成人全体で58%、若年層なら83%…アメリカのスマートフォン所有率の現状

2014/03/03 08:30

人々の日常生活を一変させた携帯電話、特にスマートフォンは世界各国で急速に普及が進みつつある。インターネット界隈では常に先を行くアメリカにおける、その所有率の高さは注目の的であると共に、日本も含めた他国の未来を予想する一つの指針にもなる。今回はアメリカの大手調査機関【Pew Research Center】が2014年2月27日に発表した調査報告書【アメリカ合衆国におけるウェブの25年間の動き(The Web at 25 in the U.S.)】をもとに、同国のスマートフォン所有率に関する最新データを精査していくことにする。

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今調査は2014年1月9日から12日に渡って、アメリカ合衆国内に居住する18歳以上の人に、電話経由でのインタビュー形式によって行われたもの。有効回答数は1006人で、固定電話利用者は502人、携帯電話は504人(うち固定電話を持たない人は288人)。国勢調査の結果に基づいたウェイトバックが行われている。

携帯できる電話こと携帯電話は、一般携帯電話(フィーチャーフォン、ガラケー)からスマートフォンへと世代交代のさなかにある。2013年が世界全体の出荷台数において「一般携帯電話以上にスマートフォンが出荷された」初めての年となったことは記憶に新しいが(【世界全体のスマートフォンや一般携帯の販売動向をグラフ化してみる】)、アメリカの携帯電話「所有者」におけるスマートフォンのシェアは、2012年の時点で過半数に達していたとの結果が出ている。

↑ 所有している携帯電話はスマートフォンか否か(米、携帯電話所有者限定)
↑ 所有している携帯電話はスマートフォンか否か(米、携帯電話所有者限定)

設問では「特定の機能を有する携帯電話、例えばiPhone、Android、Blackberry、Windows phoneのようなものをスマートフォンと呼ぶが、それを所有しているか」と具体例を挙げて尋ねている。にも関わらず5%から14%もの「分からない」回答が出るあたり、スマートフォンそのものの認知浸透が、まだ完全では無いことをうかがわせる。

本題のスマートフォンのシェアだが、2011年の時点ですでに携帯電話の1/3に達している。それが3年足らずでほぼ2倍の2/3にまで伸びている。この数年でいかにスマートフォンが急速に浸透したかが分かる値といえる。ちなみに今調査に限れば、スマートフォンと一般携帯電話の所有率におけるシェアが逆転したのは2012年4月である。

直近における属性別スマートフォン所有率は次の通り。携帯電話所有者に占める割合では無く、調査対象母集団の各属性に占める値であることに注意。例えば男性の項目で61%と出ているので、アメリカの18歳以上の男性全体のうち61%がスマートフォンを所有している計算になる。

↑ スマートフォン所有率(米、2014年1月)
↑ スマートフォン所有率(米、2014年1月)

全体では58%と半数をすでに超え、6割に迫る勢いを示している。属性別では概して「若年層」「高学歴」「高年収」「人口密集地帯」ほど高い値となり、他のデジタル系アイテムの普及率・所有率と同じ傾向に収まっている。30歳未満では83%と5人に4人以上が所有していること、65歳以上でも2割に迫る値であることなど、アメリカにおいてはスマートフォンがもはや「所有していて当たり前」のデジタルツールとなりつつある現状を垣間見ることができる。



【各国でスマホへのシフト進む携帯電話事情】で解説の通り、日本では一般携帯電話がマルチメディアフォン化した上で普及したため、他国と比べればスマートフォンの普及・所有率でやや立ち遅れたポジションにある。とはいえ、先を行くアメリカの現状がここまで進んでいるのを確認するに、ため息感すら覚えてしまう。特に高齢層での世代間ギャップを除けば、属性による所有率の差がさほど出ておらず、「社会全体に浸透している」状況にあることを再確認させられる。

需要は一定率存在するため、一般携帯電話が無くなることはありえない。しかし今後も引き続き、スマートフォンのシェアは底上げされることは間違いない。それと共にインターネット界隈の状況も少しずつ、確実に変化をとげていくことだろう。


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