男性記憶、女性はメモ…IDやパスワードの管理方法

2014/04/24 14:30

ライフメディアのリサーチバンクは2014年4月23日、パスワード管理と認証に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団において、ログインが必要となるウェブサイトで用いるIDやパスワードの管理に関して、男性は自分で記憶する人がもっとも多い一方、女性では紙にメモをしておく人が最多回答者率を示したことが分かった。ファイルに記載して保存する、専用の管理ソフトを使う事例もあるが、一方で特に何もしていない人も1割前後見受けられる(【発表リリース:パスワード管理と認証に関する調査】)。

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ログインサービスでのID・パスワード管理は?


今調査は2014年4月9日から15日にかけてインターネット経由で10代から60代の男女に対して行われたもので、有効回答数は1200件。男女比・世代構成比は10歳区切りで均等割り当て。

個人のプライベートなデータを取り扱うウェブサービスでは、概して個別IDとパスワードの入力で、個人データへのアクセスが他人に出来ない仕組みが施されている。例えばソーシャルメディアではログイン時に自分のIDとパスワードを入力してはじめて「自分だけの」画面が表示され、各種入力が行える。パスワードなどを知らない他人が同じ画面から、自分に成りすまして発言をすることは、パスワードを知らなければ不可能。パスワードは個別データにおける鍵のようなもので、住所(ID)を知っていても鍵(パスワード)が無ければ中に入れないのと同じである(無論、住所=IDはむやみやたらと知られない方が無難であることも言うまでもない)。

さて今件では、そのような「ログインが必要なウェブサービス」において用いるIDやパスワードについて、どのような管理をしているかを尋ねている。複数回答なのは、サービスによって管理方法を変えている事例も多々考えられるため。

↑ ログインが必要なウェブサイトで使うIDやパスワードをどのように管理しているか(複数回答)
↑ ログインが必要なウェブサイトで使うIDやパスワードをどのように管理しているか(複数回答)

最多回答事例は「自分で記憶」。約4割の人が記憶に頼る形でパスワードなどを管理している。漏えいリスクの点ではこれが一番安心なのだが、管理するパスワードが増えてくると覚えきれなくなるというデメリットがある。次いで多いのは「紙にメモ」でほぼ同率の約4割。こちらは利用サービスが増えてパスワードが多数に及んでも覚えきれないという心配は要らないが、書き記した紙を無くしたり第三者に見られる・奪われるというリスクが生じる。

物理メディアでは無くデジタルメディア上に保全するという発想もある。「ファイルでパソコンやスマートフォン内にまとめて保存しておく」は2割強。合理的といえば合理的だが、うっかりミスによる漏えいのリスクは高い。「ブラウザの保存機能」も同様で、さらにそれに頼っていた場合、何らかのトラブルで使えなくなった時や、別環境でのアクセスの際に、頭を抱えることになる。

パスワード(PW)管理ソフトを使うという手もある。しかし利用の上で雑多になることを懸念してか、利用者は5%に満たない。

男女別では男性の方が概して回答率が高く、多様な管理方法を使い分けていることが分かる。一方で上位陣を見ると、男性は「自分で記憶」が最多回答なのに対し、女性は「紙にメモ」がもっとも多い回答率を示している。女性の方が男性よりも紙メディアへ高い信頼性を置いているのかもしれない。

サービス毎にパスワードは変えてる? 同じもの使ってる?


パスワードの管理方法で「自分で記憶」を用いている人にありがちなのが、異なるサービスでも同じパスワードを用いていること。記憶する文字列を少なくできるため、楽が出来る次第。昨今ではインターネット上で行えるサービスが増えたため、当然個人データを登録する機会も増加し、覚えねばならないパスワードも積み増しされる。覚えるのが面倒くさいとばかりに、同じものを流用するのも気持ちは分かる。

↑ ログインが必要なウェブサイトで使うパスワードの設定方法でもっとも当てはまるもの
↑ ログインが必要なウェブサイトで使うパスワードの設定方法でもっとも当てはまるもの

今調査対象母集団ではほぼ同じパスワードを流用している人は16.4%。2、3種類の共用パスワードを使っている人はほぼ半数に及んでいる。4種類以上のパスワードを使っている人は1/3程度で、サービス毎にすべて異なるものを使っている人はそのうち13%足らずでしかない。

男女別では男性よりも女性の方が、同一パスワードを使っている人が多い。上記の管理方法で紙に記録する人は女性の方が多い結果と合わせて考えると、女性は男性と比べて利用するサービス種類数が多いか、暗記に難儀を覚えているのだろう。



昨今では報道される機会が増えてるので一度ならずとも見聞きしたことがあるはずだが、総当たりによる不正アクセスへの試みの事例が増えている。これは一つの場所で入手したパスワード、あるいはパスワードとIDの組合せを元に、類似サービスで同一の組合せを流用している人の隙を狙う類のもの。上記の例で挙げると、自動車と自宅の鍵を同一にした人が、自動車を盗まれ、その鍵で自宅にも侵入されてしまうようなものである。

パスワードの管理方法は個人の事情があるので「この方法にしなければ」との強要は難しいが、極力流出を防ぐ方法を選択するのが好ましい。そして何よりも、パスワード・IDの類は出来る限りサービス毎に異なるものを用いるよう、強くお勧めしたいところである。


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