食塩摂取量がもっとも多いのは何県の人だろう?(2014年)(最新)

2014/04/07 15:30

適切な食塩の摂取は食生活の面で「生活の質(QOL)」を維持するのに欠かせないだけでなく、健康的な生活にも必要不可欠なものである。一方で過剰に食塩を摂り続けると、身体に余計な負荷を与え、マイナスの影響を及ぼし得る。それでは日本国内の各都道府県別に見た場合、どの地域の人がもっとも食塩摂取量が多く、また少ないのだろうか。厚生労働省の【国民健康・栄養調査】を基に、その実情を探ることにする。

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国民健康・栄養調査を基にした、直近、及び過去数年間に渡る食塩摂取量の全体的な動向については、すでに先行記事の【一日の平均食塩摂取量は男性11.3グラム・女性9.6グラム(2014年)(最新)】で解説済み。直近10年ほどに限れば、食塩摂取量は漸減する傾向にある。

↑ 食塩摂取量平均値(20歳以上、グラム/日)(再録)
↑ 食塩摂取量平均値(20歳以上、グラム/日)(再録)

また「健康日本21」、さらには厚生労働省の【「日本人の食事摂取基準」(2010年版)】では、成人の目標塩分摂取量に関して、男性は9.0グラム未満・女性は7.5グラム未満(2010年版、1日あたり)と定めている。

これらの値を念頭に置いた上で。次に示すのは2012年時点の都道府県別の成人における、平均食塩摂取量。各地域別の世代構成によるぶれを無くすため、年齢調整が施された上での値である。

↑ 食塩摂取量の平均値(男性)(2012年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)
↑ 食塩摂取量の平均値(男性)(2012年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)

↑ 食塩摂取量の平均値(女性)(2012年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)
↑ 食塩摂取量の平均値(女性)(2012年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)

地域別で際立った差は無いように見えるが、唯一沖縄県の少なさが目立つ。元々沖縄に住む人たちは薄味に慣れているという話をよく見聞きする。また、沖縄がほぼ一年中気候が温暖なのも、(身体の温度を保つのには欠かせない)塩分摂取量が少ない要因だとされている。見方を変えれば気候が寒さで厳しいほど、体温維持のために食塩を多く摂取するようになるとの話は、全体のグラフを見ても印象の上で上の方、つまり東日本の方が多いように見えることからも、納得させられる。

また男女別に見ると、全都道府県で男性の方が女性よりも摂取量が1グラムから2グラム強の範囲で多い。これは強労働に従事する割合が、男性の方が多いのが主要因。身体を動かし汗をかくことで、身体はより多くの塩分を求めるようになるからに他ならない。

さて上記グラフではやや傾向が分かりにくいこともあり、男女それぞれについて上位・下位10位を抽出してみることにする。まずは男性。

↑ 食塩摂取量の平均値(男性)(2012年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(上位10位)
↑ 食塩摂取量の平均値(男性)(2012年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(上位10位)

↑ 食塩摂取量の平均値(男性)(2012年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(下位10位)
↑ 食塩摂取量の平均値(男性)(2012年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(下位10位)

上記グラフで「東日本の方が多いように見える」とした件だが、上位陣には東日本の県が多く、下位陣には西日本の県が多いことから、その印象が決して的外れではないことが分かる。また改めて沖縄県の摂取量の少なさが認識できる(縦軸は上位・下位グラフともすべてそろえている)。

女性も大勢に変わりはない。多少の順位変動があるのみで、男性と比べて幾分少ない以外は、東日本が多く、西日本が少ない。

↑ 食塩摂取量の平均値(女性)(2012年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(上位10位)
↑ 食塩摂取量の平均値(女性)(2012年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(上位10位)

↑ 食塩摂取量の平均値(女性)(2012年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(下位10位)
↑ 食塩摂取量の平均値(女性)(2012年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(下位10位)

男性同様女性でも、沖縄県の少なさ、岩手県や長野県の多さが際立っている。



「日本人の食事摂取基準」(2010年版)による成人の目標塩分摂取量と上記グラフを見返せばお分かりの通り、「男性は9.0グラム未満・女性は7.5グラム未満」とする目標摂取量は、実は塩分摂取量の少ない沖縄ですら達成していない。現在の食生活を考慮すると、やや難しい目標なのかもしれない。

一方でここ数年は健康志向の高まりを受け、食塩の摂取量も少しずつ減る方向を示している。過剰な減塩はかえって身体に良くない影響を及ぼしかねないが、留意するにこしたことはないだろう。


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