回転寿司店を選ぶ条件、安い、ネタが新鮮、それよりも…(2017年)(最新)

2017/04/04 05:16

居住地域や通勤環境次第では複数チェーン店の回転寿司店へ足を運ぶことができる幸運な人もいる。その場合、どの店を訪れるべきか、色々と考えをめぐらすことになる。最終的に決断し、店の選択をする際に、どのような観点を判断基準にするのだろうか。マルハニチロが2017年3月28日に発表した回転寿司に関する消費者実態調査から、回転寿司店選択の際に振り分け条件とする項目、見方を変えれば回転寿司店に求められている要素について、確認していくことにする(【発表リリース:回転寿司に関する消費者実態調査2017】)。

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ウマい、安い、そして新鮮


今調査に関する調査要項は先行する記事【利用者7割強、そのうち月一以上は1/3割強…回転寿司の利用実態(2017年)(最新)】を参照のこと。

該当調査対象母集団(月一以上で回転寿司に行く人)に対し、回転寿司店を選ぶ基準、重視している点を尋ねた結果が次のグラフ。冒頭でも触れたが、これらは見方を変えると、回転寿司店がお客、及びその予備軍から求められているポイントでもある。

↑ 回転寿司店を選ぶ際に重視している点(上位陣)(月一以上回転寿司利用者限定)(2017年)
↑ 回転寿司店を選ぶ際に重視している点(上位陣)(月一以上回転寿司利用者限定)(2017年)

最多回答項目は「美味しい」で5割近く。回転寿司との言葉からは廉価な寿司が頭に思い浮かばれる。カウンター越しに注文する、ちょっと高めのお寿司屋さんでの寿司を「回らない寿司」と表現するほどで、それこそハンバーガーや牛丼などのファストフード的な印象が強い(寿司の由来を思い返せば、まさにそれこそが本来あるべき姿なのだが)。しかしそれに該当する項目は「値段が安い」で第2番目。まずは美味しいか否か、お寿司そのものの実力が求められている。次いで「ネタが新鮮」が続くが、お寿司の多くは新鮮味と美味さが密接にかかわるところがあることから(何しろ生ものばかりである)、第一位と第三位の回答は実質的に同じことを意味しているの解釈もできる。もちろんネタが新鮮でも、美味しいものばかりとは限らないのだが。

「家や外出先などの近所」は第4位で3割強。手間暇をできるだけかけたくないからか、あるいは単に遠出してまで回転寿司を選ぶ必要がないとの認識なのか。そして続く点は「ネタの種類が豊富」。これは意外に思う人もいるかもしれない。今調査の平均値では一度の回転寿司利用による平均利用皿数は9.3皿(寿司のみでサイドメニューは含まず)。全種類を網羅するわけではないのだから、それほど多く無くてもいいではないかとの考えもあろう。しかし実際に繰り返し利用していく、利用しやすい回転寿司の条件を考えると、選択肢は多い方が良い。前回はマグロ中心に攻めたので、今回はえびやイクラを中心に選んでみようと思っても、肝心の種類そのものが少なければ、その選ぶ楽しさも半減する。

また「店内に清潔感」「タッチパネルで注文できる」「店の雰囲気が良い」「テーブル席がある」など店舗内環境の整備を求める声も多い。一人回転寿司をするにしても、家族で憩いのひとときを楽しむにしても、単に料理そのものの味を手頃な価格で堪能するだけでなく、雰囲気をも満喫したい、逆にわずらわされたくないとする需要が大きいのが分かる。

選択肢の提示で納得させられるのが「駐車場がある」で27.1%。家族で来店する場合が多々あること、そして回転寿司店は駅前などの公共交通機関を使って容易に足を運べる場所にあるとは限らないことから、納得がいく(この事情はファミリーレストランも変わらない)。

回転寿司のトレンドの変化


今調査項目はほぼ同一スタイルで2013年、2015年、2016年にも実施されている。そこで同じ項目部分の回答値を抽出し、併記できるものをまとめたのが次のグラフ。

↑ 回転寿司店を選ぶ際に重視している点(上位陣)(月一以上回転寿司利用者限定)(2013-2017年)
↑ 回転寿司店を選ぶ際に重視している点(上位陣)(月一以上回転寿司利用者限定)(2013-2017年)

どの項目も概して2016年までは上昇し、直近の2017年では大きく下落している。実は2013年の設問では「最大5つまでの」の制限があり、いくらでも選べる2015年以降と比べ、必然的に回答値が低めに出てしまっているのは仕方がないところ。しかし2015年以降は同一条件で行われており、それでもなお2016年までは増加を示していたのは興味深い。

ところが2017年では「家や外出先などの近所」以外は押しなべて下げている。調査様式が同一で、ここまで大きな変化が出るのは珍しい。前年とほとんど変化の無かった項目が「家や外出先などの近所」であることを合わせ考えると、回転寿司の選択時における要望そのものが減っているのと共に、より身近な、距離・時間面で気軽に足を運べる店への需要が膨らんでいると解釈すればよいのだろうか。来年以降も同じ値動きを示せば、その推測が的外れなものでは無いと判断できるのだが。



やや余談ではあるが、今年調査分では男女別の回答率も提示されている。

↑ 回転寿司店を選ぶ際に重視している点(上位陣)(月一以上回転寿司利用者限定)(2017年、男女別)
↑ 回転寿司店を選ぶ際に重視している点(上位陣)(月一以上回転寿司利用者限定)(2017年、男女別)

上位陣では全項目で男性より女性の回答率が高く、女性が回転寿司に抱く想いの強さが把握できる。またトップ3の順位に変わりはないものの、女性は男性と比べて「店内に清潔感」「タッチパネルで注文」の回答率が高く、男性の回答動向と比べて順位が大きく差し代わる形となっている。「テーブル席」の回答率の高さも合わせ、綺麗な場所で気兼ねを覚えることなく食事を楽しめる環境を望んでいるようだ。


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