小中高校生の携帯電話を使ったSNSやチャットの利用状況をグラフ化してみる(2014年)(最新)

2014/04/13 14:00

携帯電話(一般携帯電話とスマートフォンの双方)の普及は、ソーシャルメディア(SNS)やチャットの浸透に大きな影響を与えている。対外コミュニケーションは頻繁な情報のやり取りが好まれるため、機動力の高い携帯電話は、SNSとの相性が極めて良いものとして多用される。携帯電話が普及してSNSの利用率が高まり、SNSの利用者が増えて携帯電話の需要が伸びる。昨今ではSNSなどと携帯電話は切っても切れない関係にある。今回は内閣府が2014年3月31日付で発表した【2013年度版 青少年のインターネット利用環境実態調査】の報告書を基に、小中高校生の携帯電話とSNS、チャットの関係について調べていくことにする。

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高校生はほぼ半数が携帯でSNSやチャット


次に示すグラフは学校種類と性別に区分した、各属性における携帯電話所有者内でのSNS(Facebookやmixi、ツイッターなど)と、チャット(LINEやskypeなど)の利用状況を示したもの。例えば中学男子のSNSは25.0%とあるので、中学男子で携帯電話を持つ人のうち1/4は、その携帯電話でSNSに興じていることになる。

↑ 携帯電話でのSNS、チャット利用状況(2013年、学校種類・男女別、各媒体利用・所有者限定)
↑ 携帯電話でのSNS、チャット利用状況(2013年、学校種類・男女別、各媒体利用・所有者限定)

小学生がほとんどゼロ、中学生でも低めに抑えられているのは、所有する携帯電話に制限がかけられていたり、保護者からSNSなどの利用を止められていたり、あるいはアクセスするだけの必要性を感じていないからだろう。または一般携帯電話で、アクセスがしにくい場合も多分に考えられる。

高校生になると携帯電話保有者のほぼ半数がSNSやチャットを利用するようになる。男子よりも女子の方がわずかに利用率が高いが、正直誤差の範囲。

これを携帯電話非保有者も含めた、各属性における全体比を算出したのが次のグラフ。普及利用状況の把握はこちらの方がしやすい。例えば女子中学生全体のうち13.9%が携帯電話でSNSに勤しんでいることになる。

↑ 携帯電話でのSNS、チャット利用状況(2013年、学校種類・男女別、各属性非保有者も含めた全体比)
↑ 携帯電話でのSNS、チャット利用状況(2013年、学校種類・男女別、各属性非保有者も含めた全体比)

高校生は元々携帯電話保有率が100%に近いため、保有者限定の値とさほど変わらない。大体2人に1人が携帯電話でSNSやチャットをしているとみなしてよい。

やはりスマホはSNS向け


これを利用機種別に再計算したのが次のグラフ。

↑ 携帯電話でのSNS、チャット利用状況(2013年、保有機種別)
↑ 携帯電話でのSNS、チャット利用状況(2013年、保有機種別)

スマートフォンに限れば「小中高校生合わせて」半数がSNSやチャットを利用している。スマートフォンがSNS、チャットの普及を後押ししていることが改めて認識できる。一方、子供のリスクを避けるためなどの理由で機能を制限しているスマートフォンの場合、利用率は半分以下に落ちる。特にSNSは1/3近く。それなりに効果は発揮しているようだ。

また一般携帯電話によるSNSやチャット利用率はいずれも1ケタ台。一般携帯でも利用できなくはないが、操作性の面でスマートフォン版と比べて著しく劣ることは否めない。さらに現時点で一般携帯電話を持つ子供の少なからずは、防犯目的で持たされているので、SNSやチャットのようなリスクの高いサービスを利用させてもらえるはずも無く、当然利用率は低いものとなる。

1年で大きく伸びた利用率


最後は前年分の2012年における同様調査との差異が分かるように、両年の結果を併記したもの。いずれも機種保有者別ではなく、各属性全体に対する比率を算出している。

↑ 携帯電話でのSNS利用状況(2012年-2013年、学校種類・男女別、各属性非保有者も含めた全体比)
↑ 携帯電話でのSNS利用状況(2012年-2013年、学校種類・男女別、各属性非保有者も含めた全体比)

↑ 携帯電話でのチャット利用状況(2012年-2013年、学校種類・男女別、各属性非保有者も含めた全体比)
↑ 携帯電話でのチャット利用状況(2012年-2013年、学校種類・男女別、各属性非保有者も含めた全体比)

2012年から2013年に渡っては、小中高校生の間でスマートフォンが急速に浸透したことは、すでに今調査の先行記事で述べた通りだが、それに伴い相性の良いSNSやチャットもまた、大いに利用率が上昇しているのが分かる。小学生はスマートフォンそのものの利用率に大きな違いがないこと、利用目的が防犯メインであることから変化はほとんど見られないものの、中学生、高校生では2倍から3倍もの伸びを示している。

特にチャットの伸び率が中高生共に著しいが、これはひとえにLINEの普及によるものと見て問題はない。2012年時点では高校生で1/4ほどだった利用率が、2013年ではほぼ1/2にまで伸びている。上昇機運は継続中であることから、次年の2014年分では少なく見積もっても5割台、あるいは6割から7割の値すら示す可能性もある。



スマートフォンとSNSやチャットとの相性の良さは、大人を対象とした数々の調査で確認されてきたが、子供の利用においても状況はまったく変わりないことが明らかにされた。しかも昨今の携帯電話の新型機はほとんどすべてがスマートフォンであることから、子供の間への普及率の上昇具合は著しく、高校生に限ればすでに大人を追い抜くほどの利用率を示している。

小学生、中学生は防犯目的が多分にあるため、携帯電話経由の利用率上昇はゆるやかなレベルに留まるものと思われるが、高校生ではさらに急速に広がりを見せるに違いない。


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