野菜摂取量が多いのはどの都道府県の人だろうか(最新)

2017/09/25 05:11

2017-0924日本人の食生活の欧米化に伴い、魚介類の摂取量が減り、肉類が増えると言われており、それは実際に厚生労働省の【国民健康・栄養調査】などで裏付けが取れている。今回はその「国民健康・栄養調査」の最新調査結果である2016年分の公開値を用い、魚介類と共に摂取量の減退が懸念されている野菜について、都道府県別の平均摂取量を確認していくことにする。果たしてもっとも野菜をよく食べているのはどの地域の人たちなのだろうか。

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次に示すのは成人男女それぞれにおける、一日あたりの平均野菜摂取量。例えば北海道なら男性は276、女性は280とあるので、北海道の成人男性は平均で1日276グラム、女性は280グラムの野菜を食べていることになる。

↑ 野菜摂取量の平均値(男性)(2016年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)
↑ 野菜摂取量の平均値(男性)(2016年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)

↑ 野菜摂取量の平均値(女性)(2016年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)
↑ 野菜摂取量の平均値(女性)(2016年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)

全国平均では男性284グラム、女性270グラム。直上に挙げた事例の北海道はたまたま女性の方が多かったが、同じように女性が男性よりも野菜を多く摂る都道府県は他に千葉県、東京都、神奈川県、愛知県のみに留まっている。特に神奈川県では男性264グラム、女性304グラムとなり、女性の方が40グラムも摂取量が多い。それ以外の地域では男性の方が摂取量が多く、女性の方が少食の傾向が野菜においても現れている。

またざっと見でも男女ともに長野県や福島県の突出ぶりが目立つ共に、西日本、特に近畿地方がやや少なめなように見える。

上記グラフは各都道府県別の現状を記したものだが、これでは状況の把握が難しい。そこで上位・下位それぞれ10位を抽出し、それぞれをグラフにしたのが次の図。まずは男性だが、もっとも野菜を食べているのは長野県、野菜を食べる量が一番少ないのは愛知県という結果が出ている。なお比較がしやすいよう、上位・下位のグラフにおける縦軸の区切りは同一にしている。

↑ 野菜摂取量の平均値(男性)(2016年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(上位10位)
↑ 野菜摂取量の平均値(男性)(2016年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(上位10位)

↑ 野菜摂取量の平均値(男性)(2016年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(下位10位)
↑ 野菜摂取量の平均値(男性)(2016年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(下位10位)

やはり長野県と福島県が群を抜いて多い。長野県ではセロリやパセリ、レタス、しめじなど出荷量の多い野菜を多種挙げることができる。それ以外にも上位県を見ると、東日本地域が上位陣では多めに見える。

他方野菜の少量摂取ベスト10では、概して西日本地域の県が名前を連ねている。ぱっと見で確認した際の「東日本が多く、西日本が少なそうに見える」はあながち的外れのものでも無いようだ。他方、愛知県が他県と比べて一段階落ちる形で摂取量が少ないのは気になるところ。今調査項目の結果は前回は2012年分だったが、その際には男女共に愛知県が最下位だったことから、【野菜摂取量、まさかの全国最下位 愛知県民に諸説あり】などにもあるように官民あげての対策が成されていたが、少なくとも男性では状況の改善には至らなかったようだ。

続いて女性陣。男性陣と比較できるよう、縦軸はすべて統一している。

↑ 野菜摂取量の平均値(女性)(2016年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(上位10位)
↑ 野菜摂取量の平均値(女性)(2016年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(上位10位)

↑ 野菜摂取量の平均値(女性)(2016年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(下位10位)
↑ 野菜摂取量の平均値(女性)(2016年、20歳以上、グラム、年齢調整済み)(下位10位)

多少順位の違いはあれど、大勢としては男性と変わらず、そして量がいくぶん少なくなっている状況。女性もまた上位では長野県と福島県が群を抜いているが、下位では愛知県よりもさらに和歌山県や大阪府が少ない値を計上している。大阪府は男性でも愛知県に次ぐ少ない値で、男女合計による平均値ではむしろ大阪府の方が少ない可能性もある(現時点では公開されていないため、判断は不可能)。



今件各値はグラフ文中にある通り、年齢調整を施した上でのものなので、都道府県によって年齢階層構成比が異なることによる偏り、数字のぶれのリスクは無い。大よそ東日本では多く、西日本では少ない、長野県や福島県などでは野菜が多く食べられ、愛知県や大阪府では少なめなど、興味深い動きも確認されている。ただし今件はあくまでも野菜類の食品の総重量のため、少ない地域では軽重量で体積が大きい種類の野菜が多食されている可能性も否定できない。

野菜の摂取が直接健康にプラスマイナスの影響を及ぼす話はあまり聞かないが(プラスの要因の一要素になることは知られている)、都道府県別の健康状態を精査する際、今件データと照らし合わせると面白い可能性を見いだせるかもしれない。


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