大雪がかえってプラスに作用…2014年2月度のコンビニ売上高は既存店が1.0%のプラス、3か月ぶり

2014/03/21 10:00

日本フランチャイズチェーン協会は2014年3月20日、同協会公式サイトにおいて、同年2月度のコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると協会加盟コンビニの同月度の売上高は前年同月比でプラス1.0%となり、3か月ぶりにプラスを示すこととなった。来店客数はわずかながら増加し、客単価も上乗せされ(いずれも既存店ベース)、これにより売上はプラスとなった。協会側では大雪でまとめ買いが行われたこと、コーヒーなどのカウンター商材の堅調さが影響したと分析している(【日本フランチャイズチェーン協会公式ページ】)。

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今調査の概要、調査対象企業といった詳細に関しては、過去の記事をまとめたページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明済み。そちらで確認のこと。

主要項目における前年同月比は次の通りとなる。

●店舗売上高:既存店は3か月ぶりのプラス、全店は12か月連続のプラス
・全店ベース……+6.0%
・既存店ベース…+1.0%

●店舗数(前年同月比)
・+5.6%

●来店客数:既存店は4か月連続のプラス、全店は35か月連続のプラス
・全店ベース……+4.8%
・既存店ベース…+0.002%

●平均客単価:既存店は4か月ぶりのプラス、全店も4か月ぶりのプラス
・全店ベース……+1.1%(620.3円)
・既存店ベース…+1.0%(611.4円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+10.4%
・加工食品……+3.9%
・非食品………+0.5%
・サービス……+23.4%
・合計…………+6.0%

※既存店……1年以上営業中の店舗を指す(店舗増加による底上げでの数字上の誤差を防げる)

2月は平均気温こそ平年並みだったものの、気温の低い日が多く、さらに太平洋地域では2度に渡って週末に記録的な大雪に見舞われ、これが客足を遠のかせる要因となった。しかし一方でその雪に影響される形で食品や非食品のまとめ買い需要が発生、さらに積雪による気温低下でホット系の商材が売れたこと、また全国的にもドリップコーヒーをはじめとしたカウンター商材(日配食品に区分)が好調な売れ行きを示すこととなった。その結果、客単価は既存店ベースでも底上げされ、来客数も事実上は前年同月と変わらず(リリース上ではプラス0.002%と、あえて表記下ケタ数を増やし、プラスであることを示している)となり、売り上げをプラスに押し上げている。また店舗数は前年同月比で5.6%と高い伸び率で増加中。コンビニそのものは勢力を拡大中であることが分かる。

商品構成別の動向では、今回月は先月から続き、すべての区分でプラス化。最大の構成比を示す日配食品は今回月も1割を超える上昇。これは直上にもある通りドリップコーヒーをはじめとした、コンビニ側のカウンター商材攻勢の成果の表れといえる。特に今回月は寒い日が多かったこともあり、おでんや中華まんのようなほかほか商材、さらには寒い時には体の心底から温まるドリップコーヒーが大いに売れたことだろう。

一方、構成比では2番目に大きな額面の非食品はわずか0.5%の伸びに留まっている。これは同部門で大きなウエイトを占めるたばこ・雑誌の不調が多分に影響しているものと考えられる。今リリースでは両者に関する特段の言及は無いものの、低迷状態にあることは容易に想像が出来る数字である(全店ベースでの伸び率なので、既存店ベースではマイナスと考えられる)。

伸び率だけに注目すると、もっとも大きな伸びを示したのはサービス部門。売り上げ構成比は5.8%に留まっているが、注目に値する動き。これは総合情報端末を利用したチケットやくじの発売、そして各種サービスに利用するためのプリペイドカードの販売が貢献している。今回月では積雪の関係で複数の店に足を運ぶことを嫌った利用客が、コンビニでまとめて支払いや手続きを行った影響もあるものと考えられる。ただし同部門は前年同月では、その時点における前年同月比でマイナス13.0%と、その月の各部門中では最低の値を示しており、この反動が幾分影響している(ちなみに2月は2012年2月にローソンで「復興支援宝くじ」が発売された関係でイレギュラーなほどの伸びを示し、翌年に当たる2013年2月はそれとの比較の関係で大きく下げるという、やや振れ幅の大きい動きがある)。

コンビニにおいて、雑誌やたばこからデザート、カウンター・フライヤー食品、ドリップコーヒー、さらには食玩をはじめとしたエンタメ系商品へと集客アイテムは代わりつつある。また先月オープンした、地域密着性という観点では一層の地域との一体化が推し進められスーパー的な要素が多分にある「ローソンマート」の展開開始や、本日付で紹介している「にっこりローソンの日」の施策にも見られる通り、コンビニが支える生活領域はますます拡大の動きの中にある。コンビニは今後も姿かたちを変え、多様化していくに違いない。それに合わせ、コンビニの商品構成におけるウエイトも少しずつ、確実に変化を遂げていくことだろう。


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