか(テイクアウトは除く、回転寿司利用者限定)

経年で大きな変化はない……ように見えるが、2013年をピークに少しずつ利用頻度が落ちているとも解釈できる動きがある。各区分の色合いは赤系統ほど高頻度、青系統ほど低頻度に配色しているため、少しずつ右側の青が広がり、左側の赤が減っているのが分かる。特に1年に1回以下しか行かない人が増加しており、回転寿司利用者に限っても、利用頻度が漸減している実情が見えてくる。さらに直近年の2017年では大いに頻度が下がっているようすがうかがえる。週一以上の回答率も増加しているのがせめてもの幸いか。

最後は、回転寿司利用者には一番気になる内容、利用時における平均の利用皿枚数。

↑ 寿司以外のメニューも含め回転寿司で何皿程度を食べることが多いか(2015年のみ「寿司だけ」)(月一以上回転寿司利用者限定)(平均皿数)
↑ 寿司以外のメニューも含め回転寿司で何皿程度を食べることが多いか(2015年のみ「寿司だけ」)(月一以上回転寿司利用者限定)(平均皿数)

この数年で回転寿司店におけるサイドメニューの充実ぶり、ファミレス化は承知の通りだが、その影響を受けた状況が今回の調査にも生じ、それが反映された結果が出ている。具体的には2014年までの調査では皿数に関して「寿司以外のメニューも含めて何皿程度を食べることが多いか」とサイドメニューを食した皿数は「覚えていればそれも合わせて」程度の設問だったのが、2015年には「回転寿司店で、寿司を何皿程度を食べることが多いか」となり、サイドメニューに関わる皿数の設問は無くなってしまった(具体的に何を食べるかは尋ねている)。そして2016年以降は「寿司」「寿司以外のメニュー」とそれぞれ別個に設問が設けられており、今件グラフではその合算値を計上している。

2015年の値が凹んでいるのはサイドメニューが加わっていないため、2016年以降が底上げされているのはサイドメニューが明確に意識される形で問われているためのものだと思われる。よって、経年変化による利用皿数の推移を推し量ることは現時点では難しい。もう数年調査が同一スタイルで継続されれば、回転寿司店での利用皿数の値動きを見極めることもできよう。



調査は2010年から継続して行われているものの、2010年分は項目に差異があること、2011年は(恐らく)震災で調査そのものが行われなかったこともあり、実質6年分しか経年変化が取得できていないことから、6年分のみの変化の確認となった。皿数の動向のように継続性の上で精査が難しい項目もあるが、回転寿司だけでなく寿司そのものから距離を置く動きが生じていることは否定できない。

是非とも来年もまた継続して、調査結果を公開してほしいものだ。寿司界隈の消費性向が、より明確に把握できる資料となるに違いない。


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