「伊達マスク」あなたは知ってる? 依存症!?

2014/03/27 11:30

花粉症や黄砂などでマスクをかける人を見かける機会が多い昨今だが、最近は風邪を引いたり流行っている時期、花粉症などの問題で必要な場面「以外」でも、マスク本来の衛生面上の対応では無く、一種のファッションのような形で、あるいは「仮面」のような使い方としてマスクをかける事例がある。これを「伊達マスク」と呼んでいるとのこと。今回はインターワイヤードのDIMSDRIVEが2014年3月20日に発表したマスクに関するアンケート調査結果から、この「伊達マスク」に関するあれこれをチェックしていくことにする(【発表リリース:「マスク」に関するアンケート】)。

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今調査は2014年2月21日から3月7日に渡ってインターネット経由で行われたもので、有効回答数は7583人。男女比は59.1対40.9。マスク装着の是非に関してもっとも関連性の高い花粉症の自覚度合いは「重い」3.7%、「中程度」19.3%、「軽い」21.1%、「花粉症に非ず」55.9%。

冒頭で解説した通り、マスク本来の目的である公衆衛生の仕様を期待しての着用ではなく、それ以外の目的でマスクをつける行為、あるいはその行為をしている人を「伊達マスク」と呼んでいる。この「伊達マスク」という言葉を知っていた人は35.3%。ただし内容まである程度以上になると15.2%でしかない。多くの人には認知すらされていない状態にある。

↑ 「伊達マスク」を知っているか(説明文を例示した上で)(単一回答)
↑ 「伊達マスク」を知っているか(説明文を例示した上で)(単一回答)

マスクそのものは眼鏡に負けない位の周知が成されているはずだが、「伊達眼鏡」はすでに皆が知る言葉な一方、「伊達マスク」はまだ認知度が低いようだ。

ではこの「伊達マスク」の経験がある人はどれ位いるのだろうか。全体では14.8%、属性別では若年層が男女ともに高い値を示している。

↑ 伊達マスク経験率(単一回答)
↑ 伊達マスク経験率(単一回答)

70代以上でやや上昇するのが不思議なところだが、概して若年層ほど高く、歳を経るに連れて減少する傾向がある。また男性よりも女性の方が経験率は高く、20代以下では4割強が経験ありと答えている。女性が高率なのは、ファッション感覚でつけているのか、あるいは後述の「マスク依存症」的な面が強いのも一因かもしれない。

「伊達マスク」は単に事象としての表現だが、その「伊達マスク」を常にしており、心理的にも物理的にも手放せない状態のことを「マスク依存症」と呼んでいる。これは自分の身体的なコンプレックスを隠すため、あるいは他人との会話が苦手、表現が下手などのような、何らかの他人との接触を恐れる点を有しており、その部分をカバーするための心理的な壁・バリアー的な認識をマスク(を着用した状態)に与えているというもの。要はお守りのような存在だが、顔を隠す物理的な効用もあること、そして震災以降は特にマスクをかける状況そのものが社会的に是認されるようになったため、より強い依存傾向がある。

この「マスク依存症」に関して、自分はその症状に該当するという認識を持つ人は全体で0.7%、属性別では20代女性がもっとも多く3.4%に達する結果が出た。

↑ 自分自身がマスク依存症であると自認しているか(説明文を例示した上で、単一回答、肯定した人)
↑ 自分自身がマスク依存症であると自認しているか(説明文を例示した上で、単一回答、肯定した人)

こちらも伊達マスク着用率同様、概して若年層ほど、そして男性より女性の方が高い値を示している。また今件では「マスク依存症であるか否か」のみでの選択だが、実際には「依存症かもしれない(程度に伊達マスクをしている)」、さらには「自意識は無いものの実質的にマスク依存症である」との事例も多々あるはずで、こられが積み重なることで「伊達マスク経験率」の男女差・世代差に連動する形となったものと思われる。



心理学には「仮面効果」という言葉がある。これは他人に自分自身を認知・特定されないように変装し、あるいは不特定多数化することで、自分の本性が表れやすくなるというものだ(匿名化もある意味似たようなものだろう)。「マスク依存症」の要因である「自分が恥ずかしいと思っているところを隠したい」という願望も、それに通じるものがあるのかもしれない。


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