1割強は貯蓄ゼロ…社会人1年目で貯蓄した額、実家への仕送り額(2016年)(最新)

2016/06/06 10:31

中には学生時代からアルバイトなどでそれなりの稼ぎを得ている人もいるが、多くは社会人となって初めてまとまったお金を自分の就業の対価として稼ぎ、生活の上でやりくりをするようになる。食費や居住費のように日常生活に欠かせないための支出に充てられるのが多分となるが、一方で将来に備えて貯蓄をしたり、あるいはこれまでの感謝の意を込めて実家に仕送りをする事例もあるだろう。今回はソニー生命保険が2016年4月14日に公開した、新社会人に対する意識調査結果を基に、新社会人の貯蓄傾向や実家への仕送り額の実態について見ていくことにする(【発表リリース:社会人1年目と2年目の意識調査2016】)。

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新社会人の貯蓄額はまちまち


今調査の調査用件は先行記事【社会人1年目、身だしなみや自己投資にどれだけかかった?】を参考のこと。

特別な環境下にない限り、学業との兼業では無く、専業による就業ではじめての稼ぎを得ることになる、新社会人生活の1年目。はたしてどれだけの金額を将来のための貯蓄に回せているだろうか。生活環境や就労先の事情、給与水準など多種多様な要因が関わってくるため、条件によって大きな差異が生じ得るが、今件はあくまでも平均的な環境下における結果として話を進めていく。次に示すのは現在社会人2年目、つまり新社会人としての1年目を過ごした人に、実際に貯蓄した額を尋ねた結果である。

↑ 社会人1年目の1年間で貯蓄した金額(2016年)(自由回答)
↑ 社会人1年目の1年間で貯蓄した金額(2016年)(自由回答)

↑ 社会人1年目の1年間で貯蓄した金額(2016年)(平均、円)
↑ 社会人1年目の1年間で貯蓄した金額(2016年)(平均、円)

男性は約47万円、女性は約43万人。年間の差異は4.6万円程度。一般的には給与水準は男性の方が上であることを考えれば、むしろ女性の方が貯蓄性向は高いと見ても良いかもしれない。

詳しい金額区分を見ると、法則性は特にないものの、50万円以上の層ではいずれも男性の方が高い回答率を示している。これが平均値の底上げをしたようだ。ただし20万円超-50万円まではいずれも女性の方が回答率は高い。平均値では男性が上だが、中央値では女性の方が上の可能性はある(が、今件調査結果ではそれを確かめることはできない)。

貯蓄ゼロの回答は男性で13.6%、女性で14.0%との値が確認できる。生活環境の上で仕方なく、あるいは会社側の積み立てに吸い取られている可能性もあり、また貯蓄性の低い生活用の預貯金口座にはそれなりの金額が収められているはずだが、厳しい生活事情がうかがえる。

実家への仕送り、平均は10万円台・ゼロも4割近く


一方、これまで育ててもらった感謝の意を込めて、就業をして自分で稼ぎを得るようになってから、実家の保護者へ仕送りをする事例もある。その金額を尋ねた結果が次のグラフ。

↑ 社会人1年目の1年間で実家に入れた金額(2016年)(自由回答)
↑ 社会人1年目の1年間で実家に入れた金額(2016年)(自由回答)

↑ 社会人1年目の1年間で実家に入れた金額(2016年)(平均、円)
↑ 社会人1年目の1年間で実家に入れた金額(2016年)(平均、円)

平均額では男性よりも女性の方が年間で約1万円ほど高額との結果が出ている。額面区分では男女差の有意な傾向は見られないが、ゼロ回答は男性の方がわずかに多く、100万円超と30万円超-40万円の層で大きく女性が男性を引き離した回答率を示しており、これが女性の平均額を底上げしたようだ。

男女とも平均すると、大体1か月あたり1万円強となる。初任給で色々と引かれて生活費などを勘案すると、決して少ない額ではない。あるいは初任給以外はボーナスなどまとまった額が手に入った時に、そこから一定額を実家に仕送りしたのだろうか。むしろその方が自然ではある。

無論実家からすれば、気持ちだけでも十分嬉しさを覚えるに違いない。新社会人側もそれを十分理解しているはず。その上で、4割近い人がゼロとの実態は、新社会人の金銭面での厳しさを表しているともいえる。もちろんお金そのものでは無く、良くある「初任給で親にプレゼント」のパターンに代表されるように、何らかの贈り物をしていることも十分あるだろうが……。


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