高校生と大人から見た、ながらスマホで許せる・してしまう行為

2014/04/03 11:30

機動性が高く多様な機能を有するスマートフォンの普及に伴い、他の主行為をしながらの携帯電話(一般携帯電話とスマートフォンの双方)の操作を行う「ながら携帯」「ながらスマホ」が問題視されるようになった。単なる礼儀作法上の問題に留まるものもあれば、事故リスクを飛躍的に高めるものもあり、注意が求められているもの、さらには法的に禁止されているものもある。今回は2014年3月10日にデジタルアーツが発表した【未成年の携帯電話・スマートフォン使用実態調査】の結果を基に、「ながら携帯(スマホ)」の中から特に注目されている4つの行為について、その実態を探っていくことにする。

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今調査は2014年2月17日から18日に渡って、携帯電話(機種は問わず)を持つ小学4年生から高校生の男女618人、そして未就学児から高校生までの子供を末子に持つ保護者624人を対象とし、インターネット経由で行われたもの。携帯電話非保有者の子供は含まれないことに注意。

冒頭にある通り「ながら携帯(スマホ)」のリスクは社会問題化されつつあり、トラブルの実例も確実に増加している。関連企業や官公庁でも各種啓蒙活動を行っている。

↑ 東京都内において「歩きスマホ」などによる事故が増加しているとの報道映像。
↑ 東京都内において「歩きスマホ」などによる事故が増加しているとの報道映像。公開期間が過ぎましたので、ショットのみでご確認ください。


↑ auによる携帯電話のマナー教室。歩きスマホのリスクを解説。【直接リンクはこちら:KDDIケータイ教室 ウサペッキーのケータイ★ダイアリー 第6話『ながらスマホは危険がいっぱい』の巻】

しかし実態としては、携帯電話、特にスマートフォンとの接触時間が(これまでの人生に占める比率として)長く、慣れ親しみ、日常生活に深く浸透している子供、とりわけ高校生において、「ながら携帯(スマホ)」には寛容的。マナー的に問題視されている「ご飯を食べながら」、実リスクが高い「歩きながら」「自転車を運転しながら」、そしてテレビ放送側も半ば推奨している「テレビを観ながら」の4項目の動向を見るに、大人との間で大きなかい離が確認できる。

↑ ながら携帯(スマホ)で許せる行為
↑ ながら携帯(スマホ)で許せる行為

「テレビを観ながら」は特にリスクも無く、行儀作法としても問題がある無しの判断は難しいことから、大人でも1/3強が許容している。しかしマナー上で問題視される「ご飯を食べながら」は約2倍、事故リスクが多分にある「歩きながら」「自転車運転をしながら」では3倍以上もの差が開いている。

このような認識があるため、当然の結果として自分自身がしてしまう「ながら携帯(スマホ)」でも、大人と高校生との間では大きな差異が生じる。「テレビを観ながら」は男子6割、女子にいたっては3/4が回答しており、もはや「当たり前」の世界となっている。

↑ ながら携帯(スマホ)でしてしまう行為
↑ ながら携帯(スマホ)でしてしまう行為

歩き携帯(スマホ)は男子高生で4割強、女子高生では5割を超えている。自転車運転中における利用ですら、男女ともに1割超え。今件は調査対象母集団を携帯電話利用者に限定しているとはいえ、高校生の携帯電話所有率がほぼ100%であることを考えれば、実質的には高校生全体の実態に等しい。自らが許せる行為と判断しているのだから、しないはずはないとはいえ、ここまでの高い値には驚きと危惧を覚える人も少なくあるまい。

これら高校生の高い容認率は多分にスマートフォンによるところが大きい。一般携帯電話よりもスマートフォンの方が出来ることが多く魅力にも長けているため夢中となり、ほんの少しの時間も惜しくなるため、「ながら行為は仕方ない」と妥協の判断が生じてしまうのだろう。

↑ ながら携帯(スマホ)でしてしまう行為(子供限定、スマートフォン所有状況別)
↑ ながら携帯(スマホ)でしてしまう行為(子供限定、スマートフォン所有状況別)

無論これらの「ながら行為」によるマナー上、事故リスクの問題は携帯電話(特にスマートフォン)に限った話ではない。食事をしながらゲームをしたり文庫本を読むことは礼儀作法の上では賛美される話ではないし、漫画購読に没頭しながら道を歩けば足を踏み外したり電柱や他人とぶつかったり、さらには信号を無視して自動車との接触の可能性も生じる。

一方で携帯電話(特にスマートフォン)は、その魅力度・熱中度の高さから、没頭度合いも強い物となり、主行為への注力が薄れ、リスクも大きなものとなる。時間が少しでも惜しくて「ながら携帯(スマホ)」をしてしまうのも理解できなくはないが、色々なものを棒に振る可能性を考え、適度な利用を心掛けてほしいものである。


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