段々とくすんでいく色、一方で…新社会人生活を色でイメージしてみる(2015年)(最新)

2015/05/06 19:00

伝えたい、表現したい内容を文言では無く色で表す手法は、商品パッケージをはじめとする広告や芸術方面でよく使われる。活力のある場面では火を想起させる赤系統、冷淡さや沈静な状況には青、穏やかさや活き活きとした状況には自然を思わせる緑などが良い例である。それでは社会人生活に足を踏み入れた新社会人の人達は、自分達のこれからの生活をどのようにイメージし、色に準えているのだろうか。ソニー生命保険が2015年4月15日に公開した、新社会人に対する意識調査結果から探っていくことにする(【発表リリース:社会人1年目と2年目の意識調査2015】)。

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今調査の調査用件は先行記事【新社会人への「つうこんのいちげき」となる言葉とは!?】を参照のこと。

冒頭解説の通り、これから社会人生活を迎える人500人に対し、今後の生活をどのようなイメージとしてとらえているかについて自由回答で色を答えてもらい、それをまとめたのが次のグラフ。もっとも多くの人が答えた色は「白」。新たな環境に足を踏み入れ、真っ新(まっさら)な自分がこれから社会に染まっていくことを想っているようである。

↑ これからの社会人生活は何色のイメージか(自由回答、件数)(社会人1年生)(2015年)
↑ これからの社会人生活は何色のイメージか(自由回答、件数)(社会人1年生)(2015年)

第2位の「青/ブルー」は2通りの解釈・回答側の意図がある。一つはさわやかさ、新鮮味といったポジティブな意味合い、そしてもう一つは言葉通り「ブルーな気分」的な落ち込んだ状況(社会人生活の厳しさに音を上げている、不安を覚えているのだろう)。その後者の心境に近い色合いとして、「黒」や「灰色/グレー」が入っており、多分にこれからの社会人生活への不安が色にもにじみ出ていることがうかがえる。

活力を匂わせる赤系統の色は案外上位には無い。最上位の「赤」は25件、「黄」も含めるとすればその直上の26件。ある意味新社会人の冷静な心境が投影されているようでもある。

今件について社会人としての生活を1年間果たし、2年目に突入した社会人2年生に対して同じ問いを投げかけると、傾向は大きく変化を遂げる。

↑ これからの社会人生活は何色のイメージか(自由回答、件数)(社会人2年生)(2015年)
↑ これからの社会人生活は何色のイメージか(自由回答、件数)(社会人2年生)(2015年)

最上位は「灰色/グレー」。黒にまで染まってはいないが、現状も見通しも安穏とした状況では無く、少なくとも明るいようには思えない。今にも雨が降ってきそうな、怪しい雲行きな状態に自分が置かれている、精神的にも不安定な感の強い状態が強く出ている。第4位の「黒」と合わせ、少なくとも先行きが明るいようには思えない。

第2位には「白」、つまり「まだまだ自分はこれから何色にも染まれる」と解釈できるポジティブな色が登場するが、1年生の時には113件でトップについていたことを考えると、後退している様子が見受けられる。

1年目と2年目の色合いの変化を見てみると、大よそ明るい、ポジティブなイメージを持つ色の回答数が減少し、不安、失望的なネガティブな連想をさせる色が回答数を上乗せしている。特に「灰色/グレー」が2倍近くに増加しているのが印象的ではある。

他方、活力を想起させる「赤」、安寧をイメージする「緑/グリーン」も値を底上げしている。社会人生活を1年間経験した人達の中に、先行きの明るさ、面白さを実感できた人が増えてきた面もあると見るべきなのだろう。



商品パッケージや看板の色合いの加減一つで、印象が大きく変化することからも分かるように、色は単純にして明快に、他人にアピールできる表現能力を有している。今件はあえてグラフをそれぞれ対応する色つきにしてみたが、社会人生活の1年間の中で色々と気疲れをした様相、そして一部ではむしろ気力を高めている人がいる状況が容易に想像できる。

仮にあと数年経過させ、同じような問いをしたら、どのような結果が出るのだろうか。


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