回転寿司店を選ぶ条件、安い、ネタの種類が多い、それよりも…(最新)

2018/04/05 05:10

2018-0402居住地域や通勤環境次第では複数チェーン店の回転寿司店へ足を運ぶことができる幸運な人もいる。その場合、どの店を訪れるべきか、色々と考えをめぐらすことになる。最終的に決断し、店の選択をする際に、どのような観点を判断基準にするのだろうか。マルハニチロが2018年3月29日に発表した回転寿司に関する消費者実態調査から、回転寿司店選択の際に振り分け条件とする項目、見方を変えれば回転寿司店に求められている要素について、確認していくことにする(【発表リリース:回転寿司に関する消費者実態調査2018】)。

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新鮮、安い、そして種類が豊富


今調査に関する調査要項は先行する記事【利用者7割強、そのうち月一以上は4割近く…回転寿司の利用実態(最新)】を参照のこと。

該当調査対象母集団(月一以上で回転寿司に行く人)に対し、回転寿司店を選ぶ基準、重視している点を尋ねた結果が次のグラフ。冒頭でも触れたが、これらは見方を変えると、回転寿司店がお客やお客予備軍から求められているポイントでもある。

↑ 回転寿司店を選ぶ際に重視している点(複数回答、上位陣)(月一以上回転寿司店利用者限定)(2018年)
↑ 回転寿司店を選ぶ際に重視している点(複数回答、上位陣)(月一以上回転寿司店利用者限定)(2018年)

最多回答項目は「ネタが新鮮」で5割近く。回転寿司店での寿司との言葉からは新鮮味は二の次的な寿司が頭に思い浮かばれる。カウンター越しに注文する、ちょっと高めの寿司屋での寿司を「回らない寿司」と表現するほどで、回転寿司店の寿司はそれこそハンバーガーや牛丼などのファストフード的な印象が強い(寿司の由来を思い返せば、まさにそれこそが本来あるべき姿なのだが)。しかしそれに該当する項目は「値段が安い」で第2番目。まずは「ネタが新鮮」で美味しいものか否か、寿司そのものの実力が求められている。

なお前年調査までは選択肢に「美味い」がありトップの回答率を示していたが、今回調査では除かれている。寿司の多くは新鮮味と美味さが密接に関わるため(何しろ生ものばかりである)、「ネタが新鮮」とほぼ同義と判断し、選択肢からは除外されたのだろう。代わりに「シャリが美味しい」が新たに選択肢として加わっているが、こちらは26.8%に留まっている。

「ネタの種類が豊富」は第3位で39.2%。ネタが新鮮で値段が安くても、多様な種類のネタが楽しめなければ、回転寿司店に来た意義は半減してしまう。今調査の平均値では一度の回転寿司店利用による平均利用皿数は9.5皿(寿司のみでサイドメニューは含まず)。全種類を網羅するわけでは無いのだから、それほど多種類で無くともと考える人もいるだろう。しかし実際に繰り返し利用していく、利用しやすい回転寿司店の条件を考えると、選択肢は多い方がよい。前回来店時はマグロ中心に攻めたので、今回はえびやイクラを中心に選んでみようと思っても、肝心の種類そのものが少なければ、その選ぶ楽しさも半減してしまう。「たくさんの種類から好みを選ぶ」のもまた、回転寿司店の魅力の一つに他ならない。

「タッチパネルで注文」「店内に清潔感」「テーブル席」など店舗内環境の整備を求める声も多い。一人回転寿司をするにしても、家族で憩いのひとときを楽しむにしても、単に料理そのものの味を手頃な価格で堪能するだけで無く、雰囲気をも満喫したい、逆にわずらわされたくないとする需要が大きいのが分かる。

「家や外出先などの近所」は26.8%。手間暇をできるだけかけたくないからか、あるいは単に遠出してまで回転寿司を選ぶ必要が無いとの認識なのか。似たような選択肢としては「駐車場がある」で26.0%。家族で来店する場合が多々あること、そして回転寿司店は駅前などの公共交通機関を使って容易に足を運べる場所にあるとは限らないことから、納得がいく(この事情はファミリーレストランも変わらない)。

回転寿司のトレンドの変化


今調査項目はほぼ同一スタイルで2013年、2015年、2016年、2017年にも実施されている。そこで同じ項目部分の回答値を抽出し、併記できるものをまとめたのが次のグラフ。なお上記の通り「美味しい」は直近年では選択肢から外れたので除外し、新たに加わった「シャリが美味しい」を追加してある。また「ネタが大きい」は2016年・2017年は10位以内にランクインしなかったため値は非公開となっている。

↑ 回転寿司店を選ぶ際に重視している点(上位陣)(月一以上回転寿司店利用者限定)(2013-2018年)
↑ 回転寿司店を選ぶ際に重視している点(上位陣)(月一以上回転寿司店利用者限定)(2013-2018年)

大よその項目で2016年までは上昇し、それ以降では大きく下落している。実は2013年の設問では「最大5つまでの」の制限があり、いくらでも選べる2015年以降と比べ、必然的に回答値が低めに出てしまっているのは仕方が無いところ。しかし2015年以降は同一条件で行われており、それでもなお2016年までは増加を示していたのは興味深い。

ところが2018年分では「値段が安い」「駐車場」などの項目は下げ続け、「ネタが新鮮」「ネタの種類が豊富」などは中期的に上昇傾向を継続していると読める動きをしている。単純に食べられればよい、身近にあればよいとの判断から、よりよいものが食べたい、より贅沢なラインアップを楽しみたいと、の思惑が強まっているのかもしれない。


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